(R18)「こうゆうっ♪」第10話 溢れ出る牡(オリジナル官能小説)
「下の子、かわいそうだね……出したげよっと」
彼女の細い左手の指が、ズボンのファスナーをゆっくりと下げてゆく。
「あ、待って……」
僕の絞り出すような声も虚しく、抑えの効かなくなったそれは勢いよく雄々しい姿を晒した。
「うわぁ~……えっち……!」
ズボンの穴からそそり立つモノに見入り、女生徒は悪戯っぽく笑う。
またしても見られてしまった……
それも今度は、知らない女性が他に二人もいるところで。
恥ずかしくて息が詰まりそうな、
そのはずなのに。
僕の鼓動は、別の何かを表していた。
これはそう、言うなれば高揚感……悦びに近い。
(でも、恥ずかしい……)
堪らなくなり、やっとの思いで声に出す。
「……あの、もう……やめて……」
瞬間。
女生徒はパッと僕の服から両手を放す。
(えっ!?)
想定以上の呆気ない快楽の終わり。
動揺を隠せない。
「あの……」
「なぁに?嫌なんでしょ?やめてあげたよ??」
振り返って彼女に目を向ける。
両手を軽く上げ、やけにニヤついた顔でこちらを見ている。
「嫌がってる子に……無理には出来ないもん……!」
またしても悪戯っぽく笑う彼女。
ああ、なんなんだ……
解放されたのに。
手を止めてもらえたのに……なぜか……
「……ないで……」
「ん?どうしたのかな」
どうしてなのか、僕は……
「……ないで、ください」
「もっとぉ……おっきな声で……?」
この感情が抑えられない。
「やめないでください!もっと……もっとしてください!」
悪いことなはずなのに……
情欲が理性を淘汰し、心のままにとんでもないことを言ってしまった。
「ふふ……ふふふっ」
女生徒はニヤけ顔で、やけに嬉しそうに笑う。
そして僕を抱き寄せると、わざとらしく胸をグッと押し当てながら、甘い吐息と共に耳元で囁く。
「キミって……変態(へんたぁ~ぃ)」
(ウッ!)
囁きが全身に染み渡る。
股間にみるみる熱が集まり、今日一番の力のこもりを感じた。
「あんっ……お腹に当たってるよぉ~」
可愛げな声を出して女生徒が言う。
身体を離してみると、僕のモノはより強く荒々しくなっていた。
「それじゃ続き、ね……?」
女生徒はくるりと僕を元の体勢に回転させ、さっきと同じく右手を胸に、左手を股間に添えて構える。
「わぁ~!緒奈仁(おなに)先輩!この子は??」
「男の子……はっ……!ぉちんぽ……!」
いつのまにか、部屋の中央にいた二人が歩み寄って来ていた。
振り返り様に女性の裸体を間近で見てしまった。顔がすごく熱い。多分真っ赤だ。
「ふふ。新入生なんだけど、私が発掘して来た『期待の新星』。まあ見てて……?」
女生徒は二人に告げると、左手で硬くなった竿をキュッと握りしめる。
(ああ……!)
柔らかな、女性の手。
他人に握られたのなんて初めてだ。
流れる血潮が陰茎に素早く届くようだ。
彼女は再び、耳元で囁く。
「おちんぽ、ドキドキしてる……もう、限界かな……?ちょっと早いけど……ラスト、シよっか」
直後。
「はい、しゅこしゅこしゅこしゅこ……」
女性は掛け声と共に、軽快にモノを扱き始める。同時に胸の二点も指先で的確に刺激し始めた。
「あ、あ、あ、あ……」
(やばいやばいっ……こんなのもたない……)
想定外に急に来た快楽の波。
必死に抑えようとする心の堤防を、軽く乗り越えてくる……
気付けば前の二人もいつの間にか座り込み、僕の股間を凝視していた。
ワクワク感や、うっとりするような表情さえ垣間見える。
それを認めた瞬間。
僕の中の何かが、音を立てて弾けた。
「あ、無理……」
思わず呟く。
腰から膝までの痙攣を感じた。
そして。
容量の限界を迎えた僕の情欲は、熱い液となって一気に、大胆に放出された。
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