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愛する人とともに生きていく(ショートショート)【音声と文章】

山田ゆり
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※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む、
どちらでも数分で楽しめます。




おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
愛する人とともに生きていく(ショートショート)
をお伝えいたします。



「若い僕たちは長い人生、これからいろんなことが起こるだろう。

子どもの誕生や成長を楽しんだり、誰かが病気になったり、それ以上の悲しいことが起こらないとは限らない。

どんなに辛いことがあってもそれでも人は生きていかなければいけない。

僕は大切な人のために頑張って生きていきたい。」




「僕はこんな家庭がいいなと思う。」
彼はコーヒーを一口飲んで言った。

「その人はご主人が突然亡くなり、3人のお嬢様と生きていく様を描いている方で、年齢的には数年前に亡くなった僕の母親くらいの人なんだ。

だから時々、その人が母とイメージが重なる。


読んでいて希望をいただいたり
時には落ち込んでいて、助けてあげたいと思う時もある。

いろいろありながら
それでも前を向いて歩いている。
そんなけなげな親子の話を読み
僕も大事な人を守って生きていきたいと思うようになった。


僕はこれまで自分の為にだけ生きてきた。
でも、守っていきたい人を見つけた。
これからは自分のため、愛する家族のために生きていきたいと思っている。」


彼は両手の指と指の間を広げて、胸の前で全ての指先をつけるような動作をしながらエリを優しく見つめる。
二人だけの世界がしばらく続いた。



静かな音楽が流れる場所から、クラクションや信号機の音が交錯する外に出て、おとぎの国から日常に戻ってきたような感覚がした。

頬にあたる夜風は酔い冷ましには丁度良かった。

ぶるっと身震いしたエリはすぐに手袋を履いた。
彼がエリのコートの襟を立ててくれた。


絨毯のように落ち葉が敷き詰められている道を二人で歩く。



お互い、ポケットに手を入れて歩いているエリ達が異常に見えるほど、週末の夜道は腕を組むカップルでいっぱいだった。


エリは感情に任せて彼の腕にしがみつきたい衝動に駆られながら、でも、それは違うというもう一人の自分の気持ちに正直になった。

そのエリの気持ちを尊重してくれる彼の心遣いがエリの感性と合っていた。
エリはそんな彼を尊敬していた。



彼と別れて先にタクシーに乗ったエリは
ラインに届いたそのnoteを開いた。


エリは見慣れているその画面を見て微笑んだ。




今回は
愛する人とともに生きていく(ショートショート)
をお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。








◆◆ アファメーション ◆◆
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私は愛されています
大きな愛で包まれています

失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
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山田ゆり
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