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TakLog 2020-0102-0130
1月の放送は、小倉ヒラクさんの1人勝ちな感じですかね。個人的には朝吹さんが大先輩の忠告をもブッチぎってかぶくのも面白かった。1月は5回で放送、聞き返すとキーワードが多すぎて困るくらい量ですね。
2020/01/02 新宿夫婦対談(越境/作品について) / 朝吹真理子
2020/01/10 未来を覗き見する文化人類学と発酵の力 / 小倉ヒラク
2020/01/17 発酵をめぐる地球の旅・出版の旅 / 小倉ヒラク
2020/01/23 想像と行動をつなぐもの / 松島倫明
2020/01/30 TakramのブランドデザインとJ-waveのロゴ / 弓場太郎
2020/01/02 新宿夫婦対談(越境/作品について)
ルシェミーのイグアナのスープや家族の間だけにある民間伝承、ラフィン先生からカナダの先住民の家毎の語り継がれる夢の話が良いですね。
テーマを越境し、何故か新潮社に入った「だいちょうことばめぐり」への大先輩の注意をもぶっちぎって傾く朝吹さんが面白いのと、横浜美術館の焼売弁当文学の金字塔を打ち立てた「あ、メシだ!」も気になります。
— セキグチマサハル (@tyara_zou_0117) January 4, 2020
朝吹さんの死に対する恐れの無い話ぶりが作家ならでは感覚かと思いました。#takram813 https://t.co/MXVxjO05fH
このツィート後に朝吹さんの「TimeLess」を図書館で借りて読んだのですが、あっという間に読めてしまいました。渡邊さんの祖母が亡くなったことに対して元気だったよね、と発言したこと。とても小説家らしい死生観を持っているなぁと、思いました。
小説家の技量って、良い出来事も悪い出来事も同系列で書けなければならないので、話の中で、死に関する出来事や、不穏な出来事、特にヒールの書き方がどれだけうまく書き分けられないと、読み手の感情をうまく波立たせることができないと思っていて、綺麗すぎる話ってリアリティは感じられないと思うんですよ。
ただ、ラジオで普通に話してる朝吹さんの声だけ聞くと全然違うんだけど、文体は江國香織さんに似てるように思いました。軽いのに、物凄い深みのある事を書いてあたりするのが、いい意味で怖わいし、小説にできるのがすごいな、と。
本読む時に書評は読まずに読むのがいいかと思ってて、先入観を無くして読みたいので、読んだ後に著者インタビューを中心に自分が思ったこととの相違を確認をしています。この中だと、この文が良いですね。再現力、みんなの感覚的なモノを言語化できる力って、小説家の本領でしょうね。
小説は、私にとって「すでにそこにあるもの」への応答だと思っています。
2020/01/10 未来を覗き見する文化人類学と発酵の力
この放送回で気になったのは竹鶴の日本酒ですね。ご飯の香りって、どんな香りだろうって想像を掻き立てられるし、気になりますよね。30年前のキムチの発酵度合いが今売られているのとは異なるのも示唆に富みますね。
テコの原理に例えた示唆が良い。
— セキグチマサハル (@tyara_zou_0117) January 12, 2020
社会を変えたい良くしよう考えると、テコのように、グイッと押す力が、デザインには宿ってて。
考えて満足ではなく、世の中を良くする、視野を広げる。
新しい何が見つけてもらうためにも、デザインっていうテコは絶対必須。#takram813https://t.co/Yk5mNL2iqU
デザインって一歩間違うと売れちゃいけないモノも売れるようにできるので、ちゃんとしたレバレッジが掛かるのが正しくて、本質的に売れたら不味いモノまで売ることのできる危うさを知らずに、デザインに金を掛ければ良いみたいなのは、違うかなって思っています。
デザインが面白いって思うのは、同じモノなので、ちょっと形を変えただけで、全く違うモノ、別次元になることだと思って、その匙加減が本当に絶妙に引き出せるのが本当のデザイナーだと思っています。
2020/01/17 発酵をめぐる地球の旅・出版の旅
デザイナーの物事を俯瞰的に見る力って凄くて、デザインフィケーションですね。頭の中で新しいアイデアを一瞬で書いて、描けてしまったら、あとは、形にするのか。外部化して、定着物としてモックを作った場合に、イメージと違うなぁとか、どうやったら自分の届けたい人にモノを届ければ良いのかを、何度もイメージを具現化していく。
ヒラクさんの話で面白いのは、本当に読んで欲しい人にリーチするためにどうすれば良いのか、もし、小説家は書くことが仕事だから流通や出版には関わらないかもしれませんが、ヒラクさんはデザイナーなので、自分で考えて広告から販路の確保まで自分でやっちゃう。特に本が風呂屋で売られてたのに、風呂は入ってくれないって言うエピソードなんか、デザイン的な到達力ですね。
ヒラクさんの後半の銭湯に本が並ぶ、機会の不均等ダイエット作戦がおもろい。
— セキグチマサハル (@tyara_zou_0117) January 21, 2020
エンディングの学習は自己破壊である、と言う千葉雅哉さんの引用の出典を調べなきゃ。
あと、電球とソケットは一体って言う標語も。#takram813 #design https://t.co/sbJAus8KH6
小倉ヒラクさんトークが上手すぎじゃないかしらって言うくらい雄弁だし、言葉のレトリックも含めて上手ですね。しかも、2月の「デザイン トーククス+(プラス)」に登場し、気になっていた「ぬかボット」にも遭遇ができました。面白かった。
2020/01/23 想像と行動をつなぐもの
Wiredの初代編集長のケヴィン・ケリーの創刊時の言葉なのかな。とても良いですね。Wiredは好きなので読んでました。とても先端的なテーマのある雑誌で、仕事中の作業で飽きた時によく読んでたりしてました。
Wired創刊時の主旨がカッコええのと、
— セキグチマサハル (@tyara_zou_0117) January 27, 2020
最高のラグジュアリーとは意味と文脈である
弱い文脈って松岡正剛さんの言う「フラジャイル」な感覚にも通じる気がします。
正剛さんをゲストに読んで欲しいかも。ただ収録時間は10時間くらい必要になるかと、、、(笑)#takram813 https://t.co/6RljXrifIL
松島さんが本の出版する際の意図を説明する中で「この本を読んだら、次の本を読んで欲しいって言う文脈を考えながら作っていく」って言う話の流れで出てきたガンジーの引用が重要かと思いました。
”あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである”
この世界の流れに盲目的に追従するのはではなく、自分の意思、自分の考えを持って行動することは大切になるかと。ここでタイミングよく、最近読んだ占星術の本でも書いてありましたね。
占星術の解釈で言うと、ホロスコープは自分の意志で生まれているので、その意志に反して世界や世間に迎合する。弱い文脈でも良いから自分の意思を自覚的に持って行動する、これが大切なことなんでしょうね。
2020/01/30 TakramのブランドデザインとJ-waveのロゴ
J-waveの旧ロゴをデザインしたデザイナーさんの情報が出てこないので、ご存知の方がいたらご一報を。小林章さんの話が出てきて、図書館で本を借りて読み始めています。興味のある方はSpotifyのノーカット版を拝聴しましょう。
タイムフリーでアプリを開いた時に違和感を覚えましたが、旧CIも捨てがたい。
— セキグチマサハル (@tyara_zou_0117) January 31, 2020
21分前後のソナーの質問と共作に関わるプロセスが興味深い。
デザインファームなのに、タイムリーに開発秘話を公開できる懐の深さには、いつもながら舌を巻きます。#takram813 https://t.co/5WsCaDQGk0
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