面の授業改善/地域産業を牽引/工業高校の生きる道
観点別評価をテーマとした研究授業をさせてもらいました。
(なんだかんだ、毎年研究授業やってるな....。全然いいんだけど。勉強になるし。)
学習評価に関する第一人者である講師を招いて実施しました。
研究授業を見ていただき、その講評を含めて90分の講演を聞きました。
全体的に、観点別評価やルーブリックでモヤモヤしていたことを直撃できたし、いろんな話を聞けたから、とても充実していました。
(研修の内容になるので、ここにはあまり細かくかけなくて...。)
冒頭、印象に残った言葉は、
面の授業改善
です。
頭の隅にはあったつもりですが、長いこと忘れていた気がします。
ある先生の授業が素晴らしい、わかりやすい、その先生の授業を受けたい!
と、生徒に思ってもらうのではなく。
その学校の授業を受けたい!!!
と思わせることができるかどうか。
それができれば授業改善が本当にできていることになると。
確かにそうだよなー。
うちの学校でもよくある話ですが、
あの先生の授業はわかるけど、あっちの先生はわかりにくい。
あの先生の授業はみんなしっかり聞くけと、あっちの先生の授業はがやがやしている。
なんとか崩壊はこうやって起きるんですよね。
だからこそ、学校全体で改善しないと行けないし、それこそが学校の目標なんだと思います。
また、工業高校が地域産業を牽引するというお話も印象に残っています。
今も、課題研究やいろんな場面で、外部の方に入ってもらいながら、生徒にいろんなことを教えてもらっています。
本校の成り立ちとしても、約60年前、地域産業の担い手を育てるという目的を果たすため、地域の方々の要望によって創立されました。
そして、生徒を育てる上でも、地域産業の担い手を意識して指導をしています。
ただ、これからの(現在も)変化の激しい社会で生きていくためには、それだけではだめだということ。
歯車一個、ネジ一本になってしまったら、より安価な別のものに取り替えられて終わってしまうこと。
わかっているけど、全然取り組めていないことだなと感じました。
地域産業を担い手を育てようとしても、その地域産業がいつ無くなるかもわからないし、なにかに置き換わってしまうかもしれない。
質を高くしても、似たような質を海外でできるのなら、海外に取って代わられてしまう。
地域や周りの大人、民間企業に教えてもらうという構造から、一歩進むことが必要だというお話を受けました。
これからの職業高校は、企業に技術を教えるくらいでないと、それくらいを目指していくことが生きる道になると。
もちろん、高等専門学校(高専)はありますが、工業高校も大きなポテンシャルを持っているとは思います。
要は、学校全体の取り組みの本気度合いかなと。
そのためにも、自分のプロとしての質を向上しないと。
いろいろ考えさせらる研修かつ、自分の学びにもなりました。