青天を衝け第40回/最期には『生きていて良かった』と思える人生を歩みたい
オンテレーレンから始まった『青天を衝け』
ラスト2回となってしまいました『青天を衝け』。
後半、特に最終回に近づくにつれて時の流れが早い。
この頃の時代に関してあまり情報を持っていない自分は
ところどころで『あれなに?これなに?』
と疑問に思うことが多く
横目で調べつつ視聴していたりする。
おまけにTwitterでも同時視聴的に騒いでるから
初見の時に見逃してるシーンがあることは稀ではない。
なので感想を書くためにNHKオンデマンドのアーカイブで
必ずもう一度見る。
そんなにない気はするけれど
ツイートの内容と感想の内容でズレがある場合は
初見か2回目かの違いだろう。
『青天を衝け』が始まった当初は
毎回放送を見直すことをまったく考えていなかった。
感想も自分の覚書として残しておくレベルで考えていたから
見てすぐ書いて、なんなら日が変わる前に投稿しちゃおう
ぐらいの気持ちだった。
第何回目ぐらいまでかはよく覚えていないけど
しばらくそういうスタンスでこの感想を続けていたのは間違いない。
ただし初回の『栄一、目覚める』では
玉木宏さんが演じた高島秋帆の発した言葉
「オンテレーレン」
が気になりすぎて真剣に調べてしまったことも間違いない。
この一発目の記事
実はたくさんの方々に読んでもらえた。
どこ経由か正確にはわからないけど
Twitterで紹介してくれた人のコメントからすると
検索で辿り着いた方々が多いみたい。
『みんな同じこと気になってたんだなぁ』
と視聴者に対する親近感を覚えた回でもある。
でも自分が書いた記事で今の所一番読まれているのはこっち。
「オンテレーレン」もそうだけど
やっぱりみんな聞き慣れない言葉に関心があるみたい。
「摂海防禦御台場築造御用掛」もしかりだw
個人的には「オンテレーレン」を超える記事は無いだろう
なんて思ってたので、この結果はとても意外。
残り2回でこの二つの記事を超えるぐらい読まれる感想は
自分の”作文”では流石に難しいかなと、思っている。
そもそも毎回感想の体をなしているのか?
という自問自答もあったりするんだけど(笑)
でもそれはそれとして
毎回意外にも沢山の方々に目を通してもらえることは
『もうちょっとちゃんと書かないと恥ずかしいな』
と身を引き締める力の源にもなっていたりもして
いろんな意味で感謝しかない。
まだ最終回残してはいるけど
本当にありがとうございます!
高梨孝子さんとは誰でしょう?
さて第40回の感想をここまで何も書いてないよね
ということで、書きましょう(笑)
まず驚いたのは栄一が所属していた会社の数。
60以上の会社から同時に退職する人は
世の中に数えるぐらいしかいないだろう。
「日本資本主義の父」の名は伊達じゃない。
ちなみに退職した会社名で画面が一杯になっていたけど
そこに弊社はない、というのはどうでもいい話w
実業界を引退してアメリカへ渡った栄一たちだけど
その中に兼子さんの姪の高梨孝子さんという人物がいて。
この人は一体誰だろう?と思ってネットで検索したけど
あまり詳細な情報は得られなかった。
一番詳細に纏められていたのは以下に引用したコトバンクの情報。
結婚して田中姓になったため、ここでは「田中孝子」で掲載されている。
これを見て結婚相談所の創設者かな?さすが渋沢一門!
