第1427回 2023/11/25〜12/2の歴史ニュース
1、歯が痛くてなにも考えられない
今週は地元の町内会主催の文化祭が好評のうちに閉会。
ほっと一息ついたら、しばらく前から痛んでいた虫歯がジクジク痛みます。
かかりつけの歯医者さんに連絡したら、予約は早くても一週間後、
と言われて絶望しています。
やっぱり健康って大事ですよね。
さて、いつものようにヘッドラインの後ろのRはX(旧Twitter)でシェアした時のリアクション数、コメントが付いたらCと表記しています。
ちなみに前回はこちら。
2、ニュースヘッドライン
①大阪府高槻市で世界最大級の古墳フェスを開催 R12
②豊臣秀吉の鳥取城攻めで「リフィーディング症候群」が起きたとする論文が発表 R10
③徳川秀忠が加賀藩2代藩主の前田利長に宛てて、高岡城の築城を許可した書状を新たに発見 R1
④広島県三次市の寺町廃寺跡と仙台市の古代瓦に共通点 R8 C
⑤高知県香南市の「旧森田家住宅」が国の登録有形文化財に R6
⑥茨城県東海村の歴史と未来の交流館で素粒子「ミュー粒子(ミューオン)」の測定器作りに挑戦 R6
⑦福島県福島市の舘ノ内館跡で戦国時代末期から江戸時代初期の灌漑用水路跡を発見 R12
⑧滋賀県で琵琶湖の水位が下がったことにより、滋賀県大津市の坂本城跡の石垣が出現 R12 C
⑨兵庫県朝来市で、「鉱石の道」とみられる道路跡の遺構を発見 R3
⑩宮崎県の総合博物館で漏水による展示室一部閉鎖 R1
3、研究の土台
いかがだったでしょうか。
皆様の気になる話題もありましたでしょうか。
個人的にはまず②。
兵糧攻めから解放された人々が
飢餓状態にあった人々に秀吉がかゆを振る舞ったところ、大量に食べた人が急死し、少しずつ食べた人は生き残った
という症例が記録されていることに対して
炭水化物の急激な摂取で発症した、という論文を国際的な医学雑誌に発表した、とのこと。
鳥取城の兵糧攻めは、医学界でリフィーディング症候群を説明する際の逸話として語られてきたが、根拠となる論文はなかった。
という部分が重要ですね。
みんながなんとなく知っていることを、ちゃんと論文で発表する、という手続きが必要なんですね。
④も同じ方向性で取り上げたい話題です。
広島と仙台と、距離的にも遠く離れ、時期も100年ほど違えど
丸い瓦の下部に三角状の突起がある「水切り瓦」
という特殊なものが共通して出土しているのです。
三次市教委が昨春刊行した寺町廃寺跡の総括報告書を仙台市教委の担当者が見て連絡
というつながりがあっての発見。
やっぱり学術情報の共有、が研究の基礎になってくるのです。
最後は⑧の話題。
異常気象だからこそ見られる遺構。
転んでもタダでは起きない精神で、今しか見れない遺構を調査できたらいいですよね。
本日も最後までご視聴いただき、ありがとうございました。