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好きな水辺:トレッキング湯沢Ⅰ
きれいな水辺が好きです。
行ってよかった水辺の話をします。
無免許人間なので、私の旅行記は9割、電車・バス・自転車で行けるところとなっております。
徒歩旅仲間へ捧ぐ。
今回は、トレッキング湯沢Ⅰ!
※2023年6月の旅行
なんの拍子か、「トレッキング湯沢Ⅰ」の存在を知った。
清津川を横に眺めながら歩ける初心者向けコースであるらしい。
沢渡りもあるとか……
――「きれいな水辺」の予感がする!
越後湯沢は東京から1時間半。
新幹線代さえ払えば、すぐに行ける。
川端康成『雪国』を読んでから出発。
我ながら用意周到である。
(『伊豆の踊子』と混同していたのは内緒だ)
夏の越後湯沢に下り立つ
「国境の長いトンネル」を抜けると、夏の越後湯沢であった。
下車すると空気が違う。あまりに早く到着してしまったが、それだけで旅情。
駅構内はがらんとしていた。
店のシャッターには「今シーズンの営業は終了しました」の貼り紙。
越後湯沢といえば、やはり冬なのだ。『雪国』なのだ。
しかも金曜日。人がいないのは元より狙い通り。
(人のいない観光地が大好き)
初日はあいにくの雨模様。
バスで「貝掛温泉」へ。11時の日帰り入浴オープンまで近辺の遊歩道を散策。見事に誰とも会わずに1時間歩いた。
温泉・温泉・温泉!!
秘湯の誉れ高き「貝掛温泉」は、バス停から徒歩7分弱(短足気味の人間の体感)。
日帰り客も宿⇔バス停のシャトルバスを利用できるらしいが、
お宿までのアプローチから風情満点なので徒歩でよかった。
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内部はいい味、かつ清潔。
本当は宿泊も考えたが、お一人様だと一泊2万円とかするみたいで断念したのだ。
しかし日帰り入浴だけでもたいへん素敵な時間を過ごせた。
小雨降る中、露天に笠をかぶって入る。
お湯にしずくがはねる。
ああ……!
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昼過ぎに駅へ戻る。
越後湯沢のバスは現金オンリーだった。ICカード民は注意だ。
「へぎそば」を食べ、まだおなかが空いていたので「るうろ」を食べ……
このロールケーキがとんでもなかった。
茶ぶどうは一口食べるなり、細い目を見開いた。
「ふわふわ」どころか、「ふはふは」(©森見登美彦)なのである。
何を食べてもおいしいと思うアホ舌だが、これは本当においしかった。
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20分ほど歩いて「山の湯」へ。評判の共同浴場。
地元のおばあちゃんたちのおしゃべりをききつつゆっくり入浴。
すぐ近くに川端ゆかりの「高半旅館」があり、外観だけ見に行く。ほえー。
宿泊は「音羽屋旅館」。
お風呂につかってから、駅で夕飯。(堂々の素泊まり)
明日に備える。雨よあがれ……!
いよいよ、トレッキング湯沢Ⅰへ
神の憐みによって翌朝は雨もあがり、意気揚々とバスターミナルへ。
……めっちゃ人並んでる!?
昨日は3人しか乗車しなかったバスは登山客で満杯になってしまった。
人のいない観光地が好きなんだがこれは……
しかし杞憂だった。
トレッキング湯沢Ⅰの入り口、八木沢口で下車したのはなんと私一人。
みんな、もっと本格的な登山をするんだろう。
よーし! 人がいないぞ!!
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しばらく歩くとトレッキング湯沢Ⅰの入り口。
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入り口にはカウンターが設置されていた。ポチっとな。
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トレッキング湯沢Ⅰのコースは全部歩くとたいへんだが、途中まではほぼ平坦。
「初心者はフィトンチッド広場で折り返すべし」と聞いており、私もその往復コースにした。
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途中、「平坦……なのか?」ってなるような箇所もありつつ、
まあ9割は「初心者コース」でうなずける感じ。歩きやすい。
しかし水分をたっぷり含んだ道であり、何回か沢渡りもある。
トレッキングシューズが必須というのは本当だった。
前日かなり雨が降ったこともあり、普段より水量多かったかも。
水の流れを踏み越えながら歩く。
やった―――!(←テンションMAX)
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葉っぱと木の枝がふりつもった地面はやわらかい。
道の脇へトカゲが逃げていく。
クモの糸に何十回も引っかかりながら(クモさんすみません)、
森林浴をたっぷり満喫。
そして、清津峡の流れが! きれい!!
道が川に近づくタイミングで晴れ間もあり、
「これは神様に祝福されているぞ!」と一人快哉を叫ぶ。
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惜しむらくは、ゆっくり素足を水につけるタイミングを逃したこと……(謎の趣味)
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行きは写真を撮りながら2時間半近くかけて歩いたが、
帰りはバスの時間に間に合うべく(あとトイレ事情)急いだら1時間半で出口に着いた。
途中、ソロのおばさまと、4人家族とすれ違い。
それだけでした。
……人のいない観光地に来る能力をまた発揮してしまったな!
なお、最寄りのバス停「八木沢口」付近にはヤギとニワトリがいました。
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アルプの里はまた別天地
トレッキングで水辺と森林を楽しんだ後は駅に戻り、歩いてロープウェーへ。
往復2600円とゴツいが、山頂にあるアルプの里への入園料でもあろう。
160人以上乗れるという巨大ロープウェーを下りると、広やかな高原!
トレッキング湯沢Ⅰとはまた全然違う空気があった。
高山植物の醸し出す香りなのか。爽やかなことこの上ない。
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人気のスポットで観光客はちゃんといるが、15~16時にお店が閉まってしまうので、14時ごろ上がるとちょうど人が減り始める感じがあり、それも私にはうれしかった。
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雨がち・曇りがちの旅ではあったが、楽しかった。
雨が降ると、土や木々の香りがぐっと濃くなる。
雨が上がって水分が蒸発していくときも、晴れのときとは別の空気が立ちのぼる。
……まあでも、次来るときはもうちょっと晴れててほしいかな!
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