40年前からの育メン【音声と文章】
山田ゆり
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※note毎日連続投稿1515日をコミット中!
1509日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも短時間で楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
40年前からの育メン
をお伝えいたします。
「こうして何度もお米を研ぐんだ。」
私が小学生の頃、一度だけ父がお米を研いで見せてくれたことがある。
父は毎年岐阜県の工場へ出稼ぎに行っていた。
そこのご飯が美味しくて
お米を研いでいる現場を見せてもらったことがあったそうだ。
父はお米をぎゅっぎゅっと何度も握りながら研ぎ方を教えてくれた。
そのやり方が正しいのかどうかは分からない。
普段父は家の事を何もしない人だった。
食事時、居間のテレビが一番よく見える場所にあぐらをかいて座り
日本酒の一升瓶とコップだけは自分で持って行き、「早く飯を持ってこい」という雰囲気で時代劇や相撲を見ながら食事を待っている人だった。
母が父の分のお料理をお盆に乗せて持って行き、父の前に置く。
父はありがとうも言わずテレビの方を見て食べ始める。
そんな光景を見るのが私は嫌だった。
私は物心ついたころから
どうして男性は家事をしないのだろうかと思っていた。
私の周りには「家のことは女がすること」という常識の人ばかりだった。
時は流れ私は結婚し3人の子宝に恵まれた。
私は結婚しても出産しても仕事は続けると決めていた。
当時は育児休業をとれるような職場環境ではなかったから生後1か月半くらいの娘の育児をしながら、日中は正社員として働いていた。
夫はいい人だったが、育児はほとんど手伝ってくれなかった。
平日がお休みの夫は休日に、赤ちゃんの娘を夫の実家に連れて行き
実家に住んでいるお兄様のお嫁さんに娘を見てもらっていた。
夫はそのそばで寝そべり娘を録画しているだけだった。
だから私の周りには家事・育児を自分のことだと思う人はいなかった。
しかし、仕事を持ちながらも家事・育児もしている男性がいることを知った。
最初、私は信じられなかった。
そんな人はいない。
男性はみんな、口ではいいことを言っているが実際は自己満足のお手伝い程度しかやっていないのが現状だろうと思っていた。
しかし、本当に家事・育児をしている男性が私の身近にもいる。
それは会社のミスター。
私はその方を「ミスター」とか「ミスターイチロー」とお呼びしている。
野球のルールを知らない私でも
長嶋監督やイチロー選手は知っている。
現役時代の長嶋選手をテレビで観ていた世代である。
敬意を込めて私はその方をミスターイチローとお呼びしているのだ。
彼は4人のお嬢様と奥様の6人家族。
身体の弱い奥様は、子どもたちが小さいころ、朝早く起きることができない日も多かったそうだ。
日中仕事をしている彼は朝早く起きて料理をし、全員のお弁当を作っていた。
洗濯や掃除もし、衣類のほころびを縫うこともしていた。
お弁当の話になると、
「お弁当は彩りが難しいよな。赤、黄、緑、白、茶、黒。
それぞれの色があれば美味しそうにみえるよな。」と目じりにしわを寄せながら楽しそうにおっしゃる。
体調がよくなった奥様は現在、介護職に就かれ、宿直の仕事もこなしている。
だから今でも彼は家事・料理などをしている。
彼は現在67歳。
つまり、今から40年以上前から育メンはいたということだ。
「育メン」、かなり古い言い方でお恥ずかしい。
「育メン」という言葉には
「手伝っている」という意味合いが感じられ、家事・育児は夫婦二人がするものと思っている方には違和感を抱かれるかもしれないが、そこはご勘弁願いたい。
とにかく、家事・育児を自分もして当たり前と思う人がいるということ、
そしてそういう人が昔に比べて多くなっているということは喜ばしいことだ。
今回は
40年前からの育メン
をお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◆ アファメーション ◆◆
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。
私は愛されています
大きな愛で包まれています
失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。゚+..。*゚+
1509日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも短時間で楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
40年前からの育メン
をお伝えいたします。
「こうして何度もお米を研ぐんだ。」
私が小学生の頃、一度だけ父がお米を研いで見せてくれたことがある。
父は毎年岐阜県の工場へ出稼ぎに行っていた。
そこのご飯が美味しくて
お米を研いでいる現場を見せてもらったことがあったそうだ。
父はお米をぎゅっぎゅっと何度も握りながら研ぎ方を教えてくれた。
そのやり方が正しいのかどうかは分からない。
普段父は家の事を何もしない人だった。
食事時、居間のテレビが一番よく見える場所にあぐらをかいて座り
日本酒の一升瓶とコップだけは自分で持って行き、「早く飯を持ってこい」という雰囲気で時代劇や相撲を見ながら食事を待っている人だった。
母が父の分のお料理をお盆に乗せて持って行き、父の前に置く。
父はありがとうも言わずテレビの方を見て食べ始める。
そんな光景を見るのが私は嫌だった。
私は物心ついたころから
どうして男性は家事をしないのだろうかと思っていた。
私の周りには「家のことは女がすること」という常識の人ばかりだった。
時は流れ私は結婚し3人の子宝に恵まれた。
私は結婚しても出産しても仕事は続けると決めていた。
当時は育児休業をとれるような職場環境ではなかったから生後1か月半くらいの娘の育児をしながら、日中は正社員として働いていた。
夫はいい人だったが、育児はほとんど手伝ってくれなかった。
平日がお休みの夫は休日に、赤ちゃんの娘を夫の実家に連れて行き
実家に住んでいるお兄様のお嫁さんに娘を見てもらっていた。
夫はそのそばで寝そべり娘を録画しているだけだった。
だから私の周りには家事・育児を自分のことだと思う人はいなかった。
しかし、仕事を持ちながらも家事・育児もしている男性がいることを知った。
最初、私は信じられなかった。
そんな人はいない。
男性はみんな、口ではいいことを言っているが実際は自己満足のお手伝い程度しかやっていないのが現状だろうと思っていた。
しかし、本当に家事・育児をしている男性が私の身近にもいる。
それは会社のミスター。
私はその方を「ミスター」とか「ミスターイチロー」とお呼びしている。
野球のルールを知らない私でも
長嶋監督やイチロー選手は知っている。
現役時代の長嶋選手をテレビで観ていた世代である。
敬意を込めて私はその方をミスターイチローとお呼びしているのだ。
彼は4人のお嬢様と奥様の6人家族。
身体の弱い奥様は、子どもたちが小さいころ、朝早く起きることができない日も多かったそうだ。
日中仕事をしている彼は朝早く起きて料理をし、全員のお弁当を作っていた。
洗濯や掃除もし、衣類のほころびを縫うこともしていた。
お弁当の話になると、
「お弁当は彩りが難しいよな。赤、黄、緑、白、茶、黒。
それぞれの色があれば美味しそうにみえるよな。」と目じりにしわを寄せながら楽しそうにおっしゃる。
体調がよくなった奥様は現在、介護職に就かれ、宿直の仕事もこなしている。
だから今でも彼は家事・料理などをしている。
彼は現在67歳。
つまり、今から40年以上前から育メンはいたということだ。
「育メン」、かなり古い言い方でお恥ずかしい。
「育メン」という言葉には
「手伝っている」という意味合いが感じられ、家事・育児は夫婦二人がするものと思っている方には違和感を抱かれるかもしれないが、そこはご勘弁願いたい。
とにかく、家事・育児を自分もして当たり前と思う人がいるということ、
そしてそういう人が昔に比べて多くなっているということは喜ばしいことだ。
今回は
40年前からの育メン
をお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◆ アファメーション ◆◆
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どんな時でも
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