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楽器を吹くときに最も意識すること 2

こんばんは。

さて、昨日の続きです。


私が楽器を吹くときに最も意識していることは、「美しい音を出すこと」です。


私はこれまでの経験上、このことを意識している演奏者が思ったより少ないと感じて悲しく思います。


楽器経験者の皆さん、部活動で指導者にこんな指示をされたことはありませんか?

「もっと大きな音を出して!」「しっかり鳴らす!」「チューナー見て音程を合わせる練習して!」「そんなんじゃ存在感ないよ!」「ここフォルテだよ!」「ここはピアノだけど、ソロだからもっと思いっきり吹いて!」



もちろん時と場合によっては的確な指示であるかもしれませんが、

このような指示を毎回されると、音色を考えるのが後回しになるのではないでしょうか?

確かに、これらの指示は決して、「汚い音を出していいよ」とは言っていません。

しかし、音色への意識が薄れていくことが問題なのです。



個人練習においても、難しい指使いや、素早いタンギング、連符などのテクニック的要素の習得に手間取りがちで、意識が向きます。


でも私に言わせれば、そんなものは二の次。

美しい音を奏でないで、何がテクニックなのか。


タンギングが早いだけでは人を魅了する音楽はできません。

指回しが速いだけでは人を感動させることはできません。

しかもテクニックなんてものは、地道に練習していれば自然とついてきます。


しかし、音色はそうはいきません。

常に良い音を出し続けんとする強い意志を持ち、長年練習することで段々と改善されていきます。

個人練習で意識し続けないと、すぐに悪化してしまいます。



音楽を適当に作った作曲家はいません。

音楽はもっと繊細で美しいはずです。

汚い音で演奏することが許された楽譜なんてものは、存在しません。

荒々しい譜面でも、フォルテッシモであっても、ピアニッシモであっても、美しい音であることは大前提です。

美しい音の中で、どう表現するかなのです。







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