ひたすらミシンをかけて頭空っぽ!
一昨日は激暑
昨日は肌寒
今日は湿度80%
10月に入ったというのに、もう身体がついていかない。
さて、この夏私はひたすらミシンをかけていた。
というのも単に涼しい服を心から欲していたから。
猛暑の最中一時間半ほどかかる母の病院に週に何度も通っていた。当たり前だけど面会時間は午後の一番暑い頃。私は脳内で日陰探しゲームを開催しながら歩いていた。
それにしてもどうしてこんなに?と思う程汗が流れた。更年期の汗とはまた違う、こぼれ落ちるような汗は○○ハラスメントになりそうだった。諸都合でたまにしか来れなかった姉も着替えとタオルを何組も持ってきていた。
ああぁ風通しの良い涼しい服が着たい…ただその一心だった。
しかし、どこの何を見ても自分が欲しい服が見つけられなかった……ところにふとミシンの神様が降りてきた。
そこでタイトルのミシンの話
おこがましくプロフィールにも書いているが、私の趣味特技は洋裁だ。すごい自信満々で書いているが、実際はひどくアバウトで雑なため絶対に売ってはいけない自信がある。あくまでも自分用だ。
理由はどうでもいいや!とにかくこの夏はミシンの神様が降りてきて、私は姉のも合わせて風通し抜群のリネンのシャツを何枚も縫いまくった。好きな生地屋さんのパターンをそれぞれの体型に合わせてカスタマイズした。姉も喜んだし、そのシャツを着ると気持ちもあがった。
私とミシン
その昔、洋裁を教えていたこともある母の影響で私の側にはいつもミシンがあった。母が縫うのを見ていたから、私も自然にミシンを使うようになり、かなり幼い頃からぬいぐるみの服をミシンで自作していた。
一番覚えているのはスヌーピーの水着だ。これは買ってもらえなかった既製品をまねて作ったはずだ。
時がたち、私が実家を出る時母はJUKIのミシンとロックミシンを持たせてくれた。とても重くてお高級なやつだ。
そのお高級なミシンはというと、今は実家に出戻り父の畑作業着のお直し専用になっている。私は近年軽くて取り回しの良いミシンを新たに購入した。
ミシンをかけることはストレス解消によいと思う
ミシン=機械だから使うには少々だが手間もかかる。ミシンをかけるということは、機械を操作しながら何かを作る。少なくとも二つの違うことを同時進行しているので、頭には別のことを考えるすき間がなくなる。
さらに良いのは、出来上がったものを使えて、運が良ければ褒められたりもする。承認欲求まで満たされるかもしれない。
老眼で目も見えなくなったし、肩も凝るように感じるが今のミシンはものすごく優秀で私のそういう不具合を簡単に超えてきた。
しかしストレス解消とはいうけど解消できるのは「軽度~中程度のストレス」だと思う
母は今の私の歳の頃にはもうミシンを触ってはいなかった。心身、時間共に余裕がなかったのだろう。
私は、今回はそのゆとりがまだあっただけだ。持病もあるし、そこはかとなく不安で、わけもなく緊張することばかりだ。でも今の私はまだ「何かをしたい」という意欲を持っている。
何にもやる気が起きず、何もできなかった頃が私にもあった。ただ自分の中に闇を閉じ込めて動けなかった。今から思うと「重度のストレス」だったと思う。
趣味に逃げる心の余裕があることこそ今の私にとって幸いなのだ。
私はよくストレス解消ベタだなと自分で思う。解消できるストレスってストレスとは言わないじゃないんじゃないか。なんて考えたりする。そんなところが理屈っぽいから知らない間にストレス溜まっちゃうのかな。