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影響を受けた先輩との思い出【音声と文章】

山田ゆり
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※note毎日連続投稿1700日をコミット中! 1692日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも数分で楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
影響を受けた先輩との思い出
をお伝えいたします。




Aさんはいつも万年筆で文字を書く方だった。

従業員が僅か4人の小さな会社だった。
未経験の職種に就職し右も左も全く分からなかった私は、Aさんに何でもお聞きした。

何でも知っていて話の中に引き込まれてしまう不思議な魅力の持ち主だった。


仕事ができるAさんは魅力的な方だった。
3人のお子さんを持ったご主人と結婚され、ご主人との間に一人お子様が生まれて、4人のお母さんになられた。

ご主人様の家族の誕生日にはプレゼントをするというのが私にとっては生活レベルの違いを感じた。



よく、ご主人様のことを「うちの人」とか「ウチの旦那は」とか言う人がいるが、Aさんは「〇〇さんは」と名前で言っていて、それがカッコイイと感じていた。


当時は付き合っている人もいない独身だった私は、自分も結婚したら人に話す時は名前で呼ぼうと決めた。




彼女のお宅に一度だけお伺いしたことがある。
日頃お世話になっているお礼にと、我が家の畑からとれた野菜を持ってお伺いしたのだった。

玄関先だけの出来事だったが、お子さんたち全員が玄関に見えて挨拶をしてくれ、しつけがしっかりされていらっしゃると感じた。



数年後にAさんは退職され個人事業を起こされたと人づてに聞いた。


ひよっこだった私が、何とか仕事ができるようになった頃、見知らぬ電話番号から電話が来た。


その話を聞いて私は驚いた。
私は日時と場所を指定されその方とお会いした。




場所は商業施設のフードコートだった。
二人の男性はまず身分を証明する手帳を開き、写真の部分を見せた。
ドラマではなく間近で初めて警察手帳を見た。


ああ、これは柔らかい事情聴取かもしれない、そう感じた。



話の内容はこうである。
Aさんは個人事業を起こしたあとに、金銭的なトラブルで、人を殺害してしまったのだ。
警察はそのAさんと関わりのある人達にAさんについての情報を聞いているとのことだった。


その事件は地元の新聞で読んだことがある。

殺人と言えば人生の中では大きな出来事だが、毎日たくさんの事件事故を扱っている新聞にとってその事件は数行でしか掲載されていなかった。

当時は確か、Aさんの名前は伏せてあったと思う。



あのAさんが人を殺めるなんて信じられなかった。

私はAさんについての印象を語ったが、特に事件と関係する話はでなかった。

その後、事件の内容が明らかになり、Aさんの実名入りの記事が大きく新聞に掲載された。



どんなことがAさんにあったのだろうか。世間知らずの私にとって、別世界のような出来事ではあるが、しかし、私はAさんに対してこれまでのご恩もあり、尊敬もしていたから、手のひらを反すような気持ちは起きない。




あれから数十年が経った。
彼女が任期を終えてこの世界に戻っていると新聞の小さな記事で読んだ。


人生はいろいろなことがある。
Aさんはこれからも思い十字架を背負ってどこかで生きていかれるのだろう。


何も知らず気ままだった独身時代。
あれからいろいろな出来事があり何とか曲がりなりにも生活をしている。




彼女の影響で、私は夫を名前で呼ぶようになった。
万年筆を多用するようになったのも彼女の影響だ。


人との関りは良いこともそうでないことも影響を受けている。



もしもAさんにどこかでばったりお会いしたら、まずは当時のお礼をしようと思う。





今回は
影響を受けた先輩との思い出
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。








◆◆ アファメーション ◆◆
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています

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山田ゆり
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