【読書メモ】『All You Need Is Kill』(著:小畑健/竹内良輔/安倍吉俊/桜坂洋)
少し前、何とはなしにアマプラを回遊していて出会った一編、舞台は京都・貴船、穏やかな時間の流れる旅館街にて。2分間がひたすらにループするとの物語、と言っても、記憶、経験はそのまま引き継がれていき、時間と登場人物たちの初期位置だけがひたすらに繰り返されていきます。
そして、その中で描かれる群像劇と、解決するために奔走していくとの流れの中で次第に明らかになる「祈り」とループのきっかけとは、、なんてコメディではありますが、意外と面白くて最後まで見てしまいました。
こういう構成のループものも面白いなぁ、なんて思いながらふと思い出したのが『All You Need Is Kill』、トム・クルーズ主演でハリウッドで映画化された原作のコミカライズとなります(ややこしい)。
絵が小畑さん、かつ、2巻で完結とのことで、試し買い。原作はいわゆるライトノベルに分類されるのですが、ここからハリウッドって凄いよなぁとの事で、当時そこそこに話題になった覚えも(映画は結局観ていません)。
ジャンルとしては近未来SFになるのかな、舞台は異星人?の侵略を受け続けている地球、という感じで。主人公は一人の初年兵・キリヤと、圧倒的な強さを誇る戦場の女神・リタの二人。
異星人は圧倒的な強さで、世界各地でほぼ負け続けている人類ですが、唯一勝利し続けている部隊が、リタの部隊。そのリタがキリヤが居る駐屯地に来るところから、物語が始まります。
ただ、リタ達の強さには一つの秘密があり、そのカギとなるのが”ループ”との概念。
偶然、その“秘密”に巻きこまれることになったキリヤ、最初は銃の持ち方もおぼつかなかった彼が、いつの間にか超絶の兵士と化していきます。物語の時間軸ではたったの1日しか経過していないはずなのに、さて、その成長のにはどんな秘密が隠されているのでしょうか。
個人的には好きな部類の結末でした、いつか遠い“時の輪”の向こうで、なんて風にも。またトムさんの映画版は結末が異なるとの事ですので、アマプラとかにあったら探してみようかなぁ、、なんて思いながら。