盟友の四季とその間〜その3〜
『盟友の四季とその間』三部作、今回が最終章です。
まだ〜その1〜・〜その2〜を読んでいない方は、以下のリンクからぜひ。
〜その3〜は、盟友・下村亮介さん&猪爪東風さんと『間の季節』編です。
*ここから先に進む前に、ぜひ皆さんにやっていただきたいことがあります。
それは、
・the chef cooks me 「四季に歌えば」
・the chef cooks me, ayU tokiO, KONCOS 「間の季節」
この二曲の歌詞を、紙に書き出してみてください。(もしくは印刷)
とりあえず、これらの歌詞を横並びで見られるようにしてほしいのです。
後でこの一手間がとっても効いてきますので。
・・・準備はいいですか?
それでははじまりはじまり。
『間の季節』誕生
〜その2〜で書いた通り、猪爪東風さんはthe chef cooks me を惜しくも去っていきました。
それが夏前頃のことだったそう。
下村亮介さんは、猪爪さんが選んだ道へ送り出したものの、気持ちの整理がつかずにいたそうです。
秋になり、やっと「猪爪さんを応援しよう」と思えたとき、この感情を残しておきたいと感じて、KONCOSとの共作で『間の季節』という楽曲を作ったといいます。
そして、2012年にライブ会場限定EP「門の中」に収録・発表されました。
*現在はthe chef cooks me 公式 soundcloud にてオリジナルバージョンを聴くことができます。
(YouTubeにもありますが、それは違法アップロードされたものなので「必ず」soundcloud から聴いてくださいね!!!)
『間の季節』再誕
そんな『間の季節』は10年の時を経て、生まれ変わります。
2022年12月3日に7インチシングルとして『間の季節 (feat. ayU tokiO, KONCOS)』が発売されました。
その経緯について下村さんは以下のように話しています。
「まちこちゃん」とはやなぎさわまちこさんのこと。ayU tokiO にてキーボード・サンプラー・コーラスなどを担当している方です。
そして、レコーディングの様子がcomplex のYouTubeチャンネルに上がっています。ぜひ見てみてね。
まちこさんとnoniさんのゴスペル調コーラス
アコースティックの良いところをギュッとつめ込んだようなサウンド(それに対して間奏で入ってくる、猪爪さんのロック調ギターがカウンターになっていて美しい)
下村さんと佐藤さん(KONCOS)の圧倒的声の相性
鳴る音全てに魅力が溢れています。
『四季に歌えば』と『間の季節』
ここで、先に手元に用意していただいた歌詞の出番でございます。
この二曲の歌詞、じっくり見比べてみてください。
猪爪さんから下村さんに贈られた『四季に歌えば』
下村さんから猪爪さんに贈られた『間の季節』
これを読んでくださっている方には、どうか自由に感じてほしいので詳しくは書きませんが、読み比べることでたくさんの発見があると思います。
私なりに一言で言うならば、
『間の季節』は『四季に歌えば』へのアンサーソング
なのです。
このことが自分の中で分かった時、それはそれはもう鳥肌ものでした。
一度は離れた二人がめぐりめぐって再会して、手を取り合って、こんなに素晴らしい作品を作るんです。
この間柄を盟友と呼ばずに何と形容するのか。私は分かりません。
最後の掛け合い。
そして二人がユニゾンに。
これにて『盟友の四季とその間』完結です。いかがでしたか?
かなり長い文章になってしまいました。
がしかし、これは何としても多くの人に知ってほしい、奇跡のような必然のような盟友のお話なので文字数は気にせずに書いてみました。
この記事がきっかけで、お二人の活動や作品に興味を持ってくださる方がいらっしゃれば、これ以上の喜びはありません。
そして、下村さんと猪爪さんがこれからもずっと盟友であってくださることを願っております。もっとお二人の作品(個々も共作も)にたくさん出会いたいです。
最後に、この三部作を書くにあたって参考にしたリンクをまとめて載せて起きます。
読者の皆さんが「もっと知りたい」と思ったときに、きっと役に立つはずです。