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俺は昔カッパを見た

 自分が運営しているnoteに"チップ"が貰える箇所をちゃんと付けよう、先日そう決意しまして。自分のnoteの設定画面を開いて「チップ機能を使った支払いを受け付ける」のスイッチを何回ONにしても一切チップに纏わる表示が出て来なかったから、よくわからん、もうええわと思って諦めていたのですが。やはり貰える金は貰わないと、もうこの国で生きて行くのは本当に難しいだろうと考え、「アンドロイドみたいな携帯からでは無く、普通のパソコンから設定すれば"チップをください"という表示も付けられるのでは?」と推測し、それでわざわざネカフェに行ってきましたよ。自分がやってるnoteを見る為に金を払ってネカフェに行きました。そこで"つやつやと実っている稲穂"を検索したら、こういう画面が出てきたので心底驚きまして。

 普通に表示されてるやん。この「チップで応援する」というボタンは一体何なのか?自分自身のページからは視認できない仕様なのか?ハンターハンターの守護霊獣みたいに。またこの「それでは、また来週〜! いいなと思ったら応援しよう! ありがとうございます! チップで応援する」という一連の文章、バカが立て続けに得意気に放った、かすり傷一つ負わせられない弱パンチのラッシュみたいな文の並びが、本当に、とことんどうしようもない…救いが無い。この、筆者の中身の無さと下らなさを雄弁に語る、いぶし銀のアホ感が溢れ出ている文字列。「長らく生きてきて、いろんな物を見てきました。そして、このくらいしか言う事はありません」っていう。「本当に報われてないバカが書いたんだな」と思わせるに余り有る説得力。「何も映っていないニコニコ動画の画面を横切っている弾幕」みたいな真の虚無が俺のnoteで発生している。こんなのが数ヶ月に渡って表示されていたのか………これはよくない……家に帰って「チップの説明文」の箇所に「ありがとうございます!」よりはマシだと思う文章を書いたが、果たしてこれでいいのだろうか。不明。一切が。

 まあ、どんな文を書いても金なんか貰えない気がするから別にいいわ。
 
 最近、冬特有の気候で気分が鬱屈としていまして。チップエリアの説明文の良し悪しなんて判断できる訳が無い程に認識力が低下しています。一昨日、自販機で缶コーヒーを買ったら取り出し口からいつまで経ってもコーヒーが落ちてこなくて「何でよ?!お金返してよ!!」と小パニックに陥ったのですが、ふと気付いたら自分が手を突っ込んでコーヒーを探していたのは商品取り出し口では無くてお釣りの返却口でした。普通にコーヒーは取り出し口に出てきてました。そのレベルで、俺の現実は今狂っています。毎年こうなるのではありますが。二年前の冬が激ヤバだったんですよね。

激鬱で美味しんぼに八つ当たり!ひどい!


ホクレン よくねたいも TVCM「伝えられない 途中」篇


suchmos/STAY TUNE

 もう8年前の曲ときたもんだ。最高の曲…俺もこんな感じで生きて行きたかった……マジで。今回のnoteでですね、本当は最初に雑誌の"LEON"について書こうかとしていまして。LEONに出てくるおっさん達みたいに生きたかったって。事情が有って止めたんですが。今LEONのホームページを見たら、こういう記事がありました。

 肌が綺麗だったら彼女からキスして貰えます、だから40000円の高級シェーバーを買いましょうって記事で「彼女からのキッスはオヤジにとって最高のプレゼント。もらった瞬間、エネルギーをチャージできちゃいますもんね」とか書かれてて。そりゃそうだろう。だが、頭がおかしくて社会的な成功に恵まれず今更恋愛すら望み様が無い(人間的な魅力が皆無なので)中年男性の群れ。そいつらはどの様にエネルギーをチャージすれば良いのか?もうエナジードリンクなんて飲んでも意味は無いぞ。あれは自分の中にある元気を前借りしてるだけで、中年とはもうそんな、未来の自分に貸せるだけの元気すらどこにも残ってない、人体の形をした砂漠でしかないのだ。そうなるとやっぱり最後に頼れる物は、青汁。カロチンやビタミンに全てを託し、そして己の体を動かしてもらうしか無い。仕事先の同僚は全員イライラしてると思うんですよ。「お前が毎日事務所の自販機で青汁買わんかったら青汁がスタメン落ちして、空いたスペースに杏仁烏龍とかが入るんちゃうんかい」と。知らん、知らん。そっちは楽しむ為に杏仁烏龍を飲む。俺は生きる為に青汁を飲んでいる。モチベーションの差が段違いだ。町田町蔵の「ほな、どないせぇゆぅね」にしっかと書かれてある「これ遊興費で買うな 生計費イノチ削れ」俺は青汁でその域に達してしまった。何ならもっと過激な青汁が飲みたい。昔のバラエティでタレントが罰ゲームで飲まされてあまりの不味さに泣き喚いていた頃の本気の青汁が欲しい。その時のタレント達の泣き声を聞きながら歓喜の表情で飲み干したい。狂いたい。俺は青汁で狂いたい。粉末のまま鼻から吸うのもいいだろう。高級マンションに住んでるようなおっさんは彼女からキッスして貰ってエネルギーをチャージして鼻歌混じりで生きている。俺は青汁でエネルギーをチャージしながらこの世への執着だけで野良犬の様に生きている。ひとたびこの世に死の舞踏ダンス・マカブルのための前奏曲が鳴りだしたならばどっちの方が生き残れるか想像に難く無いだろう?俺はその時が愉しみだ。

