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adolf_11
世界は終わりそうにない
エッセイで肩肘張らずに読むことができるのが角田光代さん。そしてあまりのぶっ飛び具合で驚愕するのが三浦しをんさん。それは清少納言と紫式部のような組み合わせ(いや、どちらがどちら、と言う意味ではなく勝手な印象です)。この二人は同じ時代を生きていながらも接点はないと言われていますが、おなじ作家として話をしたらどうなるだろう。まさに光る君へではそれを試しているが、こちらは現代の話。そして、どうなるか気になる人もいるわけで、この本ではその対談が実現している。
話題は書評について。お互い作家として、本をたくさん読まれる方として書評もたくさんされている。それについて対談されているのだが、これがまた面白い。
角田:こんなに支離滅裂な本の選び方をする人は見たことがないと思いました。これでも偏っているんですか?
三浦:自分の中では、かなり系統立ちつつ偏っているつもりなんですけど
もうオープニングから面白い。
角田:〜あらゆる意味でつまらない本、読んでしまって時間を無駄にしたと思う本って、今までありますか?
三浦:なぜそう言うちょっと答えにくい質問をなさるのでしょうか(笑)
もう、どんな質問も面白いし、返も面白い。当然対談なのでそう言う形式になるのだが、内容については、プロのお二人なのでどこを読んでも、なるほど、確かに、ことばかり。
表現者として「文字」を選び、それを書き連ねて何かを伝えると言う仕事をされているお二人ですが、それぞれが持つ発想というか着眼点の独特さがあるからこそプロなんだな、と思いました。
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