懐かしさと嬉しさで胸がいっぱい 「ゴーストバスターズ/アフターライフ」見た
Ghostbusters: Afterlife(2021年製作の映画)
鑑賞:2020.3.23、記事公開:2020.3.23
監督:ジェイソン・ライトマン、脚本:ギル・キーナン、ジェイソン・ライトマン
最近のアレやコレやで大作上映のスケジュールが混乱。楽しみにしてた作品がいつの間にか公開してたり、予習のタイミングも掴めず慌ただしいのが残念。
ゴーストバスターズシリーズには思い入れがあるので見ない選択は無い。
16年リブート版は84年版のプロットをそのままに、キャストを女性に変える作戦。キャスティングもビル・マーレー達と同じくサタデーナイトライブで1番イキの良い才女達を豪華に起用、とある側面では正統派の後継作だった。キャラクターといいハチャメチャ感といい個人的にはとても良かった。
アフターライフはリリブートでは無く、84年版と時間軸のつながった完全な続編。ゴーストバスターズは何度も見ているので、未見の人にどう見えるか想像できない。けど84年版の鑑賞はありきになっていると思う。
そこで舞台を田舎に移しジュブナイルを展開する、何ともノスタルジーを刺激する狙いで勝負して来た。84年版は余りにも奇跡が折り重なった作品で比べるのは無理なため勝負どころをずらすのは賢明な判断だと思う。
映画はなかなか良かった。
魅力は何と言っても女の子の可愛さだろう。84年版から、変わり者科学者イゴンをお話のベースに展開するのもいい。
映画のクリーチャーは84年版を意識していると思う。84年版では人形のストップモーションとの合成だった犬の悪魔なんかわざわざCGで人形っぽいテイストを作っていたくらい。流石にパペットで撮影してない思うが、できるだけ昔の表現に寄せている。音楽も84年版のフレーズがちょいちょい顔を出して雰囲気を作っている。
というように、かなりファンサービスに寄った方向の仕上がりに見えた。
今作を冷静に見れないのは以下の部分。
・84年版を見た時の自分の年齢とアフターライフの主人公の年齢が似ている。
・多分監督も子供の頃に主人公くらいの年齢で、今の自分と同じくらいの年齢で監督している。
とタイミングが廻ってハマっており感慨深い。
以下はネタバレ。
作品は、シチュエーションが身近に感じれる分作品としては小さい感じがしなくも無い。町中が大変なことになったのを助ける爽快感みたいのが無いのはちょっと寂しい。そこらへん、ちょっとスピンオフ感がある。シリーズが続くかはわからないけど、客が入ればやりたそうな雰囲気は発してた。
ファンサービス部分は84年版キャストの登場。16年リブート版での扱いが雑だった反省か今回はみんなが期待していた通りではなかろうか。ただここは個人見解だけど、早逝したハロルド・ライミス追悼作品という側面が大きいと思う。ハロルド・ライミスのいた場所を埋めるべく現れたのが、丸メガネにしかめつらの孫のフィービー。もうこれだけで泣けてくる。ハロルド・ライミスが残したものを劇中でも映画の外でも思い知らされる感じがもう胸が熱くてたまらない。彼女がおじいちゃんの跡を辿るいちいちが嬉しくも、もういないことを思い出し悲しい気持ちになってしまう。
このように映画の中から外からいろんなものがやって来て一本の映画とは思えない感情の波に翻弄される。
アーニー・ハドソンが出て来たときはサービスはこれで終わりかな?と思ったけどラストはもう同窓会。シガニー・ウィーバーがクレジットに出たときは出てたっけ?と思った途端の登場でそこはご愛嬌か。ここまで集まるなら、リック・モラニスがいないのが寂しくなってしまう。元気かな?
というわけでお母さんも先生も良かったけど、丸メガネのちっちゃな科学者フィービーことマッケナ・グレイスしか目に入らなかった。
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