合鴨パストラミステーキと指サック【音声と文章】
山田ゆり
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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1653日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも数分で楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
合鴨パストラミステーキと指サック
をお伝えいたします。
私はこれまで鴨肉を食べたことが無い。
なんとなく嫌いだった。
スーパーで買い物をしている時、合鴨パストラミステーキを手に取り考えた。
「なんとなく」はどんな感じなのか?
鴨肉=高級品
高級品を買う人はお金持ちの人であり
私はお金持ちではないから、
それを食べるに値しない。
そう思っていた自分に気づいた。
ああ、そうか。
自分で自分を「貧乏な人」と決めつけていたのか。
それだから今の状態から抜けきれないのも分かるわぁ~と一人納得した。
**
また、高級なくだものを見た時に
「食べたいなぁ。でも、このお金があったら、あれもこれも買えるから、今日はよそう。」と思い、そのくだものを買わないことがある。
今年はニュースになるほどシャインマスカットが激安になったが、当時、ひと房5000円くらいして
シャインマスカットは会社で食べたことがあるという程度だった。
社長が「これは美味しいから」とおっしゃって、本社全員に一人につき1個、おすそ分けしてくれたことがあった。
食べてみて、あぁ、これ、娘たちに食べさせたいとその時感じた。
そしてその日、スーパーでそれを見たが、ひと房5000円台で、私は金銭的な理由で変えなかった。
クレジットカードを使うという手はあったが、お財布にある分で買い物を済ませることをモットーとしているから、それを破りたくない。
私はシャインマスカットを棚に戻した。
その後、何かのお祝いの時にシャインマスカットをひと房購入し、家族みんなでいただいた。
もと農家だった我が家の旧宅にはぶどう棚があり葡萄は食べ飽きていた。
だからシャインマスカットを見た時娘たちの反応は薄かった。
しかしそれは、肉厚で酸っぱくなく口の中がじゅわ~っと緩むような旨さを感じた。
しかも、種もなく皮ごと食べられるから嬉しいと娘たちが喜んで食べた。
***
私は事務の仕事をしているため、指サックは必需品だ。
紙をめくる時、手が乾燥していてなかなかめくることができない。
だからいつも左の親指に指サックをしている。
紙をめくっていない時でも、仕事中は指サックをしていないと落ち着かない。
ある日、切れかけた指サックの代わりを買おうと文房具屋さんへ出かけた。
周りにはいろいろな指サックが陳列されていた。
その中でハートの模様がついているものを見つけた。
それは数日前に来社された保険会社の女性の指にあったのと同じだった。
私はその方の話よりも、「きれいな指だなぁ」という方に気が行っていた。
その指サックは人差し指にされていた。
私は人差し指にする習慣はないので不思議な使い方だなぁと思った。
しかし、今、目の前にあるハートの模様がついた指サックのパッケージにも、どう見ても親指ではない、たぶん人差し指に指サックをしている。
もしかして、これを私がすると女子力が上がるかも?
そんな気がして一瞬、ハートの模様付きのものを買おうかなと思った。
普段使いのモノを戻し、それを買おうと決めた。
でも、レジに向かっている数秒間で正常な私に戻り、くるりと踵を返して指サックをもとの位置に戻し、いつものモノを手にしてレジで精算した。
購入したいつもの指サックは私の片腕、相棒だ。
これがなければ私の力は100%出し切れない。
満足しながら使っていたが、しかし、ずっとあのハートの指サックは気になっていた。
実用性を考えればいつものモノが一番だ。
でも、あの指サックをしていたら嬉しくなるのではないだろうか。
でも、実用性のないものを買うのは無駄遣いかもしれない。
そう思うとハートの指サックはその後も買えなかった。
そして数か月後、使っている指サックが切れてきて新しいものを買いに出かけた。
いつものそれはすぐに見つけた。
普段使いのものを当たり前に購入しようと思っていた。
しかし、隣にあのキラキラ光るハートの指サックがあり、私はどうしようと迷い始めた。
たかが指サックに悩んでいた。
決めきれず、ノートコーナーでノートを見て、少し冷静になったところでもう一度指サックのところに戻った。
まだ、ハートのそれに未練があった。
どうしよう。もしかして見た目だけで使い物にならない品物かもしれない。私は事務のプロだから、見た目だけのものには惑わされないぞ。
頭の中で「ひとり劇場」が繰り広げられた。
でも、どうしても気になる。
どうしよう。
たかが指サックなのにまた迷い始めた。
そして、そのハートの指サックを購入することにした。
気になるのなら、無駄になるかもしれないが使ってみよう。
気になりならがそれをやり過ごしていたらもしかして、死ぬ時に「あのハートの指サック、使ってみたかった。」と後悔するかもしれない、と大袈裟に思った。
人があの世に旅立つ時に本当にそんなことを思うのかは分からない。
でも、ちょっと頑張ればできることをしないでずっとそれを気にしているのは精神衛生上、嫌だった。
