来年も
みんなで観よう花筏（はないかだ）
言い出しっぺが春先に逝く




地元には、2000本以上のソメイヨシノ、シダレザクラ、ヤエザクラなどの桜が咲き誇る桜の名所があります。

そして、花の終わりころは、散った桃色の花びらが水面に敷き詰められ、
まるで水面を滑るように静かに流れていく「花筏」を堪能できます。



我が家のお花見は家族全員で行くのが当たり前でしたが、その内、子どもたちが自立し、全員が揃うことも難しくなりました。
たまたま、その年は全員が揃うことができ、私はお弁当を作り、ブルーシートを夫が広げてくれお花見をしました。


娘たちが出店を見に行っている間、あたたかな日差しを頬や背中に感じながらのんびり二人でごろ寝をし「来年もまたみんなで来ようね」って言って幸せをかみしめていました。


しかし、その後、夫は前触れもなく急逝してしました。

夫がいないお花見がまさかやって来るとはその時私は思ってもみませんでした。

夫は今年も花の世界で花筏を楽しんでいるのかもしれません。



#百人一首恋の巻春



三羽　烏様のこちらの募集に応募いたしました。

https://note.com/miwa_karasu/n/n980300b38aec?magazine_key=mbb79250ce054


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令和版百人一首　恋の巻【春の部】　花筏