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読書日記

「星を編む」凪良ゆう

どうも読書スイッチがはいったようで、昨日は結局2冊読みました。
こちらの本は、先日「汝、星のごとく」を読み終えた興奮冷めやらずで人間ドッグの帰りに書店に立ち寄り購入し、まずはカフェで、続きは家で夕食後に読破しました。
これくらいの自制がないと、没頭しすぎて家事すら放棄します。

前作が、悲しい結末で物語が終わりましたが、
今作の印象は、「救い」と「赦し」という感じがしました。
すがすがしい悲しさ、とも浄化ともとれる内容でした。
凪良さんは、どの登場人物にも分け隔てなく愛を与えてるんだなぁ、なんて思えるほどに、前作の伏線回収ともいえるし、その先の物語とも言えて、これはぜひ「汝、星のごとく」を読んだ方は読むべき物語だと思いました。

ネタバレになるんで、あまり仔細は書きたくなく、ここではあくまでも簡単な感想だけにしよう、と思うんですが、これだけは書きたい。

「美しく理想どおりに整った愛などない。歪みこそが愛の本質なのである」という途中の台詞の挿入に、ぞくっとしました。
そのとおりだね。うん。

帯びにある「ああ、そうか。私たちは幸せだったのかもしれないね。」
というセリフは、最後まで読むと味わい深いです。

「汝、星のごとく」の読書日記のところで「凪良ゆうさんの作品はかさぶたがはがされる感覚がする」というようなことを書きましたが、この作品は逆。柔らかいガーゼで手当てされていく感じがします。
是非ご一読を。

(18/100)

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