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た〜こいず【スタイリッシュえち小説家】
2024年3月30日 16:19
「うーん……ここ、だよな……」 色褪せた壁のペンキ。 錆のついた扉。 少しでも風が吹けば飛びそうな屋根。 僕は今、どう見ても廃屋のボロボロの物置小屋の前に立っている。 先程のトイレといい、どうして今日一日だけでこうもボロいものに縁があるのか…… 僕がこんなところを訪れているのには、理由があったーー ーー(これは……地図?) ガイダンスを聞きながらも、僕はトイレで女生徒から渡
2024年3月30日 16:14
口元に手を当てクスクスと微笑む女生徒。 それから彼女は、徐に胸の谷間へ指を入れる。何かを探っているらしい。 ちょうど僕の目線の高さから、制服の中身が見えそうな体勢だ。思わず身を乗り出す。 しかし残念ながら、何かが見える前に彼女の体勢が変わった。 彼女は胸元から小さな紙切れを取り出し、真っ直ぐ僕に目を向ける。 垂れた髪を軽く掻き上げ、その紙切れを僕に手渡した。「放課後、ここに来
2024年3月24日 21:23
自慰に溺れる女性、それを眺めて同じく自慰に溺れた僕。 マスターベーションが呼んだ快楽のさざ波。 それが瞬時に一転した。 荒波と厚く垂れ込めた雷雲を、眺めるような気分だ。 女生徒と、ついに目があってしまった。 我慢できずに溢れ出した、僕の情欲のせいで。「……」 彼女は何も言わず、眉一つ動かさない。 こちらに目を向け、体勢はそのまま。 ほんの数秒のことだろうけど、それは
2024年3月24日 16:41
僕の手はズボンのファスナーを下ろし、無理やりパンツの隙間から、硬くなった男根を引き摺り出す。 そのまま手で思い切りそれを掴むと、夢中でしごき始めた。 ちなみに、僕は普段右利きなのだが、何故か自慰の時だけ左手を使う。 始めた理由は、よく覚えていない。「んん……ち◯ぽ、ちん◯好きぃ……」 女生徒の肉欲に溢れたワードが、僕のしごく手を捗らせる。 カッチリと硬くなった竿に、一回、また一
2024年3月24日 16:35
「んっ……あぉ……」一人の女生徒の小さな嬌声が、冷たいタイルの壁にこだまする。ここはトイレの中……それも、男子トイレだ。(なにこれ……?)僕、真奏寛二(まそ かんじ)は混乱していた。高校入学初日。ガイダンス時点でこれからの学園生活に不安を感じ、落ち着くため、一旦トイレへと向かった寛二。しかしそこで待っていたのは、自慰に耽る女生徒の尻だった。「嘘でしょ……」それ以上言
2024年3月24日 16:32
ーー「うう……やっぱり、自信ないな……」チャイムの余韻を背に受けながら、トボトボと廊下を歩き独り言を呟く。入学式は何事もなく淡々と進んだ。進学校の、それも初日なのだから、当然といえば当然。他人と違うことと言えば、父母が来なかったことだろう。仕事が忙しいというが、これについては中学の卒業式も同じだった。気にはしていない。問題はそのあと。各教室に分かれてのガイダンスだ。指定された
2024年3月24日 16:28
4月1日。 柔らかい風が、道を吹き抜ける。 朝のニュースでは、3月初旬並の気温と言っていたけれど、心なしかもっと暖かく感じる。長い冬を越したからだろうか? そう、今年の冬は特に長かった。 間違いなく、人生で一番。 何を隠そう去年は、僕の勝負の年。 受験の年だったのだから。 僕、真奏寛二(まそ かんじ)は、どこにでもいるような男子中学生だった。 そこそこの成績で、小学校から中学