この忙しさは少しずつ緩和されていく その4【音声と文章】
山田ゆり
00:00 | 00:00
※音声と文章、どちらでもどうぞ。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
この忙しさは少しずつ緩和されていく
その4
ということをお伝えいたします。
※こちらのnoteの続きです。
その1
https://note.com/tukuda/n/n3cb6e1d407a9
その2
https://note.com/tukuda/n/n8f42d8f86c13
その3
https://note.com/tukuda/n/n9c6697dfeeec
「私は今、アルバイトなんですよ。
60歳すぎたから、社員からアルバイトになったんですよ。」
時間外に訪れた取引先の方が営業員にこう言っていた。
ああ、そうか。
その方は白髪ではあるが若々しく見えていたが
私と同じ60代なのか。
60歳で定年し、再雇用される場合大体の会社は
これまで「社員」だったのが
「アルバイト・パート・嘱託」になり
「月給」が「時給・日給」になったりする。
そして、これまでの役職はなくなる。
「賞与」は支給されないか、
あっても新入社員よりも少ない金額に落とされることが多い。
我が社も初めて再雇用の方が出た数年前は
会社として初めての事で
世の中の様子にならって
月給から時給にし、賞与の金額も少なくした。
しかしである。
我が社の場合、
60歳前日と60歳以降も同じ仕事をする。
勤務時間も変わらない。
そして、本人は同じような頑張りをしている。
ウチのような小さな会社は、
「窓際族」を雇っている余裕がないのである。
だから、60歳定年を迎えても
仕事の内容は同じなのである。
「60歳になったからと言って
翌日から何か変わったかと言えば何も変わらない。
それなのに給料や賞与が減るのはおかしい。」
と旧社長はおっしゃって
その後再雇用になった方々は
月給も賞与も何も変わらない。
本人からの申し出があって役職を辞退することはあっても
一方的に役職を取り払いう事はしない。
つまり、いつも通りの仕事をしている。
私も同じである。
60歳になっても役職は同じだし
給料も賞与も下がる事はなく、これまでと同じ基準で推移している。
特にレベルを落とされたことはない。
これは私が給料計算をしているから一目瞭然なのだ。
だからその点では我が社は恵まれていると思う。
モチベーションをさげることなく
60歳以降も仕事をすることができる。
☆☆
社内の営業のＢさんの話に戻そう。
定年退職後の再雇用に関して
本人が希望して、会社が認めたら
70歳まで雇用されることに変わった。
彼は昨年の65歳で会社を辞めるつもりだった。
彼は営業員の中でピカイチの方だ。
と言っても、バリバリ仕事を取ってくるタイプではなく
話しが丁寧で、相手のお話をじっくり聞かれる。
だから、彼の業務用の携帯電話の料金は普通の方より多くなっている。
話しは長いが、その分、相手のご要望をきちんと把握していて
出来上がる製品は納得のいくものが多い。
だから、クレームはほとんどない。
また、彼の一面を物語るあるエピソードがある。
長年のお付き合いになるお客様から
ある日、鍋のふたの取っ手の修理を依頼された。
それは我が社の仕事内容とは全く無縁の事である。
通常はそんな仕事は受けない。
しかし、独り身であるその女性のお客様のご要望通りに彼は修理をしてあげた。
また、時間外にそのお客様からお電話を頂くことが多いのだが
彼は嫌な顔をせず、いつも明るく対応している。
更に、アポイントメントなしでお店にいらした初めてのお客様の対応は誰でも嫌がる。
「誰か対応をお願いします」
と事務係が営業室にお願いに行くと
皆さん、下を向いて知らんぷりすることが多い。
特に、会社ではなく個人のお客様の場合は
手数が増える割に利益に繋がらない仕事が多いから誰も進んで受けようとしない。
事務係は困ってしまう。
すると彼は自分の席を立って
お客様の対応をされるのだ。
彼よりも役職が上でお給料や賞与を
たくさんいただいている人が隣に座っているが
その人は知らんぷりしている。
さらに彼はとても明るく冗談が上手い。
何事もポジティブに考える方で
話をしていてとても気持ちがいい。
だから彼は誰からも好かれている。
そんな彼は65歳で辞めようとしていたが
本社の皆さんからの要望が強くあと一年働くことにした。
そして、1年後の今年、66歳で辞めようと思っていたが
今回の突然の代表者の辞任劇があり
営業のトップだった新社長からの強い要望により
更に1年働くことになった。
新社長はおっしゃった。
「Ｂさんは我が社にとって本当に必要な方です。
いらっしゃるだけで本社がいい雰囲気になります。
そう言う方にはできるだけ長く会社に居て欲しい。
だから、給料などの待遇はこれまで通りで
彼の仕事を少しずつ他の方に移行していきたいと思います。
年を重ねれば誰でも無理が利かなくなります。
その方でなければできないことだけをしていただいて、
誰でもできることは極力、その方から他の方に移して、楽にしてあげたい。」
ここで、65歳を過ぎても働かなければいけないのか、
と思っている方もいらっしゃるでしょう。
老齢になっても勤めることが良いか悪いかの議論はここではしない。
要は、その方が会社から求められている人材なのかということ。
そして、体力の限界や家庭の事情、ご本人がやりたいことがあるなど
