シンクロニシティと人との縁の話②
前回の続き
それは数年前の出来事。
ヒーラーさんを紹介してくれた人は、スピ系に詳しい青年だった。
青年とは全く面識はなく、スピリチュアル好きな私に、以前一緒の職場仲間が紹介してくれたのだ。
「〇〇さん、スピ系好きかと思って、その子も来るから一緒に行きませんか?」と誘ってくれた。
その元職場の人達も、私にとっては昔の誰かに似てるとか、懐かしい感じの人達ばかりで、当時はステージアップした人間関係のようで、楽しい職場だった。
ソールグループ。
その頃次元上昇の本を読んでいたので、それぞれが魂の意向を助け合い影響し合う事を、より感じていた頃だった。
学び合うものだから、カルマ解消も含め傷つけ合う事もあるだろうが、
傷つくことで人は自分の中の深い何かに触れ気づき成長していくものだ。
どんな関係でも、魂を磨く為私達は沢山の人達と出逢い関わり合う。
初めて会うその青年は、地球の歴史、宇宙、アセンション、アトランティス、レムリアなどの話を沢山してくれ、話は盛り上がり、私はすぐに理解した。
純粋で人懐こく、何かを導いてくれる天使のようなキラキラした子だった。
そして一年以上も待たなければならないというヒーラーさんの予約を取ってあげます!と誘ってくれた。
「受けますか?」と予約を勧められ、
「少し考えてみる」と躊躇した。
興味はあるが別世界に連れていかれるような感じで戸惑った。
それまで、何人かのヒーラーさんには会った事があるが、少年が紹介してくれるヒーラーさんは特別な感じがした。
私は会った瞬間からその青年も信頼していたし、これからの人生に何かある、
そんな感じが深い胸の中で疼いていた。
そして思い直し「やはり予約お願いします」と言い直したあと、ワクワク感が増していった。
そして一年以上も待たなければならないセッションを運良くキャンセルが出、3ヶ月後に予約が取れた。
「こんな運はそうそう無いですよ」
と青年は言った。
そしてそれはシンクロで、丁度自分の誕生日だったのだ、
自分にとって何か緊急を要するものだったのか?
3ヶ月後そのヒーラーさんに会いに行った。
ヒーラーさんはこちらが語らなくても、最初に私に対しアドバイスを話した後、
それが的を当ててるので、私は感無量で、安心した。
「質問したいことがあったらどうぞ!」と言った。
そして、私が目指したい仕事が向いてるのかや、今現在の職場で出会った人の事など、どういう意味があるのか?と、聞いてみた。
「目指してる仕事に対し自分が向いてるか分からないんです」
「向いてる向いてないとか関係なく、貴方はそういう素質の人だよ」と躊躇せず進めていく事を告げられた。
そして、自分が自信がない事がどんな理由なのかの過去性を話してくれた事は、
“なるほど当たってるかもしれない„ と感じた。
私は過去性でも、同じような職業をしていた事があったらしく、自分でもそう思っていた。
要するに現在のアロマの仕事のような自然療法的を江戸時代にしてたという。
職場の人の事は、つかさず「執着心を手放す為」と言われた。
その瞬間、あー!それだ!!と、理解した。
その人との過去性を聞いてみた。
「いろいろあるよ」
そう言った後、インパクトが強いふたつを教えてくれた。
当時の私の感情にピッタリな内容だった。
家族を何度か過去性で経験していたとの事。
私はその度に寂しい思いをし、魂を学ぶ為今世で学びの為に再開した相手だった。
「過去性で関わっていたら、いろんな感情が湧いてくるのは仕方のない事、否定する必要はないよ」
と言われ、この瞬間苦しい感情の荷が降りた。
人は否定すればする程、その感情は膨れ上がり蓋をしようにも圧迫し余計苦しむのだ。
“こういう感情がある”というのを認める事。
そう、自分は長い間自分が感じる感情を歪曲し、否定する事が多かった。
それはこの世を傷つかずに生きる、防御の為に。
しかし蓋をしようにも強烈な感情は、何故に何処から浮上して来るのか?というくらい溢れ、苦しかったのだ。
「よく巷で言われてるツインソール概念などはどうなのでしょう」と聞いてみた。
「僕はね、そう言う概念では見ないよ、そういうものに人はロマンを求め易いからね」
なるほど〜、そこに拘ると本来の学びからズレるからなのだと即理解した。
初めてお会いしたそのヒーラーさんのその言葉の信憑性が、より高くなった。
人間界で起こるいろんな感情のもつれや鬱陶しい人間らしいエゴ、
ほとぼと、どうしていつまでもひっついて、苦しまなければならないのか、と思っていた自分は、
これらから解脱できるのではないかと思ったからだ。
いち早く乗り越え成長したいと感じる私には、相応しい解答だった。
「では、私の学びが執着心を外す事なら、相手の学びはあるんでしょうか?」
「あるよ、相手は貴方が何かを伝える事で、今迄わからなかった事がいろいろ分かって来る、なるほど〜と思うはずだから、いろいろ伝えるといいよ」
感情というものは不思議なもの。
過去生での残骸の感情を浄化しきってないと、魂がそれを思い出し騒ぎ出すのだ。
「魂の深い絆でもあるので、この先も長い付き合いになる可能性があるよ」
