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女性が開業することは甘い?

今年4月から朝の日課に加わったのが、NHK朝ドラ「虎に翼」を観ることです。
日本で女性としては初の弁護士や裁判官を務めた方がモデルのドラマです。
 
物語は終盤。現在は昭和40年代まで進んでいますが、始まりは昭和初期、戦前が舞台でした。
そこで描かれていたのは、
女性(妻)に不利な内容の法律
女性が弁護士を目指すことに対する周囲の揶揄
晴れて弁護士となっても男性にしか依頼が回らない日々
……などでした。
 
女性の生きにくさが当たり前とされていた世の中で、「はて?」と疑問を呈し、悩みながらも次々と道をかき分けていく主人公。
その先人たちのおかげで、現在では女性の社会進出は当然のようになっている……。
朝、ドラマを観終え、仕事に向かいつつ、ありがたみや不思議な厳粛さを覚えていました。

📚統計で示された男女格差

何て恵まれた時代で働いているのだろう……。
などと考えていた先日、男女別の賃金格差指数が公表されました(厚生労働省)。
2023年調査の都道府県ごとのものですが、女性の給与額は男性に比べて7~8割。同じフルタイムで働いていてもです。
勤続年数の差、管理職の比率などが要因とされていますが、格差解消には「まだまだ」という気がします。 

📚女性の少ない士業

客観的なデータだけでなく、私自身の主観ですが、ごくごく一部、女性蔑視の思考も根強く残っていると思っています。
自分自身、開業に向けて考え始めた何年か前のこと、他士業の男性から、女性士業を否定するような言葉をかけられました。
 
士業は女性の割合が低いです。
それは、女性士業が成り立つのが難しいという証ではなく、志望度合いが低いだけの問題と考えます。資格試験の段階で割合が少ないですから(社労士は合格者のうち3~4割が女性ですが、それでも多い方です)。職業選択の自由に抗うことはできません。
また、多少の有利不利は存在するでしょうが、「女性だからうまくいかない」などと性別と事業との因果関係は、現在のところ実感していません。
 
自分自身を否定されるのならば致し方ないですが、女性全体に対して仕事の能力を否定されることには、何とも言えない無念を感じてしまいます。
「だから、負けるわけにはいかない」
ふと思い出すたびに、おかげさまで、エネルギーへと変換しています(笑) 

📚過渡期にあって

「虎に翼」の時代に比べれば、男女平等について、かなり前進はしているものの、いまだ長い過渡期。
前世代が苦闘してきた恩恵を受けていると同時に、次世代へつなげていく立場を担っているのかもしれません。

だからといって、何か特別なことをできるわけでもなく、依頼された仕事をひとつひとつ、確実にこなしていくしかないのですが……。それが何事においても一番、大事なのかなと考えています。
 
あと2週間で、ドラマは終わります。
朝ドラのシリーズは毎回、観ているわけではなく、観るとしても録画して、お昼休みや夜にというのがこれまでの常でした。 
 
【次の朝ドラ、観る? → 観るとしたら、リアルタイム? 録画?】
 
浮き出てきたフローチャートが一歩も進まない……。
朝の日課をどうするか問題に、ゆるく悩んでいます。 

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