DELL のモニターである U3223QE は 2022 年に一番良かった買い物だった
2022 年 9 月頃に購入した DELL U3223QE が 2022 年に買ったものの中で一番良かった。性能・コスパという 2 点において素晴しかった。
総評から先に書くとすると、 U3223QE は現状購入できるモニターの中でも完成度が高く、欠点を見つけるのが難しいモニターであると思う。私個人の満足度は非常に高く、使っていて欠点がほぼ無い。
そして、何より今年の QoL を一番上げたと言っても過言ではない。社用の PC にプライベートの PC 、それぞれの環境においてステータスを底上げしてくれた。
値段さえ許せば、間違いなく今一番「買い」だと断言できる。
スペック
さらに詳細なスペックは PDF のマニュアルに記載がある。
https://www.dell.com/support/home/ja-jp/product-support/product/u3223qe-monitor/docs
特筆すべき点は
4K 解像度
10 億色、 100% Rec 709, 100% sRGB, 98% DCI-P3
USB-C 接続・充電対応
最大 5 年保証可能
良いところ
見やすさと作業スペースの向上
特筆すべき点はいくつかあって、まずその解像度とサイズである。 4K + 31.5 インチというかなり巨大なモニターであり、表示の広さという点において、まず間違いなく満足度を上げてくれる。
Windows 環境では、スケーリングを 150% にして使っており、この状態であると 2560 x 1440 という解像度になる。このサイズ感がちょうどよかった。これ以上細かいスケーリングにすると少々目が疲れる。やはり、この解像度があると Excel やらブラウザやらを開いていても窮屈な感じはなく、 Lightroom の作業スペースも十分に確保できる。
高い倍率のスケーリングにした場合のメリットとして Windows のフォントのレダリングが非常に改善されたのは、思わぬ収穫であった。 MacType を適用していなければ「かすれ」があり視認性が悪いフォントであったとしても、気にならなくなり十分に綺麗に表示されるようになった。線の細さも改善され、かなり見やすくなる。
画面の綺麗さと高機能な色域
Spyder などの環境がないためカラーキャリブレーションは行っていないが、画像の発色はとてもよく、十分に満足できる色が出ていると思われる。特に黒の発色は良く感じる。メリハリがあり、コントラストがしっかりとしている。
「 10 億色 」「 広い色域 」「 IPS Black 」と、ホワイトペーパ上のスペックは他の機種より高機能であることが分かる。
特に、カラー(色域)は「100% Rec 709, 100% sRGB, 98% DCI-P3」と写真や動画編集をする上で求められるスペックであり、このモニターであれば不安なく編集できるであろう。
Smart HDR という機能もあり利用してみたが、どのように向上したか分からず、ここでの内容は伏せておく。
使い勝手のよい USB-C ポートや各種ポート
USB 3.2 Gen 2 として機能する USB-C ポートが付いており、マルチモニタとしての機能の他 90 Watt の給電が可能である。ノートパソコンを利用している場合、これ 1 本で必要な全てをまかなうことができる。もちろん、 USB-A ポートや USB-C をさらにハブとして接続も可能である。
もちろん HDMI も DisplayPort も付いているため、接続性に関して不足はない。
加えて RJ-45 の 1Gb LAN ポートもあるが……、ただし中身は蟹さんのようなので、好事家にとっては評価が分かれるところ。
ともかく、 USB-C のケーブル 1 本でノートパソコンのケーブルが完結するのは便利。見栄えや取り回しの楽さが上がり、満足度が高い。ケーブルの本数を減らして見栄えをよくしたかったので良かった。
作りやその他
ベゼルも狭くモダンでスタイリッシュである外観となっている。「DELL」のロゴもフロントになく、正面が全て画面のみというのは機能美を感じるほどにスマートである。左右は完全なベゼルレスを目指して欲しいが、これが限界かなあとも思う。
色ムラもなく、コイル鳴き音などの不具合もなく、ハードウェアの作りに関しては悪いところが見当たらない。ラッキーなことにドット欠けもなく、ベストな仕上りであった。
Thunderbolt 3 のケーブルが付属しているのは、何気にとても親切だなあと思った。バージョン 1.4 に準拠している DisplayPort のケーブル(1.8m とそこそこ長い)も付属しているので、これもありがたく使わせて頂くことにした。
MST にも対応しているため、デイジーチェインされた別のモニターに表示させることも可能。 PC 側は USB-C もしくは Thunderbolt のケーブル 1 本でマルチモニター表示が可能であるのは凄い時代である……。
メニューの操作性も悪くない。メニューのリストも工夫の余地が見られ、整理整頓はされているようには思える。
裏側のジョイスティックを使って操作するが、こちらも悪い感じはしなかった。
PIP/PBP という複数の接続を画面を分割して表示する機能(例えば DP と HDMI それぞれの画面を半分ずつ表示するなど)があるが、たまに使うが便利である。
なお DELL の直販から購入した場合、サポートも最大 5 年まで延長が可能である。 Amazon から購入する場合でも、クロネコヤマトの「5 年事故保証プラン」に加入できる。加えて、やはり DELL という国内にきちんと拠点があるビッグベンダーの製品であるため、その辺りも安心ポイント。
一緒に買ったもの
Amazon ベーシック モニターアーム
当モニターの重量はパネルのみで 5.65 kg であり、 Amazon ベーシックのモニターアームに対応している。
やはり取り付けはそれなりに大変だったが……、スタンドも不要になりケーブルもアームにまとめることができるため、見栄えがとてもよくなる。 32 インチという大きなモニターであるが、モニター下が空くのはデスクの圧迫を減らしてくれるので良い。
今のところトラブルもないし、きちんと持ち上げられている。
足にプリントされた Amazon ロゴがやや眩しいと思うときがあるが、それ以外は不満なし。
Thunderbolt 4 ケーブル
付属の Thunderbolt 3 のケーブルを使っていたが、以下の特徴がある Thunderbolt 4 ケーブルを買った。
スペックとして Thunderbolt 4 を満たす。
片方のコネクタが L 字になっている。
1.5m 以上の長さがある。なお、購入したものは 1.8m の長さ。
いわゆる中華系のメーカーであるため購入するまでは少々心配であったが、今のところトラブルなく接続ができている。
Thunderbolt 4 のケーブルとしたのは、いつか MST でデイジーチェーンをした 2 枚目のモニターに接続することを想定してとなる。ケーブルの長さも、モニターアーム内にケーブルを通すとなるとある程度の長さが必要となるため、長いケーブルを選択した。
L 字のコネクタはノートパソコン側に接続するときに、ケーブルが浮かないため見栄えが良くなる。そもそも Thunderbolt ケーブルのコネクタ自体、それなりの大きさがあるため、 L 字でなければ接続時に場所を取ってしまう。
良い買い物ができたと思う反面、 USB-C 及び Thunderbolt のケーブル界隈はいつになったら決定版が出るのかなと思う……。
Quntis L206
別記事にするかもしれないが、モニターに設置ができるデスクライトを買った。モニターライトと呼ばれるジャンルの製品になる。
クリップのバネ部分が強くモニター側を結構圧迫するため、そこが不満である。
ライトの光がモニターに反射せず、デスク側を照らしてくれるのはストレスを減らしてくれるので良い。
なお正直なところ、もう少し安ければ BenQ のライトが欲しかった。
まとめ
最高だったので長く使っていきたい。心からオススメのモニター。