2022年の夏のロードトリップ イタリア編🇮🇹④Bologna
前記事の続き…
大まかなスケジュール
Belgium→Innsbruck (Austria) →Venezia (Italy)→Firenze →Pisa→Bologna→Rome→Ostia antica→Avignon(France)→HOME
Day 9
今記事ではキャンプベース(Firenze)より車で2時間、イタリアで7番目に大きい都市、ボローニャを散策。
この日のスケジュールはこちら
Biblioteca comunale dell'Archiginnasio
Mercato di Mezzo
Basilica santuario Santo Stefano - Complesso delle sette chiese
マッジョーレ広場から歴史的なポルティコを歩いていくと高級ブランド店の立ち並ぶ軒にたどり着く。
しかし、私達のお目当ては大学。笑
Biblioteca comunale dell'Archiginnasio
1088年に創立された旧ボローニャ大学「アルキジンナジオ」はヨーロッパ最古の大学。現在は大学としてではなく市立図書館の閲覧室として利用されています。又、世界初の人体解剖が行われたことでも知られる旧ボローニャ大学。
当時のキリスト教ではタブーであった人体解剖を、
科学・学問の発展のため多くの反対を説得という形で押し切っていた。
人体解剖室へ入ると真ん中にある白いテーブルに視線は止まります。
ここで実際に人体解剖が行われていた。
階段教室となっており、教室の名はイタリア語で『Teatro Anatomico』直訳すると「解剖の劇場」
1637年に完成されたこの階段教室は、建築家のアントニオ・レヴァンディの設計によるもの。
解剖の手順は、教授が助手に指示を出し、助手はそれに従い解剖をすすめていた。解剖を行うたび、1体1体、教会へ交渉、許可を得ていたという。
ちなみに、冷房などないこの時代。
夏は、人体の腐敗の進みが早いため、冬のみに行われていた。
実際にそこへ腰を掛けてみた。
大理石テーブル(解剖台)との距離感、椅子の手すりのすり減り方。
当時の見学者たちを感じ、外は夏の猛暑なのに、震えたのを覚えている。
ボローニャ大学の卒業生、在籍者は、誰もが聞いたことがある著名人が名を連ねる。ダンテ、ガリレオ・ガリレイ、コペルニクス等。
大学の壁や天井にぎっしりとある紋章は教授と卒業生の家紋。
今も健在の公聴室。威厳があります。とても興味深く、あっという間に2時間が経っていました。
すっかりお腹も空いたので
Mercato di Mezzoへ向かいました!
ここまで向かうのにもそれはもう魅力的な食材専門店が並んでおり、
美食の街、ボローニャ、またの名を”la grassa”(太った者)という異名を持つだけあります。
しかし価格も混雑もそこそこだったので1品だけ。
こちらの料理はCalamari Ripieni(カラマリ・リピエーニ)という
イカに詰物をしたイタリアの郷土料理。
今後、南イタリアで一番好きな食べ物は?って聞かれたら
自信持ってカラマリリピエーニって答えるほど美味しかったです!
街歩きを楽しんでいると、二つ並んだ48mのガリゼンダの塔と、97mのアジネッリの塔が目に入ります。
この塔はこの街の愛のシンボル。
「キスの塔」とも呼ばれていてロマンチストの間では永遠の愛の象徴とされており、12世紀初期から長い年月を経て、隣り合って立っています。
もともとは60mほどあったガリゼンダの塔、傾き始め、崩壊の危険があったため今の高さまで削られてしまった。そのため、現在はガリゼンダの塔には登ることができません。
アシネッリの塔の方に傾き、高さが低くなりましたことで
この塔たち、イチャイチャしてるカップルに見えるんです。笑
現在では、高い方のアシネッリの塔にのみ登ることができ、ボローニャの街のパノラマを眺めることができます。
実はこの塔、貴族の娘に求婚した貧しい若者が、その結婚の許しを得るために建てたんですって。愛ですね♡
そして最後の予定のBasilica santuario Santo Stefano
バシリカ サント ステファノはボローニャで最もユニークな複合施設。
都市の中心にある聖域であり、先祖の信仰の発祥の地。
異なる時代に建てられた複数の建物が統合されたものであるため、“sette chiese”(7 つの教会)として知られています。
ペトロニウスによって異教の神殿の遺跡の元に建てられ、その両側にはエルサレムの聖墳墓の複製が置かれていた。ボローニャの殉教者ヴィターレとアグリコラの遺骨が納められた聖堂の隣には、10 世紀から 13 世紀にかけてベネディクト会によって建てられた建物がある。
要するに、この異教の複合施設。ということで物議も醸しているのだとか。
このシンプルさが信仰の真の安らぎをつくっているのかもしれませんね。
無宗教の私でも受け入れられてるようなそんな気持ちになる。まさに、聖域といった場所です。
その後も、ボローニャの夜道を散歩し、
待っていました。ディナーの時間です!
