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読書の秋。映画雑誌「スクリーン」より昔の記事を拝見。自由過ぎる当時の文章に唸る。

9月。仕事の忙しさで新作が追えず、最近はお気に入りの場面(GONINの事務所襲撃、エンゼル・ハートのエンドクレジット)を繰り返し見返す一方、面白い映画関連本を見つけたので何冊か購入した。「スクリーンアーカイブス」。

スクリーンアーカイブス」とは映画雑誌「Screen」の復刻版。1946年の創刊から現在も刊行中。幼き頃の私も読んでいた誌が持つ70年超にも及ぶ膨大なアーカイブの中から特集ごとにピックアップしたこのシリーズは、1冊買って読むと中々に興味深く連休の間に5冊買った

「「ロッキー」シルベスター・スタローン 復刻号」
「「ランボー」シルベスター・スタローン 復刻号」
「ブルース・ウィリス 復刻号」
「ショーン・コネリー 復刻号」
「復刻版 別冊スクリーン ショーン・コネリー 特大号」

5冊合わせて7,490円。結構な高額だが貴重な内容だった。
「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」のPRで来日して「笑っていいとも!」に出てタモリさんと「友達の輪」ポーズを決めるショーン・コネリー。
「ラスト・ボーイスカウト」で来日&ライブ敢行。シャツをめくって、だるついた腹も見せるブルース・ウィリス。
「007は二度死ぬ」公開当時、ワルサーPPKのモデルガンが2,400円で販売の広告などレアな写真が当時の掲載記事と共に数々掲載されている。

読んだ気付きとして、昔の文章は何故、語尾に「ヨ」や「ネ」をつけるのだろうと。例えば「ランボー 怒りの脱出」の撮影レポート。スタローンが肥溜めに漬けられヒルがくっついている場面。この撮影の様子を綴った文章がこちら。

にっくきソ連の中佐に捕まったランボー=スタローン。水つけにされ、体をヒルがはいまわるシーンがある。スタッフは代役を使うつもりが、「オレがやるョ」とぐわぁんばリズムのスタローン。30匹出演予定のヒルを数匹に減らし、リハーサルなしで、ぶっつけ本番。それにしても、俳優って命がけだネ

オレがやるョ」⇒「命がけだネ」の軽さに「ぐわぁんばリズム」という謎の言葉。とにかく書き方が自由。現在だと修正されるだろう内容で当時の何にも縛られない編集スタイルが垣間見える。

あと、これは私がリアルタイムで読んでいた頃にもあったが、ブルースの髪の薄さがよくネタにされていた。「ダイ・ハード」よりも前。「こちらブルームーン探偵社」の記事に高校時代の写真が掲載され「ちゃんと髪の毛も健在!」と書かれてる辺り、ずっとそうだったのが分かる。
かの名言「男ってのは髪の量で決まるんじゃない!ハートで決まるんだ!」は本人も気にしていたのだろうと思われる。

顔が物語っている

他にもジェームズ・ボンドと女性にまつわる記事が途中からボンドの女ったらしへの僻みが混じった内容になってたり、歴代ボンドガールの露出度採点があったりと現代ではまずNGになるような内容もあり、大らかだった当時の様子も知ることができて中々に興味深い。

入手しようと思えば、専門の古本屋で当時の雑誌を入手も出来るとは思うが、入手したとて保存が面倒な私の様な人には新品印刷で出してくれるのは有難いので往年の推しスターがいる人には推薦できる内容と思われる。

オードリー・ヘップバーン、ジャッキー・チェン、アラン・ドロンが数冊でる程の人気らしい。

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