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【SLAM DUNK GI】68話「藤真健司の決意」




「第4クォーター開始されました。流れはルース・オエステ、このまま突き放すのでしょうか?追いつかれたボアノイチは立て直しが利くのでしょうか?スコアは62-62。両チーム慎重なスタートとなっております。」



シルバにボールが渡る。
シルバ-流川のマッチアップ。


「(カエデ・ルカワ 実力は本物のようだな。ここからはディフェンスに専念するぜ。がその前に、、)」シルバ

「(ここで 止めて 突き放す)」流川


シルバはフリースタイルバスケ仕込みのハンドリングスキルで仕掛ける。そしてパスを。

「(・・・・とれる!!)」流川


流川のスティールを誘ったシルバは裏をかく意外性のあるプレーをした。

「!?!? (ボールが消えた)」流川


流川の視界からボールが消えた。




「あれは! ブーメランだ!」清田




ブーメランとは、
ディフェンスの頭上にボールを持っていき、そのまま前方に投げるしぐさを見せつつ、
ボールを自分のいる場所に放る。ディフェンスにボールがどこにあるのか錯覚させるストリートバスケの技である。


シルバ、アウトサイドシュートを決める。62-64。

※40秒~ブーメラン


「(あんにゃろう)」流川

「確かブーメランは試合では禁止だったのでは、、、?」魚住

「・・・今日のレギュレーションではありだよ。」清田

「こっちも急にNBAの流川出してるんだから、反則みたいなもんだよな。」高宮



「流川!どんまい!」赤木

「パスくれって 顔してんな。」宮城

「(パスくれ)」流川


宮城、流川へパス。
しかし藤真がスティール。




「楓様 徹底マーク!?」紡希



流川が戻り、藤真とのマッチアップに。


「(流川、、お前の目からは強い意志を感じるよ。相変わらずな。)俺も負けてられない!」藤真


第3クォーター、エースのコートビジョンを発揮した両者のマッチアップ、


しかし流川の実力に追撃を


許した藤真健司の選択は? 

ドリブル? シュート? パス?



「あーーーー! マジかよ!」高宮

「藤真が!?」大楠 「まさかの連続!?」野間 


「ブーメラン!!」水戸




藤真、まさかの連続ブーメランで流川の予測を超え、スリーポイントを決める。62-67。




「あんな さわやかなイケメンなのに、、、。」紡希

「意外だな。正々堂々と勝負しそうな藤真が。」魚住

「・・・・・」


翔陽時代、チームメートであり藤真と共に翔陽のスターとエースとして歩んできた花形は語った。


「あれは、 あのプレーは、、」



「藤真健司の決意の    
                        表れだろう。」花形




「俺達の世代は、1年からスタメンを勝ち取り全国大会でも活躍した牧紳一、藤真健司の2強時代を築いた。」

「しかし藤真は牧に直接対決で勝つことは出来なかった。それは大学時代も続いた。そして最後の対決でとうとう藤真は1回も牧に勝つことが出来なかった。」花形

「牧さんはそうやられねーよ。それでストバスに?」清田

「ストバスに逃げたってこと?」水戸

「それは違う。何て言ったと思う?」花形

「・・・・・」




「牧紳一を嫌いになったことはない。」
「牧紳一をリスペクトしている。」
「牧紳一の凄さを俺が証明してやる。」
「牧紳一の価値を俺があげてやる。」
「牧紳一・藤真健司の時代は終わっていない。」花形


「・・・かっこいい・・・」

牧さんの価値をさらにあげられるのは7年間、時代を築き、敗退し続けた男が他ジャンルでトップになること。それができる唯一無二の存在であるのは自分ってことですね。」紡希


JBAからオファーはあった。しかし藤真は断り、新たな決意でプレーしている。」



「反則をしてまで勝ちたい
               という意志ではない。
       ストリートでトップを取るという
           藤真健司の決意の表れなんだ。」




「花形さん、許すぜ。」高宮


藤真のブーメランでボアノイチは息を吹き返した。
シルバ、藤真のプレーは勝利への執念を伝えるのは十分だった。

ガルサが持ち前のパワーでダンクを決める。

62-69。



「このリードを守ろうなんて考えるな!!攻めて攻めてルース・オエステの連中にボアノイチの力を見せてやろうぜ!!」藤真


再びリードを許す展開に。



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