とその時言われたが、実際はそうではなかった。
当時は一緒に仕事をし、自分達の目指す方向を創り出し、協力して頑張ろうと理想を掲げていた。
仕事をする上では相性が良いと思っていた。
人間には選択の意思があるから、いくらヒーラーさんでも予言通りにはならない事もある。
実は以前、別の方に遠隔で見てもらった事があり、不思議な事にまるっきり同じ間柄の過去生を二つ言われたのだ。
同じ内容が出てくるのは、その時の自分の感情から醸し出す過去世からくるオーラで見るのだろうから、
その過去生が強烈に出てきたのだろうか。
遠隔の時は私の姿は見えない、誕生日と名前を伝えただけだった、
遠隔の時の方は、三つの手法で見てくれ、
占いでは限界があるので、魂という精神世界上の秘密を解き明かすやり方を加え(霊視)解き明かすと言っていた。
ここでは詳しい事は書けないが、遠隔の時も、
「アセンションする為に、互いに魂を高め合う約束してきた稀に見る貴重な出会い、
スピリット、コミュニケーションに置いても相性の良い間柄、いろんな感情の苦しみは味わうけれど、決してネガティブな出会いでは無く、出逢いを大切にして下さい」
と、同じような事を言われていた。
過去性はその時の現実的体験と関わる状態のエネルギーが浮上してくるのだろうから、別の人に見てもらっても同じものが浮上してくるのかもしれない。
輪廻転生を昔からなんとなく理解していた私は、子供の頃から何度もここにきた、という夢をよく見たり、デジャヴ体験もよくある。
また、私の中に罪悪感があるのは何か過去性で悪い事をしたからなのか?と思ったりしたものだ。
厳しい宗教的な強い観念があったり、迫害にあったと言われたこともあったが、
加害者体験もした可能性もあると思っている。
人は過去生で心や魂に何かを残したままだと今世や来世に影響を与える。
そして過去性で残した執着心やネガティブな感情を解放する為、その対象の関係性のあった魂の縁のある人物と再会する。
憎しみだったり愛だったりなんらかを浄化し、許しあうまで出逢い続ける魂の約束。
どちらか一方に執着が残っていれば、何らかの状況ストーリーを計画し出逢うと言われる。
互いに残っていなければ逢う事もない。
ポジティブな目的でも、ネガティブな体験を通して成長し合うなど、出逢いの内容は様々なのだ。
そして人々はグルグルと複雑な感情体験をする。
そして自分は、愛、劣等感、罪悪感、嫉妬、妬み、束縛、絶望、不信感…あらゆる感情が吹き出し、自分でも訳わからず、コントロール出来ないでいた。
相手とのやりとりで、感情を引っ張り出し何かを思い出すかのようだ。
対面のヒーラーさんから、
「それは人間の自然の感情だから仕方ない、否定するから苦しくなる、否定する事はないんだよ」
と優しく言われると、ホッとした。
これまでどれだけ蓋をして来ただろうか、
会ったばかりで、こんなに感情を揺さぶられるのも珍しい相手だったからだ。
魂の繋がりが深い相手の前ではお手上げなのだ。
対等にお互いの感情をぶつけ合った、思った事をその場ですぐ言える他人は自分にとって珍しかった。
阿吽の呼吸で喧嘩もしながら、お互い笑いさえ込み上げてきたり、
しまいには、気が合わない!と、お互いに言い張った!
すったもんだがありながら、これ以上仕事としての発展性は難しいのではないかと感じた私は、
この縁をバッサリ断ち切る事を決断した。
そこから立ち去る事を私から切り出し、
相手は驚いていたがすぐ納得し「分かった!」と言った。
お互い自分の道に向かう事にし、最終的には互いの恨み辛みもなく、感謝しながら離れた。
その後も他の人間関係も複雑に絡み、胸を引きちぎられる思いをいろいろした事もあった。
当時の心の痛みは、離れてからもかなりの年数をひきづっていた。
数年の時が過ぎると諸々の感情の執着は不思議なくらい薄くなっていった。
時間はかかったけれど、知らない間に執着心が無くなっていった事に、心地よさを感じた。
そして、出逢いの全てに感謝が込み上げて来た。
あの当時は、自分がこんなにも深い感情を持っていたとは驚くばかりだった。
よほど深い所で、自分でも気づいていない執着心がベッタリと張り付いていたのだろう。
その事があってから、自分の凝り固まった観念や価値観、人間性はどんどん変わっていった。
「なんで他人の事ばかり考える、自分の為に生きるんだよ」
と、くれた相手の言葉は今でも忘れない。
そしてその言葉はいろんな意味で、自分の魂を深く掘るきっかけをつくってくれた。
それがのちのち、自分の感情でなく他人の感情で生きていたと言う事にも気付かされた。
無価値観、罪悪感、それを少しずつ手放せる様になって来たのは、この相手の存在のおかげかもしれない。
あんなに喧嘩し、言いたい事をズバズバ言わせてくれた事に感謝している。
相手も、
「これほどまでに喧嘩したのは初めてだ」と。
それから2ヶ月後セドナに行くこととなり、セドナのヒーラーさんに会い、更に自分を深く知ることとなっていく。
私は自分を知らな過ぎだった。
シンクロニシティーは、その後も、深く内在する自分を掘り起こす旅に向かっていくのだった。