包丁を買ったら食費が月1万円下がった話
最近「イイものを長く使う」をテーマに掲げた。
イイものは何か?っていう問題が出てくるけれど、ここでは一旦横においておきたい。
そういえば、筑波大学蹴球部の理念は「よいサッカー、よい選手、よい指導者」である。この「よい」がひらがなとしてあるところがミソで、含みを持たせてあるんじゃないかと思っている。真相は知らない。
でも、毎年4年生になる代がこの理念をもとにその年度のスローガンだったり目標を決めたりする。(ちなみに今年のスローガンは「再醒」らしい。僕が4年の代にタイトルを途切れさせてから全国・関東でタイトルがない。申し訳ない。今年こそはスローガン通りの結果になって欲しい)
この「よい」は「良い」にもなるし、「好い」にもなるし、「善い」にもなる。これを考えるのが面白かったりもする。
それはさておき、今までは浪費までとはいかなくても、衝動買いで購入したことも多く、すぐにダメになってしまって買い直すという経験が多かった。衝動買いをなくそうとすると、今度は物欲を抑えすぎて、ほとんどモノを買わなくなってしまった。食費や書籍代は別として、衣服を買ったりゲームを買ったり、娯楽に使うことも少なくなった。
それはそれでいいことなのかもしれないが、どうせなら心が豊かになる使い方、自分が満足するように上手にお金を使っていきたいとおもうようになった。
そこで、コロナ禍で自炊をする機会も増えたので、昔から何年も使っていてほとんどお肉が切れなくなった「包丁」を買い直すことに決めた。
はじめは研ごうとおもったのだが、包丁を研いでもらう料金が同じものを買い換えるよりも高くなり、砥石を買うにしてもそちらの方が高いぐらいだったので、購入に至った。今まで使っていた包丁の柄には「FOREVER」とは買いてあったんだけどね。
せっかく買うなら、じっくり調べて買いたい!といろんな包丁を調べてみた。調べてみたはいいが、ピンキリすぎて何が欲しいのか決められない。
とりあえず、予算を決めてと思ったけど、とにかく選択肢がありすぎて遠回しになっていった。えいっ!と決めて買うのは心が豊かにならないと思い、トレーナーのは方に知り合いに料理人がいるとの情報を得て相談をしてみた。
聞いてみるとすぐに知り合いの方に電話で連絡してくれた。新潟でトレーナーをされていたことがあって、新潟の知人に経緯も説明してくれて予算も伝えお勧めを紹介してもらった。
聞いてみると、新潟は燕三条という地域がどうも有名らしい。(教養不足で知りませんでした)お勧めのところをいくつか紹介してもらい、「藤次郎」というところで購入することに決定。
スクロールしていろんな包丁を眺めつつ、長く使うならっていう観点でついにコレに決定。最高にカッコイイ。
購入後、藤次郎に送れば一度だけ研ぎ直してくれる制度もあるらしい。長使う観点でも、これはありがたい。
名前も入れられるとのことで、恥ずかしいけどせっかくならと入れてみた。
「小笠原」の文字、カッコいい。
買ったあとに、紹介してもらった方との間に話題も生まれて会話も弾んだ。ただの包丁の購入がいろんな人とのつながりもつくってくれて、やっぱり誰かに頼るというのは大事だと再認識。
購入して約1ヶ月経ったが、自分自身満足した購入だった。自炊のモチベーションも上がって、1ヶ月の食費が1万円ほど下がった。(冷蔵庫の計算が下手くそで2日以上の食材を購入できないので毎月食費がかさんでました。まだまだ改善の余地あり)
なんかめちゃめちゃ得した気分。包丁が変わっただけで、こんなにも料理に対する気持ちが違うものかとおもった。今日は何を作ってみようかなって感じでスーパーを練り歩いたよね。
包丁を買って思い浮かんだのが、小さいときに色んなサイト見て、次は何のスパイクにしようかなって考えたときのこと。買ってもらった新品のスパイクが届いて、いざ練習で履くときのあのワクワク感と似ている。料理の腕前があがったり、サッカーが上手くなるわけじゃないんだけどね。
まとめると、僕の場合、心が豊か(満足できる)になる消費には、ここらへんの要素が関わっていそう。
☑︎複数の選択肢からの要検討
☑︎信頼している人からの紹介
☑︎長く使用できる可能性がある(物理的にも)
モノを買う基準は違うから人それぞれでいいんだけど、やっぱり僕は全てが見栄や記号にならないようには注意したいとはおもってる。上を見ればキリがないし、相対的なものだから人のことを全く考えないのは無理なことは承知の上で。
今回はとにかく自分が心から満足できた消費になった。歳をとれば基準も変わっていくだろうけど、まずはこの包丁を大切にして長くつきあっていきたい。
(動画じゃないのが悔やまれます。肉汁が…)
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