『ビル清掃おじちゃんから学んだ』磨くこと、小綺麗の大切さ
本日の勤務先は約50年前に建てられたオフィスビル。年季の入ったビルだけどいつも小綺麗なんです。
今日はフロアの共同廊下がお日様を浴びた布団のような、クリーニング店のような…あたたかい匂いがした。
使い終わったコーヒーカップを持って給湯室に向かう途中、ビル清掃のおじちゃんが芝刈り機のような大きな機械で廊下をピカピカに磨いていました。
まるで、ワックスをかけたあとのような輝きです。掃除した場所としていない場所の差がはっきりわかるほど。
コーヒーカップを洗っていたら、おじちゃんが給湯室の横の床を磨き出した。
思わず、『特別な洗剤を使われているんですか?ピカピカだからすごいなーと思って』と声をかけた。
そうしたら、ニコニコ照れながら丁寧に教えてくれた。その様子はなんだか親友のお父さんに似ていて親近感が湧いた。
そしておじちゃんは、給湯室のシンクを指さして『そこも(俺が)磨いたんだよ』と誇らしげにいった。
私は先週の勤務時に気づいていた。
給湯室のシンクが鏡面仕上げになっていたことに!!!
このおじちゃんの仕業だったんか!すごい!!!スゴイぞおじちゃん!!ありがとう!!と感動していると『自分で作った道具で一生懸命磨いたんだよ』とニコニコ教えてくれた。
え。道具を自分で作ったの!?すごい。
もう、私の語彙は『スゴイ』で埋め尽くされてその他の言葉が見当たらない。
給湯室は同じフロアの人たちと共同で使っているにも関わらず、いつ使っても『水しぶき拭き用タオル』が気持ちよくカラッカラに乾いている。
これももしかして…このおじちゃんのおかげ…?
鏡面仕上げになったシンクは水を弾いて気持ちがいいし、ピカピカに磨かれた廊下は柔らかい日差しが当たって反射し、いつもより明るく感じた。
いつもとちがう!空気ごと掃除されたような気持ち良さ。
前にも記事にしましたが、『綺麗な場所は綺麗に使いたくなる』という心理が働いて、いつも以上に給湯室を綺麗に使いたくなった。
磨くってスゴイ。
毎年神社の社務所に入らせていただく機会があって、社務所のピカピカ具合にはいつも感動します。新築のピカピカではなく、人が手をかけて磨いたピカピカなのです。
今回の職場のピカピカは、
あの清々しい神社の空気を思い出すほど。
改めて掃除の威力に気付かされました。
それと、誇りを持って楽しそうに働かれているおじちゃんを見て素敵だなぁと感じました。
よし!次の休日は床を磨くぞ!