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長流二月号(北風)
八十歳となる美しき吉永小百合その黒き髪不自然ならず
(はちじゅうとなるはしきよしながさゆりそのくろきかみふしぜんならず)
寂しさはふと兆すもの北風が真正面より吹くこんな日も
(さびしさはふときざすものきたかぜがましょうめんよりふくこんなひも)
角の家に蜜柑は豊作大きくて数多の黄色は夕べを照らす
(かどのいえにみかんはほうさくおおきくてあまたのきいろはゆうべをてらす)
強き風の中を歩けり手を大きく振る吾が影に励まされつつ
(つよきかぜのなかをあるけりてをおおきくふるわがかげにはげまされつつ)
飛騨牛のトロの通販チャンネルを変へれば戦禍の無惨が映る
(ひだぎゅうのトロのつうはんチャンネルをかえればせんかのむざんがうつる)
不用意に虫を殺して作りたる染みなり壁に小さく滲む
(ふよういにむしをころしてつくりたるしみなりかべにちいさくにじむ)
洗濯物外されピンチは兄弟のやうに揺られて夕陽に光る
(せんたくものはずされピンチはきょうだいのようにゆられてゆうひにひかる)
○最近散歩が習慣になり、写真もその時に撮りました。寒いのだけれど夕日が綺麗なので頑張って歩きます。寒すぎる日は少なく、興が乗ると遠くまで行くといういい加減な散歩ですが。