私達が向かったのはこちら
我々はテラスに座ったのですが、隣にはなんとスイスで活動してる旅行雑誌のライターさんが。
彼もまた、とてつもなくフレンドリーで素敵な情報をくれました。
なんて言われたらワクワク止まらないでしょう。
もう、Speechless!!!
何も言えないほど美味しくてモクモク食べました。笑
この日を境に3ヶ月程イタリア意外でパスタ食べるの一時やめました😂
そのレベルで異次元の美味しさ。
ボロネーゼのコク。トルテッローニの優しさ。
イタリア人の家族はいませんが、おふくろの味を感じましたw作ってくれたのはフレンドリーなイケおじなのですが。
食べてる間の私の顔面がうるさすぎて、店員が寄ってくるくる。
どう?美味しい?
褒め言葉欲しがるかわいいイケおじたちw
「でもおすすめはラザニアだったんだよ。」
なんて、後ろ髪引くこと言ってくるもんだから…
ええ、食べましたよ。笑
いや、ヨーロッパに移住して2年、割とラザニア食べてますけど。
私が食べてたのは日本人の作る西洋料理じゃないけど、
違う。味がぜんぜん違う。
こんなにトマトにラグーが染み込むことがあるのだろうか。
なぜチーズが素朴にすら感じるのだろう。
知らない、私はこんなラザニア知らない。
実は私、都内でフリーでフードデザイナーとして活動していた。
料理もするし、食べることや食事の研究も好きだ。
でも撃ち抜かれたようなこんな衝撃をラザニアで経験するとは思わなかった。
何よりも、私はラグーボロネーゼを食べきっている。
何なら系統も、同系であろう。
いいや違う。全然違う感動がある。
ああ、ありがとう イケおじシェフ。
ああ、ありがとう おすすめしてくれた イケおじ。
そんな感動をしてると、
ライターの彼が満足げにウインクして帰っていった。
なんてことだ、
全員イケてる。何なら、食事もイケてる。
是非、是非、是非ボローニャへ行ったら食べてほしい。
私もやっと言える。むしろ言いたい。
言わせていただきたい。
「You’ll never regret it 後悔しないよ。」
そんな感動に酔いしれながら、この日の最後に向かったのは…
こちら、そうですよ。デザートです。
ここもすっごく気になってたんです。
イタリア滞在中、たくさん食べた中で、
一番美味しかったジェラート、実はここです!
どうか皆さんGoogle Mapに「行きたいところ📍」してください。
おすすめは、
IL GIGANTE(松の実のジェラート)とPISTACHIO(ピスタチオ)です。
何がすごいって、そんなに記憶力良くない私が1年前の
この味を、商品名をしっかり覚えているのです。
そのレベルの味でございます。
そして1スクープなんと、2.50€でした。
観光客向けの店に、1スクープ3€とかもありますが、
絶対に手作り食べてください!
ほぼ同じ金額だし、
本当に芸術レベルの味に出会えます。
美食の国イタリア。
食に恋に落ちる街 ボローニャ。
大満足でした!
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