第26話 カウントダウン
2022年10月11日
夜中の3時くらいに彼から前日の夜に電話できなかったお詫びのLINEが入ってました。
彼はまたお仕事のスケジュール変更で夕方から仕事に出ていました。
なんで仕事が入った瞬間に連絡できないんでしょうね?「ごめん、仕事入ったからまた明日電話しよう」これだけですよね?
夕方に送られてきたLINEから彼が沖縄にいることが判明しました。なんと私はスーパーの沖縄物産でお買い物をしてました。
不思議なシンクロをしていたことに嬉しくなって『同じところに行った気分で幸せ』と彼に伝えたところ、急に約束していた名古屋行きの日程を教えてくれました。
名古屋には日帰りで行くつもりでしたが、彼が教えてくれたのは2日間の日程でした。
予想外ではありましたが、なかなか進展しない私たちの関係を一気に進めるには泊まりで行くしかありません。
彼に泊まりで行っていいか確認したところ、彼のお部屋は会社が社員分まとめて借りてる部屋なので泊めることはできないけど、同じホテルにお部屋予約していいと言うので泊まりで名古屋に行くことにしました。
K-POPの世界では突然スケジュールが決まって、その日のうちに全ての手続きを完了させることが日常茶飯事なので、日時さえ分かればこっちのもんです!笑
彼と日時を確認した15分後には全ての手続きが完了しました。
やっと予定が決められた!
やっと私たちの関係が進められる!
そう思っていました。
しかしこのあたりから彼は連絡をすっぽかすことが多くなっていました。
仕事だったりうたた寝しちゃったと言ってきたり、、、
なので楽しみにしていた名古屋も、いつキャンセルになってもおかしくないという気持ちでいました。
実は私、彼と出会う前は別居婚したい(なんだったら偽装結婚でも構わない)と思うくらい結婚には興味がありませんでした。
でも彼と出会って彼と過ごして、彼となら結婚したいと産まれて初めて結婚願望が芽生え、こんなにも予定が合わずヤキモキするなら一緒に住んでしまいたいと思うくらい、考えは180度変わってしまいました。
一緒に住むなんて正直考えられないくらいだったのに、本当に不思議なものです。
その後も彼のすっぽかしは何度もあり、ゆっくり電話ができない日々が続きました。
2022年10月14日
前日も電話の約束をしていたのに、また彼のうたた寝で電話できず流石に「残念だった」ことは伝えました。
すると珍しくお昼の時間帯にも関わらずたくさんLINEをしてくれました。
この時のLINEで彼がはじめて私が彼女であることを文字に残して伝えてくれました。
これまでも「好きだよ」とは書いてくれてたし、電話でも彼女であることは言ってくれてましたが、何度聞いても自信が持てない私。
なので、こうやって文字で残してくれたことはとても嬉しかったし、ここ最近の不安を掻き消すくらい幸せな気持ちを感じました。
でもその幸せは数時間しか続きませんでした。
彼は私が欲しい言葉や行動を「ここぞ!」の時に投入してきます。病んで病んで限界ギリギリの時に立ち直らせる一言や行動をするんです。
それがあまりにもタイミング良すぎて、今度は彼が結婚詐欺師なんではないかと疑い始めたんです。(我ながらすごい想像力というか妄想力です)
スケジュールは教えてくれない、職業の証拠もない、電話番号も分からなければ、本名も本当かどうかわからない。
次から次へとネガティブな妄想は膨らんでいき、数時間前までの幸せは自ら作り出した勝手な妄想により一気にドン底へ落ちていきました。