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遠回りの制作活動
今年で8年になります
ペン画で制作活動を再開したのは2013年
卯月 螢はペン画での名前。
ペン画の前は公募展在籍8年ほど、会友数年。
油絵を独学、高校の美術部からですから数十年でしょうか?
在籍していた公募展を辞めたにはストレスで心身ともに描けなくなったから。なので、公募団体の名前は出していません。お世話になった方々に申し訳ないのと、一からやり直す為です。
公募団体を辞めてから5年以上精神的に絵が描けなくなり、絵を描く事自体を辞めて介護職に従事。認知症介護に2年半ほど・・膝に障害が出て片足の膝から下が動かなくなり退職。3年ほど杖を付く生活をおくりSNSで公募団体以外の展示活動を知り2013年から活動を再開。
一年半のリハビリを行い社会復帰
2017年から2019年にかけて個展三回。
現在に至る・・・
351文字の経歴
展示活動などの概略はこちらです。
「文章」から「絵画」へ
もともと物書きか絵描きになりたいと朧げに思っていました。家庭環境もあって空想するのが好きな子供でした。・・でも実際に就職や進学になると美大というのは途方もない壁で編集者として働きながら制作しようかと専門学校に入りました。そこで先生に言われた事が「お前は作家向き」という事で編集者には向かないという一言でした。取った科目も「詩」と「小説」だったのでその通りだなとは思ったのですが・・。人間関係で学校を辞め脚本学校の基礎科へ・・当時小説を書いてはいたのですが・・やはり高校時代の絵を描く事が忘れられずに「文章」から「絵」に戻る事になりました。
画材店時代と公募展時代
「絵を描く事」に戻ってきて・・改めて自分は独学なので画材の事を学ぼうと画材店に飛びこみました。漫画の道具から油絵、日本画にデザインなど店員なので説明しなくてはいません。画材の本を買いあさり自身でも試してほぼ大概の画材は説明できるようになりました。その時は油絵を描いていたので油絵具についてはだいぶ詳しくなったと思います。
画材店は3店ほど経験したのですが、画材よりも興味を持ったのが持ち込まれた絵を綺麗に装飾するマット額装でした。
幼い子供が描いた絵から、個展を開く先生方の絵まで・・。
どのように見せたいか、どんな気持ちで描いたのか、どのように飾りたいか・・などを話し合い額とマットの色と寸法を決めていく作業は天職ではないかと思うほど自分には合っていました。
その頃には公募展の先生とも仲良くなり公募展出展のお誘いを受け出品、東京都美術館に数年絵を飾らしていただいた上に会友まで推薦して頂いて
「描く事に戻ってきてよかった」
と幸せな日々を過ごしていたと思います。
挫折、公募展退会
今思うとその頃の自分は「自分の絵を描く」「作品を作る」事が良く分かっていなかったように思います。公募展に出して数年経つと公募展の色と周りの人の作風に影響されてしまったかもしれませんが、自分の色が作風が良く分からなくなっていきました。
「自分の事が良く分からない」
そのストレスは心身ともに影響してきました。何をしても何を見ても感じることは無く、ただ決まったように公募展の絵を描き溜まった額装の仕事をこなす日々。ついには筆を持つこと自体が苦痛で店に行く事が怖くなり食事も睡眠もとれなくなりました。精神的に病んでしまった私は好きだった仕事も、認められた公募展出展も共に失う事になります。
自己カウンセリング
2年ほど社会から離れ介護職で社会復帰。
自身のストレスの体験や身内の認知症などを経験し人の心に興味を持ちました。その事を「描く事」に活かせればよかったのですが「描く事」自体出来なくなっていた私には到底無理なこと。
兎に角、人と話がしたかった。
お世話させていただいた方々と・・。病気によって意識が過去に戻ってしまった方や、人格が変わってしまう方々と話す中で自分の悩みが余りにも個人的で小さいような思いが芽生えてきました。
人との対話は自身の考えが深く影響します。お世話をさせて頂いた方々はとてもよく人を見ているので誤魔化すことは出来ません。発せられた言葉を受け自身を深く内観し相手に誠心誠意に伝える事を目指す。その行為は自身をカウンセリングするのに近く深い学びになりました。
今でもこの時の経験は制作に深く影響しています。
足の負傷と衝動
介護というの体力を使います。
腰を痛めないように注意をしていたのですが代わりにひざを痛めてしまいました。とある夜勤明けに右の膝から下が動かなくなり、介護職を辞職。
3年間杖を付く生活をしました。
これは2回目の大きな挫折かと思いますが、そこで大きな転機になったのがSNSで見かけた展示の告知。その展示をきっかけに・・杖を付きながらですが行きたい展示をSNSで見かけてはで出かけるようになり・・自信でも描きたい衝動に駆られました。
何かを表したい、自身の言葉を気持ちを伝えたい。
その背中を押したのが、亡くなった母の言葉と介護職でお世話をさせて頂いた方々の「やれることがやりたい事があるなら悔いのない様に」
その一言でした。
ペン画で再出発
もう公募展に出すような大作を描ける足では無いのでどうするか思案したところペン画で素晴らしい作品を目にして自分もやってみようと道具を買って描き始めました。5年以上も絵を描く事を嫌い離れていたので直ぐには思い通りのモノは描けませんが何も無いところから始めなくてはならず頼りになるのは自身の記憶と経験だけ。
「自分の描きたいモノを書く」
だいぶ遠回りをしましたがやっとその気持ちに辿り着きました。
いまだ道半ばですが一枚一枚大切に自身と向き合い、真摯に描く事を心がけ制作しています。
もう失う事がない様に
其れに尽きます。
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これから・・
noteを始めたのは昨年の緊急事態宣言で展示などの在廊が出来なくなり作品紹介解説の為に始めたのがきっかけです。展示が出来るようになった時点で離れても良かったのですが、もともと文章で制作活動をしたかったという過去もあり、「描く」と「書く」二つのツールで表現することが素直に楽しくて今でも続けているのが現状です。
ここで自身の活動を「書く事」で紹介し、「絵を描く」活動が広がってくれればと思い発信しています。
活動記録
作品紹介
HP:作品販売/オーダー受付(*contactからお問い合わせください)
作品の感想など記事のコメント欄でいただくと嬉しいです。
展示告知などはTwitterやnoteでもお知らせしたいと思います。
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![卯月螢 /心の風景を描く「心象画」](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/168933302/profile_2c62a61cf84d0f804b46d5128c3bf672.jpg?width=600&crop=1:1,smart)