様々な理由により退職されるます。
あなたは65歳を過ぎても
会社から必要とされているか。
営業のＢさんは素晴らしいなと私は思う。
そんな、ほんわかした思いで新社長のお話を聴いていたら
「ゆりさん、なぜ、こんなことを言ったか分かりますか？
これは、Ｂさんのことだけではないんです。
ゆりさん、ゆりさんも同じなんです。
できれば65歳を過ぎてもずっと居て欲しいんです。
でも、ゆりさんの仕事は他の人と比べて多すぎます。
これはずっと前から思っていました。
でも、私は何もできない立場だったので
見守るしかなかった。
そして今、会社の代表にさせていただき
私は偏りすぎているゆりさんの仕事を軽減したいのです。
だから、ゆりさんには
ゆりさんでなければできない仕事はそのままで
逆に誰でもできるような仕事があれば
それを他の誰かに移行して
もっと気持ちを楽にして
ゆったりと仕事をしてほしいんです。」
そうなのだ。
事務係は3人いるが
私と上長は夜遅くまで残業しないとこなせない量の仕事をしているが
もう一人の方は定時に上がれていた。
旧社長は頼みやすい人にどんどん新しいしことを頼み
ほとんどそれは私たち2人に来ていた。
だから、残りのその方に
私たちの仕事を少し分けて欲しいと心の中で思っていた。
私が密かに望んでいることを
新社長の口から聞くことができ私は嬉しかった。
私は今の仕事が好きだ。
一般事務だけでは物足りず
45歳の時にこの会社の事務員募集に応募した。
募集内容が
・給料計算
・年末調整
・社会保険手続き
・決算関係
・経営事項審査申請などの建設業関係の事務
などになっていて
その内容は全てできることだった。
何よりも従業員の確定申告のようなものである年末調整ができる。
そして、会社の確定申告である決算もできる。
ただ振替伝票を書いているだけの仕事に飽き飽きしていた私は
この会社の募集に応募した。
20代、30代の若い方々24名の中から
あと1か月半で46歳になる私が選ばれた。
当時採用担当だった専務が
その後、社長になられた。
私はずっとその社長に仕えてきた。
そして、社長が退任され
私より10歳以上若い新社長に今は仕えている。
この会社に入って3人目の社長である。
仕事人間と言われそうだが
私はやりたい仕事をやりたい。
この会社はそれが叶っている。
新社長はこれまでの社長と違い
「直すべきことは直していきたい」とおっしゃっている。
私は社長に次の提案をした。
長くなりましたので
この続きは次回のnoteで。
今回は
この忙しさは少しずつ緩和されていく その4
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
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大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
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おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
この忙しさは少しずつ緩和されていく
その4
ということをお伝えいたします。
※こちらのnoteの続きです。
その1
https://note.com/tukuda/n/n3cb6e1d407a9
その2
https://note.com/tukuda/n/n8f42d8f86c13
その3
https://note.com/tukuda/n/n9c6697dfeeec
「私は今、アルバイトなんですよ。
60歳すぎたから、社員からアルバイトになったんですよ。」
時間外に訪れた取引先の方が営業員にこう言っていた。
ああ、そうか。
その方は白髪ではあるが若々しく見えていたが
私と同じ60代なのか。
60歳で定年し、再雇用される場合大体の会社は
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「アルバイト・パート・嘱託」になり
「月給」が「時給・日給」になったりする。
そして、これまでの役職はなくなる。
「賞与」は支給されないか、
あっても新入社員よりも少ない金額に落とされることが多い。
我が社も初めて再雇用の方が出た数年前は
会社として初めての事で
世の中の様子にならって
月給から時給にし、賞与の金額も少なくした。
しかしである。
我が社の場合、
60歳前日と60歳以降も同じ仕事をする。
勤務時間も変わらない。
そして、本人は同じような頑張りをしている。
ウチのような小さな会社は、
「窓際族」を雇っている余裕がないのである。
だから、60歳定年を迎えても
仕事の内容は同じなのである。
「60歳になったからと言って
翌日から何か変わったかと言えば何も変わらない。
それなのに給料や賞与が減るのはおかしい。」
と旧社長はおっしゃって
その後再雇用になった方々は
月給も賞与も何も変わらない。
本人からの申し出があって役職を辞退することはあっても
一方的に役職を取り払いう事はしない。
つまり、いつも通りの仕事をしている。
私も同じである。
60歳になっても役職は同じだし
給料も賞与も下がる事はなく、これまでと同じ基準で推移している。
特にレベルを落とされたことはない。
これは私が給料計算をしているから一目瞭然なのだ。
