言葉にいいも悪いもない
先週から「舟を編む」というドラマが放送されている。
主演は、池田エライザさんと、野田洋次郎さん。
今までファッションの編集部にいた女性が、「大渡会(だいとかい)」という辞書制作の部署に異動する。
辞書というニッチな世界で、完成は数年後という途方もない期間。
言葉という大海原の中、どの言葉をどのように使うのかを導く舟(辞書)を作る人たちの情熱を描いていくドラマ。
普段ドラマはあまり見ないけれど、言葉を考えるようになった今、見ておこうと思った。
第一話から「言葉」という存在の強さを感じた。
意味を知らずに使うことの怖さ。
怖いと思っていても「調べれば」怖くないのかもしれない、という安心もあった。
印象的だったのは
「言葉には、良いも悪いもありません」という台詞。
言葉には必ず何かの意図と役目があって生まれたという。
本当にそうなのかな?と思った時、「~のせい」という言葉が浮かんだ。
人に何かを擦り付ける、いい印象のない言葉。
「言葉には良いも悪いもない」そんな希望を頼りに調べてみると
「原因・理由を表す、良くない結果の時に使われる」と書かれていた。
ならどうして生まれたのだろうと考えたら「人間の気質」かもしれないと思った。
原因や理由を見つけたい、知りたがる人(私も)
良い結果もあれば悪い結果もあって、受け取り方は人それぞれ。
良い結果になれば「~のおかげ」、悪い結果なら「~のせい」で区別する。
人それぞれに合わせて、言葉も生まれたのであって、使い方次第で印象がつく。
だから「言葉」は、いつでもフラットなのかなー。と思った。
「言葉」を無意識に使う彼女と「言葉の意味」を残そうとする世界が
互いに、どう変わっていくのか、とても楽しみ
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