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西の魔女が死んだ

1994年に出された本。その時にも話題になっていたが、その時は読んでいなかった作品。これを紙の本ではなく、電子書籍で読んだ。

中学生の主人公と、とある理由で本物の魔女である祖母との生活送る日々。そこで、魔女になる修行をしてゆく。思春期に自分を律し将来に繋いでゆく大切さ、自分で決めること、感情に流されないことなど、親からではなく祖母から言われるからこそ届くものもあるのだろうと思った。

「笑われるんやない、笑わせるんや」というCMのキャッチコピーが昔あった。どちらも周りが笑っている状況だが、自分が失敗した時に笑われるのと、笑わせるためにわざと失敗を演じるのでは自分の心持ちは全然違う。自分が主体になっていれば、どんなことも、自分で判断し対応できる。言われるまま、やらされていることは、周りの意見に振り回されるだけで、結局どうなれば良いのかわからないままになってしまう。
自己形成の時期に大切なことを、主人公は祖母と暮らす中で学んでゆく。

祖母との生活が終わりを告げ、次に会ったのは2年後。直接話すことはできくなったが、離れて暮らしても修行を続けていたおかげで、周りに対する考え方も変わっていることがわかる。

紙の本と違って電子書籍は物理で今どのあたりを読んでいるかが分からないのが、すごい違和感だった。嵩張らないというメリットはあるかもしれないが、重量からすると本の方が軽いし、ページを捲るという体感がある方が嬉しいと思った。もっと長編だったらメリットあるかも。

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らんさぶ
街歩きがさらに楽しくなるものがあるといいな