 いや、嘘、嘘です。恋人からキスしてもらえる全てのおっさんおばさんに幸多からんことを願っております。

 そもそもなんで二年前におでんばっか食ってたのかっていうと、美味しんぼの106巻に、おでん屋さんの名店(自分は食べた事は無いですが)の「常夜燈」が紹介されるエピソードがあるんですよ。そこでおでんの後に「茶飯」という謎のご飯が店主から山岡さん達に振る舞われて、で富井副部長が「おでんに茶飯といったら定番ですな」と言うシーンがありまして。茶飯とは何ぞや?と調べたら「白米に水と共に醤油を入れて炊いたもの」と。それで半信半疑ながら、二年前に自分で試したんですよ。その組み合わせを。「バカバカしい!米に醤油を入れて炊くだとっ!そんな邪道な料理方法が許されると思っているのかっ!しかも、それをおでんと共に食せだと!食への侮辱だっ!!!そんな…………な、なんだこれは!?醤油による旨味が添加された事で、おでんのやさしい口当たりを受け入れられる力のある味へと米が変貌を遂げているっ!!!」「そうか!おでんのどっしりとした味を受け止めるには、白米では軽すぎるのねっ!」「出汁のまろやかさをたっぷりと吸ったおでんダネと茶飯が迫力のある二重奏を奏でている……こんな醍醐味がおでんにあったなんて……」となりまして。美味しんぼの106巻の話をしているのに、登場人物達の初期の頃のリアクションを摸してしまったのですが。でも美味しんぼの後半はリアクションが静か過ぎるから素人が気軽に真似できるもんじゃ無くなってるんですよ。ちょっと合気道とかのレベルになってるもん。各々が「おいしい!」とか言って騒いでるのに、総体としては静かっていう。あれは付け焼き刃でコピーできる技では無い。修行が必要。
 で、それから自分はおでんアディクトと化して、毎週休みの度にバカみたいな量のおでんと茶飯を作って、それで、鬱過ぎて現実逃避もしたいからそのままドカ食いして血糖値スパイクで昏倒して。起きても鍋の中になんぼでもおでんが残ってるからまたドカ食いしてまた寝て。タイムトラベラーですよね。

山口リサ/Addicted

 マジでこんな感じで。「いつの間にか眠りについてた」っていう。Like a drug。トー横キッズが市販薬をオーバードーズしてるのと一切変わりが無い、というかまんきつ氏(当時のペンネームはまんしゅうきつこ)の「アル中ワンダーランド」をおでんでやってるだけで。「気が付けば朝…」を。それで五週間経ってたんですよね。いつの間にか。そんなブッ壊れた生活を経て分かった事は、「おでんは白菜を入れた方がおいしい」だけでした。
 最近健康の事ばっか考えてるんで、「野菜を使ったロック」に想いを馳せる事が多くなりまして。キャロライナー・レインボーってバンドが雑誌の「DOLL」でインタビューされた際に「パンクロックからの影響はありますか?」と尋ねられて、「パンプキンロックならある。カボチャを叩いて演奏するんだ」みたいな事を答えてたり(うろ覚え)、あとReynolsってバンドが雑誌の「WIRE」のインタビューで言ってた、これもうろ覚えなんですが、「音楽フェスに呼ばれたので道で演奏してたら警察が来て文句を言われたので、翌年の同じ音楽フェスでは道にカボチャを置いて、俺等はギターを持って、そのケーブルをカボチャに挿してただ立っていた。そしたらまた警察が来た。なんでだ!?音を出して無いんだぞ?!」とかボヤいてたやつとか。本当にうろ覚えでしかないんですが。やっぱ最終的に狂気は野菜へ行き着く可能性が高いんじゃないかなとボンヤリ思っていて。
 
 まあ、そんな事を考えています。で、自分はこのnoteで毎週洋楽の歌詞の和訳をしているのですが、今回間に合わなかったので、今週金曜日にもう一度更新させて頂きます。マジで俺は洋楽の和訳の為にこのnoteやってる様なもんだから。語学力アップの為に。あと正直に言うと、自分で自分のギャグにウケたくてやっている。このnoteを。仕事先でも大した交流が有る訳でもない、休みの日も誰とも会わない(勉強の為)、もう自分で自分にウケるしか孤独を解消する方法が無いんだよ。めちゃくちゃな人生だよな。青汁飲んで長生きするぞ!という訳で、最後に"Noise Addiction"という曲を作ったパンクバンド、ピュア・ヘルの曲を貼ってこの文を終えたいと思います。

PURE HELL - THESE BOOTS ARE MADE FOR WALKING

それでは、また金曜日!

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つやつやと実っている稲穂
なあハニー、頼む……たったの5ドルでいいんだって… 確かに昨夜はツキが無かったよな、ベニーがヘマ打っちまって…いや、イカサマじゃねえ、生まれ故郷のアリゾナに誓えるぜ、ただ必勝法があるのさ…次は負けねえよ…なあ、ハニー、5ドルでいいんだ…マンハッタンの夜景の様に俺を愛してくれよ…