世界の嫌な動きは自己中から出来てるよねという話
「自己中」「ジコチュー」という言葉を知っているだろうか。
私が小学生の頃に流行った言葉で、最近はあまり聞く事が無くなった言葉だ。
Wikipediaで調べてみると以下のように記載されていた。
自己中心性 (じこちゅうしんせい、英: egocentrism)とは、自分と他人が区別できないことである。具体的には、主観的スキーマを客観的現実から導くことができないこと、また自分以外の視点を正確に想定・理解することができないことである[1][2]。
これは今の社会でこそ語られるべき話なのでは?と思うのだ。
昨今フェミニズムが多く語られるようになった結果、アンチフェミニズムを語る人間も多く現れてきた。
また、強烈な差別主義者である桜井誠が18万票も投票されていた恐怖も記憶に新しい。
これらの問題は全てこの自己中に集約する、と私は考えている。
異常なまでにアンチフェミニズムを唱える人や、逆にあまりにも過激過ぎるフェミニズム思想、人種差別的過ぎる右翼思想、話題になったポテサラ爺さん、ポリコレやヴィーガンなどに対する過剰過ぎる嫌悪感など例を挙げると枚挙にいとまがない。
これらは全て自己中から来ているといって差し支えないだろう。
自分の思想から外れた人間に対する異常な嫌悪感は、すなわち自分の思想外から世界を見る事が全くできていない事から生まれている。
他者の気持ちに全く寄り添う事が出来ない、または無意識的にだろうが弱者やマイノリティを虐げる事により自身を強者だと思い込む為に寄り添おうとしていない。それこそ自己中思想の現れだ。
自分は全く興味がない無関係な弱者(マイノリティ)の世界を、この俺(私)世界に持ち込むな!という他者視点の理解ができていない考え方からこれらの迫害思想のムーブメントが起こっているのだろう。
いや、ムーブメントと言ったが、これは別に今急激にこういった自己中思想が増えているという話ではない。
むしろ自己中は昔から常に存在し続けていた。自己中が当たり前の世界だったと言っても過言ではない。
それを、インターネットで誰もが声を上げられるようになった事で弱者(マイノリティ)の声が聞き届けられ、自己中が蔓延っていた世界がようやく可視化されているのだ。
今までは当たり前だった自己中的思想を、いかに人に優しい思想を普及させるか、という過渡期にあるのだと思う。
過渡期にあるからこそ、今はどこまでが中庸となるかの線引きの最中で激しい論争が起こる事が多い。
ただ、正直、対自己中相手になると議論というレベルではないただの悪口が返ってくるだけの事が未だに多い。(KuToo発信者の石川優実さんへの執拗な嫌がらせなど)
そもそも自己中はそもそも他者の行為行動への理解する姿勢なんてものははなから持ち合わせていないので、結果ひたすら石を投げるだけのような誹謗中傷や嫌がらせのオンパレードになっている。
そこに理解する姿勢はなく、「自分の世界にそんな価値観はない!だからいらない!しね!」というそのレベルなのだ。だから議論ではなく悪口だけが返ってくる。
自己中の見えている世界は、なんの理由もなく火あぶりにされている人がやめてくれ!と叫んでいる人がいても「お前は火あぶりされるような人間なんだから熱いのは当然だろ!それに俺(私)だって夏は暑くて辛いぞ!」と薪を投げつけるようなものだ。
でも自己中はこの異常さに気づくことさえできない。目の前で火あぶりにされている人の叫びを聞いても、自分の事じゃないので何故叫んでいるのか理解できない、しようとしないのだ。むしろ叫び声は自分の世界を乱す騒音としか思えないという恐ろしさである。
火あぶりにされる人間を助けないのが当然の世界では、自分が火あぶりにされた時も誰も助けてはくれないのに。
また、最近のムーブを見ているとどうも自己中側も怯えていたりするから厄介だ。
自分が火で炙っている相手が、自分に火をつけてくるかもしれないと恐怖を持っているらしい。
いや、もしくは自分こそが火で炙られているという勘違いさえ起こしている。夏の暑さを火あぶりの熱さだと勘違いしているレベルの愚行だ。
しかし、それがどう足掻いても変えられない自己中の思想なのだ。根付いてしまった思想を変える事はなかなかに難しい。
諦めたくはないが、もうそう言った人間に火あぶりの熱さを理解させる事は出来ないと思い込んだ方が楽な世界なのかもしれない。
だからと言って誰かを火あぶりし続ける世界を容認しては世界は変わらない。
まだ自己中にならずに済んでいる人達に、はまだ視点を広げられる可能性がある人たちに、世界の見方はたくさんあるということを教えていく事こそがより多くの幸せがある世界にする唯一の方法だろう。
その為にも、今は石を投げられても火に炙られても、声を上げ続けるしかない。
いつかそんな辛い時もあったねと笑えるような世界になって欲しいと心の底から願うばかりだ。
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