思い切って(大げさ(笑))私はハートの指サックを買って使ってみた。
最初、それを指にはめる時、ドキドキした。
薄いピンクでラメがかかっている。
マニュキュアをしているようだった。
仕事で、しかも、還暦を過ぎた私が
こんな光り物を指にしているなんて、それを見られたら驚かれるかもしれない。
私はヒミツをちらつかせながら歩いているような気分になった。
ハートの指サックを最初、パッケージにあるように人差し指にはめてみたが、私の場合、指サックは左親指が一番しっくりした。
だから、太い親指にちょこんとハートが乗っかっているその姿は、綺麗ではなく、滑稽だった。
それを見た誰かが私に何か言うかもしれない。
その時、どう話を返そうか。私の頭の中で妄想はどんどん膨らんでいった。
しかし、人は自分が思っているほど、見られていないものだ。
自分の左手が動くたびにラメがかったピンク色が宙を舞い、綺麗な色を身に着けている自分が嬉しくなった。
何歳になっても、綺麗なものを身に着けると嬉しいものだ。
私はその後、その指サックをするようになった。
勿論、ここ一番という時は、いつもの指サックに替えてビシバシ仕事をこなしている。
いつも私の根底には「無駄遣いをしたくない」という思いがある。
だから自分がワクワクするものよりも実用的なものをつい選んでしまう。
しかし、気になったものは食べてみよう、使ってみようと思う。
「お母さん、鴨肉は嫌いだって言ってたのに、どうしたの?」三女に言われた。
その夜は肉厚で柔らかい合鴨パストラミステーキをいただいた。
X(Twitter)に飛びます。
↓
https://twitter.com/ebinabotukuda/status/1723311617037975730
今回は
合鴨パストラミステーキと指サック
をお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◆ アファメーション ◆◆
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。
私は愛されています
大きな愛で包まれています
失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。゚+..。*゚+
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも数分で楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
合鴨パストラミステーキと指サック
をお伝えいたします。
私はこれまで鴨肉を食べたことが無い。
なんとなく嫌いだった。
スーパーで買い物をしている時、合鴨パストラミステーキを手に取り考えた。
「なんとなく」はどんな感じなのか?
鴨肉=高級品
高級品を買う人はお金持ちの人であり
私はお金持ちではないから、
それを食べるに値しない。
そう思っていた自分に気づいた。
ああ、そうか。
自分で自分を「貧乏な人」と決めつけていたのか。
それだから今の状態から抜けきれないのも分かるわぁ~と一人納得した。
**
また、高級なくだものを見た時に
「食べたいなぁ。でも、このお金があったら、あれもこれも買えるから、今日はよそう。」と思い、そのくだものを買わないことがある。
今年はニュースになるほどシャインマスカットが激安になったが、当時、ひと房5000円くらいして
シャインマスカットは会社で食べたことがあるという程度だった。
社長が「これは美味しいから」とおっしゃって、本社全員に一人につき1個、おすそ分けしてくれたことがあった。
食べてみて、あぁ、これ、娘たちに食べさせたいとその時感じた。
そしてその日、スーパーでそれを見たが、ひと房5000円台で、私は金銭的な理由で変えなかった。
クレジットカードを使うという手はあったが、お財布にある分で買い物を済ませることをモットーとしているから、それを破りたくない。
私はシャインマスカットを棚に戻した。
その後、何かのお祝いの時にシャインマスカットをひと房購入し、家族みんなでいただいた。
もと農家だった我が家の旧宅にはぶどう棚があり葡萄は食べ飽きていた。
だからシャインマスカットを見た時娘たちの反応は薄かった。
しかしそれは、肉厚で酸っぱくなく口の中がじゅわ~っと緩むような旨さを感じた。
しかも、種もなく皮ごと食べられるから嬉しいと娘たちが喜んで食べた。
***
私は事務の仕事をしているため、指サックは必需品だ。
紙をめくる時、手が乾燥していてなかなかめくることができない。
だからいつも左の親指に指サックをしている。
紙をめくっていない時でも、仕事中は指サックをしていないと落ち着かない。
ある日、切れかけた指サックの代わりを買おうと文房具屋さんへ出かけた。
周りにはいろいろな指サックが陳列されていた。
その中でハートの模様がついているものを見つけた。
それは数日前に来社された保険会社の女性の指にあったのと同じだった。
私はその方の話よりも、「きれいな指だなぁ」という方に気が行っていた。
その指サックは人差し指にされていた。
私は人差し指にする習慣はないので不思議な使い方だなぁと思った。
しかし、今、目の前にあるハートの模様がついた指サックのパッケージにも、どう見ても親指ではない、たぶん人差し指に指サックをしている。
もしかして、これを私がすると女子力が上がるかも?
