ユニバーサルデザイン/学級デザイン
これを買って読みました。
学級運営をしていく教員の方には、一度は読んでみて欲しいです。
特に、高校。
最近、ユニバーサルデザインという言葉をたくさん言うし、聞きます。
そして、ADHD・ASD・LD・DCDなど、様々な特性を持った子どもたちが学校で生活し、困り感を抱えています。
しかし、高校、特に工業高校のような職業高校には、まだまだこのような理解や配慮をしっかりと行う体制や心構えができていないと感じています。
やる気がない。
頑張ればできる。
そのような言葉を掛けられ、一生懸命に行うことで、自分を傷つけ続けてきた生徒等がいるはずです。
私自身も、最初からできていたかと聞かれれば、絶対にそのようなことはありません。
できていませんでした。
特別支援に関しては、大学の教職の授業ではあったものの、半ば聞き流していたと思います。
自分には関係ない。
と。
しかし、何百人や何千人と子どもたちがいれば、様々な困り感を抱える子は必ずいて、
できないことなのに、やればできる
と、強要されてきた子どもたちが必ずいます。
これは、教育のプロである、我々教職員が、適切に対処しなければいけません。
そして、ユニバーサルデザインを意識した授業づくり、学校づくり、学級づくりをすることは、それを必要としない子どもたちに取っても過ごしやすい環境となることは明白です。
昔、よく言われていたのは、
”段差”
ですよね。
段差のない構造は、何も車椅子の方々だけが助かるわけではありません。
ボクもよくつまづきますし。
車椅子を必要としない人たちに取っても、安全に過ごせます。
そして、何より”美しく”なります。
いろんな特性をもつ子どもたちの中には、ガヤガヤした雰囲気やぐちゃぐちゃした環境を嫌う子もいます。
きちっと整頓しなければすまない。など。
教室内の机・椅子の整理整頓も、常に綺麗にしておく、机の上にも必要なものはおかない。
このルールを守っていくことは、それを必要としない子どもたちに取っても授業に集中できる環境を作ることにもなります。
(ボクのクラスは、縦横斜めで机が美しく整頓されているかを確認してもらいます笑、やりすぎかな?笑)
また、工業高校の生徒で言えば、整理整頓は5Sの基本。
製造現場に行っても必ず役に立ちます。
整理整頓がきっちりできる作業員は、とても大切にしてくれます。
全ての子どもたちが学びやすい環境が作られ、生きるための力を少しでも身につけてくれると嬉しいです。