海を跨ぐ黒き呪い「岸辺露伴、ルーヴルへ行く」※ネタバレあり
「岸辺露伴、ルーヴルへ行く」。
この世で最も黒い絵を巡るミステリー。その黒さとは、最もドス黒い『悪』ではない悲しい過去であり、100年超に渡る呪いを断ち切る物語。
ある日の夏。若かりし頃の露伴の前に現れた藤倉奈々瀬という一人の女性。
演じる木村文乃の艶っぽさもあり、幼いピュアな露伴は引き込まれていく。
洋の東西を問わず、ひと夏の少年とお姉さんの出会いは好まれるお話。
少年はちょっとだけ大人に。その階段は時止めも効かない足取り。登り詰めた先に、その筆を下ろして。。
などという話を荒木飛呂彦先生は書かない。ジョジョと同じく「呪い」と「怨念」を背負う人で、この女性は「呪い」の鍵を握る人物でもある。
岸辺露伴には忘れられない女性が2人いる。
1人は杉本鈴美。霊になって初めて会った命の恩人。
もう一人がこの藤倉奈々瀬。初めて意識した異性。
鈴美さんは今も露伴の中に生き続けるのだろうし、一度は記憶から消した奈々瀬も忘れぬ記憶として本に刻まれる。
泉京香は。。恋愛感情は抱いていないだろうが、精神安定剤的な役割を果たしてるのではと考察。
この人は「いたら安心する存在」というか。スタンドが見えない。巻き込まれ型。けどトラウマになってない。ちょいウザだが明るい。
本作はそんな彼女の良さがより活かされているようにも思える。
無意識のうちに助けられてたりして。
6年前に「ダイヤモンドが砕けない」が実写化された時。
確かサイゾーだったか。露伴役に松潤が打診されたところを荒木先生が断ったという内容のゴシップ記事であった。真相不明だが事実とするならば、賢明だったというか。
「モニタリング」でアニメで東方仗助役の小野友樹と共演した際、
「おいおいおいおいおいおいおい、君に言われなくても僕は最高だよ」と完璧な返答が出来る高橋一生が演じる事で、視聴者は「リアリティ」を感じ「納得」する。
ハードルが上がった劇場版も好調な出だし。
今後も新作が作られるだろうという事で。次はイタリアの教会で懺悔室にアワビの密漁。。
露伴本人はまさかの第9部参戦。ハワイでギャングと対決中。
やる事はまだまだ残っている。
to be continued…
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