自律神経の不調と機能性低血糖症 | バセドウ病体験談#8
今回は、自律神経の不調と機能性低血糖症に関する体験談です。
バセドウ病は他の内分泌疾患とセットになりやすいように感じます。
バセドウ病発症以降、体のコントロール機能が崩れてしまって、数値が安定しても体調不良が続くのは非常に辛くて苦しいことでした。
自律神経の不調
自律神経の不調が悪化したのは社会人になってから。様々な症状が出て、病院で検査をしても何も異常が無いということが続きました。
自律神経の不調の原因は4種類あるといわれていますが、私は生まれつき自律神経が乱れやすい体質の「本態性型自律神経失調症」に該当するのではないかと思っています。
幼少期は自家中毒になり、子供の頃から体調が不安定な日々。もともと自律神経コントロールが苦手な体質にも関わらず、バセドウ病を発症したり、会社のストレスを受け続けたことで、症状が悪化してしまったように思います。
また、私の場合は自律神経が乱れている時は下記のような拒否反応が出やすくなります。
カフェイン、チョコ、お酒→血の気が引く、動悸、吐き気
テレビ、スマートフォン→めまいなどの体調が悪化
特に交感神経の活動を高めるカフェインは体調がすこぶる悪くなるため、もう何年もカフェイン断ちしています。
元気な時は1日に何杯もコーヒーを飲むほどのコーヒー好きでした。もともと紅茶も大好きで、ルピシアなどでフレーバードティーを選ぶのが大好きでした。
そういう日々の楽しみがひとつひとつ奪われていくことも、大きな悲しみでした。
番茶、緑茶、ココアなど、微量のカフェインでも調子が悪くなってしまう自分の体を受け入れるのに随分時間がかかりました。
でも今では、鳩麦茶、ルイボスティー、カフェインレスコーヒー、タンポポコーヒー、ハーブティーを中心に、ノンカフェイン飲料の世界を楽しんでいます。
今あるもの、今できることで、たのしむ。それもまた、私にとって必要な学びだったのかもしれません。
機能性低血糖症
機能性低血糖症は、血糖値のコントロールが上手くできなくなってしまう病気です。あまり聞きなれない病名かもしれませんが、私が受診した「ひめのともみクリニック」では下記のような症状の説明がされています。
クリニックのホームページには機能性低血糖症に関する検査方法も書いてありますので、興味のある方はご参考ください。
ご存知の方も多いと思いますが、最近では血糖値のコントロールと精神疾患の関連性が指摘されることも多いですよね。
心の不調を感じている方は血糖値の急上昇を抑えるような食事方法を取り入れると良いかもしれません。
ですが、食事を気にしすぎると逆に追い詰められてしまうことも。もともと神経症気質の私は真剣に取り組みすぎて、病状が悪化しました。
最近では、健康と信じる食べ物以外を受け付けなくなるオルトレキシアという新しい摂食障害も増加しています。
一時期、私はまさにオルトレキシアでした。
添加物、農薬、産地、糖質制限、FODOMAP、ヴィーガン、薬膳、分子栄養学…健康になるため得たはずの知識にとらわれ振り回され、別の病気に繋がってしまっていたのです。
だから、真面目、完璧主義、白黒思考の方は要注意。
できる範囲で少しずつ、いつもより少し意識してみる、といったところから始めましょう。
理想は理想でしかありませんので、地に足をつけながらコツコツやっていくことが大切です。
余談ですが、亢進状態では血糖値が高くなる傾向があることも指摘されています。参考までにいくつか引用させて頂きます。
さいごに
内分泌疾患であるバセドウ病は、様々な体のコントロール機能に紐づいているように感じています。もし体の不調が長引く際には全てバセドウ病のせいとは思わず、病院でご相談ください。
ですが甲状腺疾患を専門としている病院では、バセドウ病に直接関係の無い症状に関して「関係ありません」と言われてしまうことがあります。
私自身、何度もそんな風に言われて傷ついてしまい、次第に主治医にはバセドウ病以外の事を話さなくなってしまったことも。
私は症状が多岐に渡ったため色々な病院を受診することになり、時間もお金もかかってしまいました。それもバセドウ病になってから感じた辛さのひとつでした。ですが信頼できる先生との出会いもありましたので、もしご自身でおかしいと感じている症状があるならぜひ別の病院を受診してみてくださいね。
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