だからその点では我が社は恵まれていると思う。
モチベーションをさげることなく
60歳以降も仕事をすることができる。
☆☆
社内の営業のＢさんの話に戻そう。
定年退職後の再雇用に関して
本人が希望して、会社が認めたら
70歳まで雇用されることに変わった。
彼は昨年の65歳で会社を辞めるつもりだった。
彼は営業員の中でピカイチの方だ。
と言っても、バリバリ仕事を取ってくるタイプではなく
話しが丁寧で、相手のお話をじっくり聞かれる。
だから、彼の業務用の携帯電話の料金は普通の方より多くなっている。
話しは長いが、その分、相手のご要望をきちんと把握していて
出来上がる製品は納得のいくものが多い。
だから、クレームはほとんどない。
また、彼の一面を物語るあるエピソードがある。
長年のお付き合いになるお客様から
ある日、鍋のふたの取っ手の修理を依頼された。
それは我が社の仕事内容とは全く無縁の事である。
通常はそんな仕事は受けない。
しかし、独り身であるその女性のお客様のご要望通りに彼は修理をしてあげた。
また、時間外にそのお客様からお電話を頂くことが多いのだが
彼は嫌な顔をせず、いつも明るく対応している。
更に、アポイントメントなしでお店にいらした初めてのお客様の対応は誰でも嫌がる。
「誰か対応をお願いします」
と事務係が営業室にお願いに行くと
皆さん、下を向いて知らんぷりすることが多い。
特に、会社ではなく個人のお客様の場合は
手数が増える割に利益に繋がらない仕事が多いから誰も進んで受けようとしない。
事務係は困ってしまう。
すると彼は自分の席を立って
お客様の対応をされるのだ。
彼よりも役職が上でお給料や賞与を
たくさんいただいている人が隣に座っているが
その人は知らんぷりしている。
さらに彼はとても明るく冗談が上手い。
何事もポジティブに考える方で
話をしていてとても気持ちがいい。
だから彼は誰からも好かれている。
そんな彼は65歳で辞めようとしていたが
本社の皆さんからの要望が強くあと一年働くことにした。
そして、1年後の今年、66歳で辞めようと思っていたが
今回の突然の代表者の辞任劇があり
営業のトップだった新社長からの強い要望により
更に1年働くことになった。
新社長はおっしゃった。
「Ｂさんは我が社にとって本当に必要な方です。
いらっしゃるだけで本社がいい雰囲気になります。
そう言う方にはできるだけ長く会社に居て欲しい。
だから、給料などの待遇はこれまで通りで
彼の仕事を少しずつ他の方に移行していきたいと思います。
年を重ねれば誰でも無理が利かなくなります。
その方でなければできないことだけをしていただいて、
誰でもできることは極力、その方から他の方に移して、楽にしてあげたい。」
ここで、65歳を過ぎても働かなければいけないのか、
と思っている方もいらっしゃるでしょう。
老齢になっても勤めることが良いか悪いかの議論はここではしない。
要は、その方が会社から求められている人材なのかということ。
そして、体力の限界や家庭の事情、ご本人がやりたいことがあるなど
様々な理由により退職されるます。
あなたは65歳を過ぎても
会社から必要とされているか。
営業のＢさんは素晴らしいなと私は思う。
そんな、ほんわかした思いで新社長のお話を聴いていたら
「ゆりさん、なぜ、こんなことを言ったか分かりますか？
これは、Ｂさんのことだけではないんです。
ゆりさん、ゆりさんも同じなんです。
できれば65歳を過ぎてもずっと居て欲しいんです。
でも、ゆりさんの仕事は他の人と比べて多すぎます。
これはずっと前から思っていました。
でも、私は何もできない立場だったので
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そして今、会社の代表にさせていただき
私は偏りすぎているゆりさんの仕事を軽減したいのです。
だから、ゆりさんには
ゆりさんでなければできない仕事はそのままで
逆に誰でもできるような仕事があれば
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もっと気持ちを楽にして
ゆったりと仕事をしてほしいんです。」
そうなのだ。
事務係は3人いるが
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私は今の仕事が好きだ。
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何よりも従業員の確定申告のようなものである年末調整ができる。
そして、会社の確定申告である決算もできる。
ただ振替伝票を書いているだけの仕事に飽き飽きしていた私は
この会社の募集に応募した。
20代、30代の若い方々24名の中から
あと1か月半で46歳になる私が選ばれた。
当時採用担当だった専務が
その後、社長になられた。
私はずっとその社長に仕えてきた。
そして、社長が退任され
私より10歳以上若い新社長に今は仕えている。
この会社に入って3人目の社長である。
仕事人間と言われそうだが
私はやりたい仕事をやりたい。
この会社はそれが叶っている。
新社長はこれまでの社長と違い
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ありがとうございました。
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