幸福な人(ラッセルの幸福論のまとめ)
こんにちは。ちょっとさぼってしまいましたが、今日からまた幸福論について書いていこうと思います。夏休み明けの小学校教員、とらです。
忙しくなりました。朝の会が始まって、午前中をバタバタなんとかやりきると、そのまま給食指導をし、昼休みに印刷などを済ませ、午後2時間、ガーッと授業をやり、「さあ帰るぞーー!」と子どもたちを見送ります。その後、会議やらがあって、気が付けば退勤時間です。家に着いたら、今度は家事をして、ソファに腰掛けたら寝る時間でございます。
この、バタバタとか、ガーッて部分に幸福論を軸とした学級経営があるのですが、これが実に楽しい。幸せのつかみ方を知っていれば、子どもに話ができます。これまで述べてきた6つの「幸福をもたらすもの」に向かっているかどうかで、自分の言葉や学級の子どもたちを見つめていきます。
「幸福論ってアランやヒルティもあるやん」っていう点については、これは毎日の学級通信でご紹介しています。幸せのヒントは多い方がいいのです。
さあ、これまでラッセルの幸福論について色々書いてきましたが、最後のまとめです。最後は、結局幸せな人って何を持っているの?ってことです。
ラッセルの言葉を引用します。
自分の殻に閉じこもるなということです。自分の不幸の原因を考え続けることは、アリジゴクに吸い込まれるアリのように、自己没頭という罠にたちまち吸い込まれてしまいます。
だから、学級を見る時も、「自分がどうか」ということも勿論考えてしまいますが、そうなりすぎないように、気をつけなければなりません。
愛情を与え、興味をもつ。
これに尽きるのではないかと思います。
無償の愛、無限の興味。
そして、無意識的な精神と意識的な精神を統合する。
つまり、ぼんやり思っていることを言語化し、自分のつかみ取れそうな願いをかなえていく。
ラッセルは、アインシュタインとともに平和活動にも取り組み「ラッセル=アインシュタイン宣言」を発表しました。これはアインシュタインの遺言状ともいわれています。「幸福」の反対は「戦争」と、ラッセル自身が考えていた証拠でしょう。
どんな学級にしたいか、無意識レベルにあるキーワードを書き出し、それをそのまま、子どもたちに語っていく。きちんと、丁寧に、伝わる形で。そのためには、よい人間関係を紡いでいく必要があります。その人間関係を作りうるのが、何度も言いますが、「無償の愛」「無限の興味」です。
子どもたちを正面から愛し、興味を持って世界とかかわることで幸福な教室を実現できるのではないかと思います。
ウェルビーイング。
今求められる姿ですね。
以上、ラッセルの幸福論でした!読んでくださり、ありがとうございました。