そんな気がして一瞬、ハートの模様付きのものを買おうかなと思った。
普段使いのモノを戻し、それを買おうと決めた。
でも、レジに向かっている数秒間で正常な私に戻り、くるりと踵を返して指サックをもとの位置に戻し、いつものモノを手にしてレジで精算した。
購入したいつもの指サックは私の片腕、相棒だ。
これがなければ私の力は100%出し切れない。
満足しながら使っていたが、しかし、ずっとあのハートの指サックは気になっていた。
実用性を考えればいつものモノが一番だ。
でも、あの指サックをしていたら嬉しくなるのではないだろうか。
でも、実用性のないものを買うのは無駄遣いかもしれない。
そう思うとハートの指サックはその後も買えなかった。
そして数か月後、使っている指サックが切れてきて新しいものを買いに出かけた。
いつものそれはすぐに見つけた。
普段使いのものを当たり前に購入しようと思っていた。
しかし、隣にあのキラキラ光るハートの指サックがあり、私はどうしようと迷い始めた。
たかが指サックに悩んでいた。
決めきれず、ノートコーナーでノートを見て、少し冷静になったところでもう一度指サックのところに戻った。
まだ、ハートのそれに未練があった。
どうしよう。もしかして見た目だけで使い物にならない品物かもしれない。私は事務のプロだから、見た目だけのものには惑わされないぞ。
頭の中で「ひとり劇場」が繰り広げられた。
でも、どうしても気になる。
どうしよう。
たかが指サックなのにまた迷い始めた。
そして、そのハートの指サックを購入することにした。
気になるのなら、無駄になるかもしれないが使ってみよう。
気になりならがそれをやり過ごしていたらもしかして、死ぬ時に「あのハートの指サック、使ってみたかった。」と後悔するかもしれない、と大袈裟に思った。
人があの世に旅立つ時に本当にそんなことを思うのかは分からない。
でも、ちょっと頑張ればできることをしないでずっとそれを気にしているのは精神衛生上、嫌だった。
思い切って(大げさ(笑))私はハートの指サックを買って使ってみた。
最初、それを指にはめる時、ドキドキした。
薄いピンクでラメがかかっている。
マニュキュアをしているようだった。
仕事で、しかも、還暦を過ぎた私が
こんな光り物を指にしているなんて、それを見られたら驚かれるかもしれない。
私はヒミツをちらつかせながら歩いているような気分になった。
ハートの指サックを最初、パッケージにあるように人差し指にはめてみたが、私の場合、指サックは左親指が一番しっくりした。
だから、太い親指にちょこんとハートが乗っかっているその姿は、綺麗ではなく、滑稽だった。
それを見た誰かが私に何か言うかもしれない。
その時、どう話を返そうか。私の頭の中で妄想はどんどん膨らんでいった。
しかし、人は自分が思っているほど、見られていないものだ。
自分の左手が動くたびにラメがかったピンク色が宙を舞い、綺麗な色を身に着けている自分が嬉しくなった。
何歳になっても、綺麗なものを身に着けると嬉しいものだ。
私はその後、その指サックをするようになった。
勿論、ここ一番という時は、いつもの指サックに替えてビシバシ仕事をこなしている。
いつも私の根底には「無駄遣いをしたくない」という思いがある。
だから自分がワクワクするものよりも実用的なものをつい選んでしまう。
しかし、気になったものは食べてみよう、使ってみようと思う。
「お母さん、鴨肉は嫌いだって言ってたのに、どうしたの?」三女に言われた。
その夜は肉厚で柔らかい合鴨パストラミステーキをいただいた。
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今回は
合鴨パストラミステーキと指サック
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本日も、最後までお聴きくださり
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