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発達支援で使える玩具③

こんにちは。とととです。
早いもので「発達支援で使える玩具」も第3弾となりました。
今回は、ボードゲーム(幼児編)の紹介をしたいと思います。
ボードゲームはテレビゲームと違い、必ず相手とプレイをする必要があるという点で社会性の支援でよく使われる玩具です。
今回は幼児編ということで3〜6歳くらいで楽しめるボードゲームをご紹介しますね。

順番交代を学べる「黒ひげ危機一発」

誰しも一度は遊んだことがあるパーティゲームだと思います。
「黒ひげ危機一髪」の良い点は、ナイフを順番に刺すというシンプルなルールであり、3〜4歳くらいのお子さんでも穴に合わせてナイフを刺すことができれば遊べます。まだ、ゲームに慣れていないお子さんに順番にアクションを起こすというボードゲームの基本的なルールを理解してもらうめのた導入として使用しています。導入時はナイフを渡されたら自分の順番だと分かるようにナイフを大人が管理しておけると良いですね。また、勝ち負けに敏感なお子さんの場合は、人形が飛び出したら大成功とルールを変えてしまうこともあります。
類似の玩具としては、「ワニワニパニック」や「ブルドックガオガオ」などがあります。また、バランスゲーム要素もある「おつきさまバランスゲーム」などもバリエーションの一つですね。
「順番を待つ」「自分の順番に決められた行動をする」というボードゲームの基本を学ぶには最適な玩具だと思います。お子さんとはじめてゲームをするならまずはこれがオススメです。


みんなで協力、サイコロゲームの導入としてオススメ「カラスから果物を守れ!」

HABA社の「はじめてのゲーム」シリーズはどれもオススメなのですが、その中でもこちらの「カラスから果物を守れ」は大人が仲立ちしながら子ども同士で遊ぶには最適な玩具です。
ルールはサイコロを振って出た色の果物を集めるというシンプルなものです。サイコロを使ったゲームの導入としても分かりやすいですね。カラスのマス目が出るとカラスのコマが進み、カラスが果物に辿り着くまでに果物を集めるという適度にハラハラ感もあって盛り上がります。
みんなで協力して遊ぶボードゲームはじつはあまり多くありません。そういった意味でも他者と協力するという社会性の学習としても良いですね。
実際に使う際は、自分の順番が終わったら友達にサイコロを手渡すことや、上手くいったときに「やったね」「すごい」とポジティブな言葉を相手に向けて言うことをねらいとして行ったりしています。また、失敗したときにも「次は頑張ろう」「どんまい」などの励ます言葉を言い合うこともできます。
このゲームは様々なサイズで販売されていますが、幼児さんで使用する場合には、できれば一番大きいサイズが扱いやすく、子どもたちも果物をたくさん集めた感覚が得やすいかと思います。
類似のゲームとしては、「テンポかたつむ」や「テンポ・フィッシュ」などがあります。

はじめてのカードゲームに最適「虹色のへび」

カードは言ってしまえば、手の平サイズの紙なわけですから、子どもたちにとって黒ひげのナイフやすごろくのコマを扱うよりも抽象的なアイテムです。この「虹色のへび」は引いたカードに描かれたヘビの体の色と同じ色のカードを繋げるという視覚的にも分かりやすい点がとても良いです。
また、場に置かれたカードの中から繋げられるカードを探すという点では、場を見渡すという行動を促すことも期待できますね。戦略よりも運の要素が高いため大人対子どもでも良い勝負ができます。
類似のゲームとしては、五味太郎さんがイラストを描いている「みちのカード」や「バンディッド」があります。「バンディッド」は協力ゲームとしても優秀なゲームです。

他者とのやりとりも「雲の上のユニコーン」

すごろくはボードゲームの大定番ですが、じつは幼児さん向けの中では難しい部類に入ります。なぜかと言うと、数の要素が入ってきたり、コマが小さいことが多く、止まったマスの指示が複雑だったりします。
私がすごろくを導入するときには自分で作成したシンプルに空白のマスだけのすごろくを用意したります。
すごろくのルールを理解できるようになったお子さんにオススメなのが「雲の上のユニコーン」です。これは、サイコロのコマを動かしながら止まったマスにクリスタルの絵が描かれていたらクリスタルが貰えます。そして一番のオススメポイントはプレゼントマークに止まったときに他のプレイヤーにクリスタルをプレゼントすることができることです。向社会的な行動をゲームを通してできるというのはこのゲーム最大の特徴だと思います。
HABAのユニコーンシリーズにはビンゴや神経衰弱、カルテットなど様々なゲームがあります。このキャラクターが好きなお子さんならば同シリーズの別ゲームもきっと楽しめるはずです。

おわりに

今回はボードゲームの紹介をさせていただきました。ボードゲームの良いところは必ず他者とプレイする必要があることです。ゲームを通してルールを守ることの大切さや他者と協力することを学ぶ良い機会となります。ぜひみなさんも遊んでみてください。
今回も読んでくださった方、ありがとうござます。そのうち、おすすめボードゲーム(小学生編)も書いてみたいと思います。
それでは〜。

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