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久しぶりに最悪な日【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1616日をコミット中! 1571日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも短時間で楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。

今回は
久しぶりに最悪な日
をお伝えいたします。



会社で大きなミスをした。
ありえないミスだった。
ミスに気が付くチャンスは何度かあったのに。

・社長に「案」として提出した時。
・社長からOKをいただいて浄書したそれを提出した時。
・社長が社印を押された時。
・当事者をお呼びしてそれを読み上げた時。

何度も間違いに気づく機会はあったはずなのに誰も気が付かなかった。



そしてその方が書類を持ち帰り自宅で改めて書類を見た時に間違いに気が付かれた。

そして翌日、その方は憤慨して会社にその書類を叩き返したのだ。

朝の早い時間にその方がお見えになり、どうしたのだろうとのり子は思ったが、自分が大きなミスをしていたとはその時も気が付いていなかった。

その方がお帰りになり、のり子はいつも通り社長室をノックして朝の挨拶をしてすぐに立ち去ろうとした。

「あ、のり子さん、さっき〇〇さんがお見えになりました。ちょっと・・・。」
社長はのり子を手招きされた。

なんだろう?

のり子は社長に近づきその差し出された書類を見た。

社長が指を差された箇所を見てその時初めてのり子はやってはいけないミスをしたことに気が付いた。

ありえない。

でも、その書類を作ったのはのり子だ。


やってしまった。

社長があとで修正後の書類を持ってご本人へお詫びに行かれるとおっしゃった。
のり子はその書類を受け取りすぐに作り直した。

プリントアウトしたその書類に鉛筆を一点一点あてて、他に間違いがないかを入念に調べてから社長へお渡しした。


作り直した書類を社長にお渡しする時「申し訳ございません。よろしくお願いいたします。」しか言えなかった。

弁解の余地はない。
ここでペラペラ話すことではないと思ったから。

シュンとしているのり子を気遣ってか社長は「分かりました」のひと言だけ言われた。
その心づかいにのり子は心の中で感謝した。



のり子はそれから一日中、静かにしていた。

社内を歩く時、自然に下を向いていた。
今日はおとなしくしていよう。

そういう時が年に一回はある。次のミスにつながらないように、その日はいつも以上に入念にチェックをしながら過ごした。




いつもの何倍もの疲労感を肩に背負いながら帰宅した。

今日は早く寝よう。
夕食後すぐにお風呂に入った。
いつもならそのあとPC作業をするのだが今日はよそう。


しかし、お風呂から上がってさぁ寝ようと思っていた時に気づいた。

今日は娘が大阪の旅行から戻ってくる日だった。


旅行から帰宅した時にのり子が起きていなかったらきっと娘はガッカリするかもしれない。

やっぱり、娘が戻ってくるまで起きていよう。

のり子はPCを開き娘が帰ってくるまで入力をしていた。




やがて娘が戻ってきた。
「おかえり~」
「ただいま~」

目が生き生きしている。楽しかったのがよく分かる。


娘が着替えをして洗濯機に洗い物を入れに行った。

「お母さん、お風呂に入った?」
「うん、上がったばかり~」
「お風呂から上がったら換気扇をつけてね」

「最後だったらつけるけれど、次に入る人がいるからつけなかった」
「お風呂から上がったらその都度、必ず換気扇をつけてね。」
「え~!でも、最後の人でいいんじゃない?」

「駄目です!必ずお風呂から上がったら換気扇のスイッチ、入れてください!」


娘はとても強い口調で言った。
そんなに怒らなくてもいいじゃない…。


「ごめん。分かった。」
のり子はシュンとした。



あぁ、先に寝ていればよかった。



何をしても裏目に出る日があるT^T

そんな時は寝てしまうのが一番だ。




今回は
久しぶりに最悪な日
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。








◆◆ アファメーション ◆◆
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山田ゆり
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