書店で本を買うのは贅沢か
丸善丸の内本店。
そこで見かけた、カゴいっぱいに本を積み上げる若者。
君、ここは古本屋でないぞ。
と、私は思ってしまったわけです。
丸の内の丸善は私が一番好きな書店。
分かりやすい分類、圧倒的な書籍数、雰囲気、これらがぜーんぶ相まって休日はよく通う。
上の若者を見かけたのもつい先日、1Fのビジネス書エリアで詮索していたときのこと。
学生風、というか年齢的に学生、という男子がこれでもかというほどの量をカゴに入れ、会計に向かっていた。
それで思わず、
あの量全部でいくら?!
と思ってしまったわけです。
だって、あんなに若い子が新品の本をあんなにたくさん買うということがちょっと物珍しかったから。
なんせ最近は電子書籍の人も多いだろうし、古本屋もある。どちらも新品の紙本を買うよりお得。
とくに古本屋は圧倒的に安い。
大量の本を買う人は古本屋なら見かけやすいんだけど、新品となるとなかなかいない。
そもそもカゴを持ってまで買う人をそんなに見かけない。
あの量、金銭的に大丈夫なのか?
と大きなお世話を心の中で唱えてしまった。
実際本を毎月新品で買う人ってどのくらいいるんだろう。
私は支出も気になるので、冊数よりは金額で考えてしまう。月1万円〜2万円が本代になっている。
これって贅沢なの?
本を読まない人からしたら大きな出費かもしれないし、古本で買う派の人からしても少し勿体無いと感じるかもしれない。
こんなアンケートがあったから貼ってみる。
なるほど、だいたい予想通りの結果。↑
いつか、「本を買うのは余裕がある人だけ」というツイートを見かけたこともある。
まぁそれも一理あるのかもしれない。
私はしがない会社員だし決して余裕があるわけでもない。
でも、何にコストをかけるかは人によって違うし、本は決して無駄にならない出費だと思う。
言うなれば、値段以上の価値がある贅沢。
そう思うのに、青年に対して余計なことを思ってしまった自分が恥ずかしい...それに見た目や年齢だけでは何も分からない。
そう、書店で良い本に巡り合って新品で買って帰り何から読もうか考えて、綺麗な本にいつものブックカバーを着せ最初のページをめくるときのワクワクは何にも代えがたい。
それに好きな作家さんの本だったら新品で買いたいとも思う。
彼もきっと本が好きでたまらないんだろうな。
(てゆうか、彼はものすごく稼いでらっしゃるかもしれない笑)
と、一人の青年に思いを巡らした出来事でした。