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心理的安全性のあるチーム
レジリエンス
「脆弱性(vulnerability)」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」「再起力」などとも訳されるが、訳語を用いずそのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。
教育界隈で耳にするカタカナ語の中では、結構好きだ。それと同時に学校では、こと難しさを感じる言葉でもある。
ところで、皆さんが所属する組織はどうですか?
感じてますか?レジリエンス
先月こんなことがあった。
LHRの時間、兼ねてより予定していた企画が急遽できなくなったと、一週間ほど前に中心になって準備を進めてきた先生から告げられたのだ。
この時、皆さんが勤める学校、所属する学年、分掌、あなたの半径50cmで、同じようなことが起こったら、どんなことになりますか?あるいはこれまで、どんな経験をしたことがありますか?
私の中の、探究学習のバイブルと言ってよいこちらの書籍では、心理的安全性を軸に組織のあり方がまとめられています(本当に素敵な本なのです)。
- 意見交換が自由に行える / 活発に行われている
- 意見の対立がある(対立を恐れないから)
- 変革(イノベーション)が起こりやすい
- リスクも効果も同時に考える
- 教員としての成長への意識が高い
- 失敗を恐れず、失敗から学ぼうとする
- 生徒のことが中心
- 改革が起こりやすい
- 率直に意見する
- 雑談が多い / かくれんぼう(確認・連絡・報告)が多い
さて今回の私たち、企画がポシャってしまった時、中心になって準備をしていた先生に対して、できなくなったことそのものに、ヤンヤ言う空気はなく、どうしようか?を前向きに考える空気があった、ような気がする。
ある先生の「ディベートみたいなことを前々からやってみたいと思ってたんですよね」という提案に始まった雑談ベースの議論から、「哲学対話、良いんじゃない」というところに落ち着いた。
自分の強味は、一歩踏みだす勇気を人よりちょっとだけ持っていることと、評価を人よりちょっと気にしないところだ、と思う。今回の場合は、時間に限りもあったから、決まったことを前に進める推進力も必要だと感じて、ICTを活用した交通整理にもすぐに取り組んだ(授業などで使用したスライドおよびテーマ決めにあたっての生成AIとのやり取りのシェア、テーマを入力するスプレッドシートの作成、フォーム作成のフォローなど)。
そして、学年の先生方から10人の協力者(僕を除く全員が哲学対話、未経験者でした)を得て、以下のテーマが集まり、対話の場が実現した。ここまで数日のできごとだった。
- 答えのある問いとない問い、それぞれの良さは?
- 学校版〜そこまで言って委員会〜
- 試験直前!有効な学習方法は?
- 休憩やリフレッシュの時間を取ることの利点はなんですか?
- 「多様性の尊重」のゴールは?
- 寿命がある場合と永遠の命がある場合のどちらが幸せか?
- SNSとの付き合い方
- 評価って気にする?気にしない?
- 平等って何だろう
- 2045年、人工知能と君たちはどう生きるか
言われてみれば、「チーム学校」と聞くようになって久しい。
今回のような有事の時にこそ、どういうチームか、よく見えるものだ。