【SLAM DUNK Gl】83話「アメリカでの会談」
「すみません。流川を乗せた車が事故に合ってしまい、予定の時間に間に合わないかもしれません。」
ルース・オエステVSボアノイチ、前半終了のハーフタイム、買い出しの出かけた高宮望と流川楓の乗っていた車が事故に合った。
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8月3日、流川楓は日本にいた。
NBAオフシーズンであるため、自然と言えば自然ではあるが。
NBAルーキーイヤー、流川はデビューを果たした。
主に控えであり、プレー時間は限られた。決して重要な場面での出場ではないことも理解しており、本人は満足できるものではなかった。
日本や大学時代での人気は折り紙つきだった為、紙面には、
「客寄せパンダ」「人気先行」「カエデ・ルカワ、放出か!?」
等と踊った。
NBAドラフト2巡指名の選手はあくまでチームが契約権を持っており、解雇も出来る。流川とて他人事ではなかった。
「度々、すみません。近くでバスケフェスティバルを開催しており、流川が試合に出るといっております。止めたんですけど、、、、。もう完全に間に合いせん。申し訳ありません。」
高宮望に会場に連れて来られた流川楓はマネージャーの静止を振り切って試合に出場し、勝つと断言した。
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マネージャーの電話先とは?
「そうですか、、、。確認致します。」
「そうですか。おもろいじゃないですか。」
ユナイテッド・ジャパン・バスケットリーグ設立補佐官の木暮公延とチェアマンの三田良佑だった。
~回想~
流川は木暮の湘北高校の後輩であり、三田は同じアメリカでプレーするプロアスリートである。
チェアマンを任命され、統合改革を進める中で木暮と流川の関係を知った三田は、流川をつないでほしい依頼し二人は知り合った。
三田と流川の会談がマスコミにキャッチされると様々な憶測が紙面を踊る。
シーズンオフに入ると、改めて木暮を交え、三田と流川は会談の席を設けた。
「流川さん、あなたは高校時代から海外を意識し、短期留学の末、アメリカの大学のからのオファーを勝ち取った。日本のバスケ環境を考慮すると素晴らしい挑戦だ。そして1年前のNBAドラフト指名の衝撃は同じ日本人として誇らしかった。」三田
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「・・・別に もっと上手くなりたい。ただそれだけす。」流川
「三田さん、流川はこういう奴なんです。まわりが言う努力を努力なんて思わない。普通なんですよ。」木暮
「天才型か?努力型か? よく聞かれるでしょう?」三田
「・・・・」流川
「努力に勝る天才はいない。流川、俺はそう思ってるよ。」木暮
「ただ一つ言えることは 挑戦者 ですね。僕も同じです。」三田
「・・・」流川
「木暮さんと開幕を目指しているUJBリーグの事はご存知ですか?日本のバスケ環境を変えるチャンスだと思っている。サッカーに比べ少し寂しいものだと感じている。しかしサッカーもJリーグ開幕を皮切りに環境、認知度が一変した。そしてレベルも日本代表の強化にも確実につながり、W杯出場が当たり前になり、レアル・マドリード、ACミラン、インテル・ミラノ、マンチェスター・ユナイテッドというビッククラブと契約する選手が出てきた。」三田
「Jリーグ開幕時、ブラジルから日本をW杯に出場させると延長オファーがありながら帰国した三浦知良選手のようなスターがUJBリーグにも必要だと考えている。」三田
「海外でのプレー以外に日本でのプレーを検討してほしい。」三田
「私はそんなJリーグの恩恵を受けて、W杯に3大会出場し、幸いにも全大会でアシスト、ゴールをあげた。そしてビッククラブのオファーを受けた。」三田
「・・・・」流川
流川はプロアスリートとして日本を牽引してきた三田の言葉に耳を傾けた。
「未来ある日本の子供達に夢を、そして自身の夢を叶えてほしい。日本人として世界と戦うあの景色を流川さんにも見てほしい。そのための新たな挑戦として検討してほしい。流川さんあなたにはプレーを、継続的に試合に出場してほしい。」三田
「流川、最終的な判断は本人だ。でも三田さんはこんな小さな俺の声も耳に傾けてくれた。俺自身の環境、状況も一変した。いろいろな可能性を考えてほしい。」木暮
「せんぱい、、。」流川
「日本でスターになったとしてもその状況にあぐらをかかない、それがわかっているからこそ、流川楓さん、あなたに伝えています。」三田
「そしてもう1度、世界に羽ばたく姿を見せてほしい。その時は引き留めません。」三田
~現在~
電話を受けた木暮は三田に状況を伝えた。
「はは(笑) 木暮さん 予定変更です。TV局、関係各所に電話です。僕も直接、話しますよ。」三田
「僕らも行きますよ! 立川スーパーアリーナ。 プライベートジェット機、出動させますわ。」三田
「えっ!? はい!(すごい ことになるぞ!)」小暮
「木暮さん!! ジャックしますよ!!」三田
流川楓の試合出場を聞いた木暮公延と三田良佑は予定を変更し、立川スーパーアリーナに向かったのだった。
続