とか思ったらそうでもなかった(笑)
結婚相談所「サンマリエ」の記事によると
本格的な結婚相談所第1号は明治13年に大阪にできた
「養子女婿嫁妻妾縁組中媒取扱所」
というこれもうどう読んだらいいかよくわからない名前のやつ。
縁組に関する情報全部タイトルに詰め込みました的な名前で
ちょっと面白い。
わかりやすいといえばわかりやすいかw
この相談所を作ったのは山口吉衛門という人らしい。
ちなみに江戸時代中期に一揆指導者だった
同名の山口吉衛門の存在も同時に知ることになった
というのはまた別の話。
高梨孝子さんが結婚相談所の創設者ではないにしても
結婚に関する研究をしていたことは確かなようなので
新しい日本に適した結婚の在り方を考えていた人なのかもしれない。
渋沢栄一と血が繋がってるわけじゃないけど
栄一と繋がりのある縁者の人達は栄一に影響されてなのか
新しい道を切り拓くような選択をする傾向にあるのかも。
篤二くんは例外として……。
失策を続けちゃう篤二くん……
そしてその篤二くんは遂に廃嫡されてしまった。
とりあえずこの『青天を衝け』の話に限定してだけど
栄一は篤二くんに対して冷たいというか
関心が無さ過ぎる気がしてならない。
慶喜公が
『オレ烈公である父上に水練教えてもらったけど
栄一は篤二くんに教えてないの?』
という話をした時にも栄一は
『え?なんで?』
みたいな反応に見えたし
ちょっと篤二くんが可哀そうだった……。
喜作が篤二くんの息子の敬三くんに対して
『あいつは頑張ってた、ただ向いてなかっただけだ』
と言っていたのは唯一の救い。
栄一が篤二くんの教育に対して反省してるのは知ってるけど
その自覚があるわりには何もしてあげてないように見えるのは
栄一のマイナスポイント。
ドラマは別として実際、どう接していたんだろうか
と気になるところでもある。
あの人もあの人も、みんな亡くなってしまった……
今回は1時間の拡大枠だったけど
またたくさんの主要キャストが亡くなってしまった。
伊藤さん、井上さん、喜作、そして徳川慶喜公。
伊藤博文も井上馨も知ってはいても
別に対して関心のない人物だったけど
『青天を衝け』を視て印象が変わってしまった。
特に山崎育三郎さんが演じていた伊藤博文は特にお気に入りで。
と言いつつ、何が?どこが?と聞かれるとうまく説明できないw
多分、伊藤博文に限らず誰かの演技を見て気に入るパターンは
演者さんがその人自身に見える時なのかなとも思う。
演じた俳優さんの自然な演技に惹きこまれているのかな、と。
つまり今の自分の中では伊藤博文=山崎育三郎ということで
これは徳川慶喜公にも平岡円四郎にも同じことが言える。
栄一もちょっとイケメンすぎるけど同じく(笑)
徳川慶喜公も喜作も快なり!!
今回亡くなった中でも思入れが深いのは
やはり徳川慶喜公。
大好きな平岡円四郎の尊敬する自分ということだけでもなく
草薙剛さん演じる徳川慶喜公がなんとなくリアルすぎた。
慶喜公の話を書く度に同じことを書いている気もするけど
徳川慶喜公を演じている時の草彅剛さんは
一本満足バーの草彅剛ではないし
ユーチューバーの草彅剛でもないし
元SMAPの草彅剛でもない気がする。
あれは草彅剛という現代の人ではなくて徳川慶喜公そのものだ
なんて思わされてしまうぐらい演技が自然体。
これに関してはAbemaの新しい地図の番組に
吉沢亮さんがゲストで出演された時にも
同じようなことを言ってたので
やっぱり草彅剛さんは徳川慶喜公なんだと思う(笑)
草薙剛さんはこの最後の栄一との会話が一番好き
という話をされていたのを知っていたので
そういう意味でも楽しみだったわけだけど
第40回の二人の会話を見て
『なるほどな!そりゃ一番だわ!』
と納得した。
『生きていてよかった、話をすることができてよかった』
『楽しかったなぁ』
という慶喜公の言葉を引き出せたことが
実は栄一の一番のお手柄なんじゃないかと思う。
そしてこの言葉は栄一にとっても
何よりも嬉しい、胸が熱くなる言葉だっただろう。
嬉しい涙が勝手に溢れてきちゃう最高のシーンを
草薙剛さんと吉沢亮さんにありがとう、と伝えたい。
快なり快なり快なり!!
でもね
今回実は一番感涙しちゃったのは喜作の最後のシーンだった。
死に際のシーンはあったわけじゃなくて
最後に二人であの獅子舞を踊りながらのナレ死だったんだけど
なんだか見てたら急に目頭が熱くなってきてしまった。
酸いも甘いも、いや甘いはあまりないのかな?(笑)
生涯、栄一と共に生きてきた喜作だったし
『青天を衝け』の中でもその存在感は
栄一に次いで大きい人物だったんだなと改めて思った。
そして渋沢喜作に興味を持たせてくれた高良健吾さんにも感謝!
次回最終回、楽しみだけど寂しくもあり
来週はいよいよ最終回。
ドラマ自体を楽しめたこともだけど
毎回書いている感想を完走できること自体にも
感慨深いものがあったりする。
実は最終回の感想
だいたい何を書くか決まっている。
最終回の感想というよりも全41回を通しての
『青天を衝け』に対する想いだったり
渋沢栄一に対する想いを綴る予定。
そもそも文才も無く纏め力もないので
うまいことイイ感じに収められるのか不安もあるけど
自分が感じている『青天を衝け』と渋沢栄一の魅力が
きちんと伝わるような内容にできれば
いいなと思っている。
乞うご期待?(了)
付録的なものたち
【公式がつぶやく【#青天ナビ】からの抜粋】