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青天を衝け第29回/新しい世を作るために必要なこと

新しい世の中を作るには2つの力が必要なんだな
というのを今回改めて感じた。

一つは古き慣習・体制を打ち壊す力。
栄一たちの時代で言えば
壊す対象は徳川幕府
と言いたくなりがちだけど
本質的な対象はそうじゃなくて封建社会だろうね。

そしてもう一つの必要な力は
新しき社会を作り出す力。
栄一も言っていた
『壊すんじゃねぇ、作るんだ!』
と。

この2つの力をバランスよく持っている人が多いと
時代の節目もスムーズに切り替えられるのかな
なんて思ったりもするんだけど
実際にはどちらか一方の力が強い人の方が多い気もする。

西郷さんは明らかに壊す力の方が強いイメージがあるし
両方バランスよく持っているのは薩摩の大久保さんぐらい?
長州の木戸さんはどうなんだろう。
大政奉還直後に暗殺されてしまった土佐の坂本龍馬は
両方持っていた気がしていたかもしれない。
というか、そうであってほしいなと思う。
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とか考えていると
倒幕の中心的地位を占めていた薩長土の志士たちは
壊す力が強い人の方が多かったのかなと思ったり。
だからこそ260年以上も世に深く染みついていた徳川幕府に
終止符を打てたとも言える。

一方で倒される側の立場にあった幕臣たちは
新しい時代を作り出すことに一生懸命だったのかもしれない。
それは幕府に仕える身であるからこそ
国の行く末を憂いていて
国の舵を取る側の人間だからこそ
責任感をより強く感じていて
新しい世を作ることこそが幕府のためになり
未来の国のためになる
そう考えていたのではないか。
徳川幕府の存在を前提にはしてるけど
中にはその前提すら外して考える幕臣だっていたかもしれない。
「青天を衝け」には登場する気配のない勝海舟は
そっちのタイプなのかなぁ。
※出てこないのは渋沢栄一が嫌ってるからですか?w
小栗さんは間違いなく徳川幕府前提だったよね。
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そもそも幕臣たちは
国の政治の中枢を担っていたからこそ
国のために必要な西洋の学問・技術を得るための機会も
得られやすかったわけで。
栄一だって幕臣になってなかったら
パリに行くことはなかったろうし
資本主義を実体験として学ぶことはできなかったろうし
4万両を儲けることもなかっただろう。
つまり幕臣になれていなかったら
渋沢栄一が1万円札になれない未来があったのかも(笑)

そんな観点で考えると
倒幕組の志士たちは未来を考えるという点におていは
ハンデがあったとも言える。
なぜなら倒幕組の志士たちは学ぶこと以上に
『今ある幕府を如何にして倒すか』
に注力しないといけなかったから。
そりゃ毎日斬り殺すか斬り殺されるかの方に頭が向いてたら
未来にあるべき社会の姿を考えることには
なかなか集中できなかったのかもしれない。
少なくとも自分なら集中できないし考える余裕もなかったかも。

だから今回旧幕臣たちの方が
現実的なアイディアを出していたり
必要なことをスピーディーにこなせていて
元倒幕組の面々がだらしなく見えちゃったのは
それはそれで仕方ないんじゃないかな、勘弁してあげて
とフォローしてみる。
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ふと思ったんだけど
倒幕側の人間は理想主義で
幕府側の人間は現実主義だった
とも言えるのかもしれない。
立場の違い上、結果的にそうなっちゃったのかもだけど。

その二つの主義がうまく交わりながら
新しい世を生み出す力が存分に発揮すれば
栄一の目指している
『みんなが幸せな世の中』へと
着実に近づいていきそうだけど……
なかなかそううまくはいかないようだ(笑)
そこから生まれてくる栄一の葛藤や悩む姿が
見てる側としては面白くもあるけど
栄一からしたらもっとストレスなく
考えの赴くまま自由に動き回りたいだろうなぁ。
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ところでこの「青天を衝け」の記事は
テレビドラマ感想文のお題に参加してるんだけど
先週分の記事はみなさんのおかげで
『お題の中でも沢山スキをいただけた記事だったよ!』
という通知が来てビックリw

これは間違いなく草彅剛さんのおかげであり
Twitterでたくさんいいねや拡散をしてくれた
SMAPファン(草薙さんファン)のおかげです。
本当にありがとうございます。

今後も慶喜公の御威光にすがっていこうと思います←(了)

【個人的青天を衝け視聴メモ】
大蔵省改正掛
静岡藩から人材を
直参なめんなよ!
度量衡、地図の改正、測量
とっさまは自慢のとっさまだに!
がばい、たまがったあ!
カイゼナイモ
わずか3年で瓦解した建武の中興の二の舞にならぬよう
おこと誕生
お蚕様の工場
生糸作りに精を出す尾高惇忠あにぃ
産卵紙
政府が支払っている飛脚便費用は1500両!?
じゃぁ「郵便」だな
壊すんじゃねぇ!作るんだ!
大蔵少輔井上馨
ブリュナ
栄一は郵便で手紙を慶喜公に届けた

【公式がつぶやく【#青天ナビ】からの抜粋】


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