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月夜の散歩
よなかの散歩、まひるの散歩につづく角田光代さんのエッセイ第3弾。発行は2017年になっている。
今回は 食・人・暮らし・時代の4章だて。オレンジページに掲載されているので、記憶が薄れるほど昔ではなく、内容も今の人が経験した時代とともに進んでいる。題材も全く共感が得られない絵空事やなどでなく、自宅で作る、カレーや天ぷら、ポテトサラダなど、確かに確かにというものが多い。
インスタントラーメンが美味しくなっている、それに驚いたという章がある。
袋麺というと出前一丁、サッポロ一番のイメージがある。前者の特徴といえば、粉末スープとは別についてくるゴマラー油。あの香りの印象は強い。味噌、塩といえば後者。そして高級路線の中華三昧。
お家で作るラーメンは麺ではなく、スープの味でその違いを出していた。醤油、味噌、塩、しばらくして豚骨。
麺の改革は各社行っていたのだろうけど、明らかに違うものとして出てきたのがノンフライ麺だと思う。ノンフライめんのツルツル感はそれまでの麺と全然異なっていて新しさを実感した。ただ、お湯が沸くまでに齧る麺はフライ麺の方が美味しいと思うけど。
それから数年、袋麺が再び注目を浴びるきっかけになったのがマルちゃん正麺。どこからともなくそのおいしさを聞いていたが、実際に口にしたのは少し後になってから。が、食べてみると明らかに麺が違う。それまでの、お店で食べるラーメンと、お家で食べるラーメンには格段の違いがあったが、これはその距離をもしかするとほとんど無くしてしまったのではないかと思うぐらい。
昔は1袋づつ売っていたが最近のスーパーでは5袋を1パックにして売っていることが多い。この数って1袋は余らせて、引き続き買わせる作戦?むしろ、それぞれの味を1パックにしたアソートもあれば良いのに。味の好みがはっきり出るから、むしろ嫌がられるのかな?
エッセイの話じゃなく、インスタントラーメンの話になってしまった・・・
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