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同じ場所にいないだけ
久しぶりに青い空だ。いつまで“布団”に篭もる気だ。梅雨が来れば嫌でも“雲が頑張る日々が続くのだから、せめてもう少し“顔”を見せて欲しい。
お花見日和
蔓延防止の御触れが解除になり、桜の木の足元に人々の声が集まるようになった。海無し県ながら川に囲まれたこの土地で、就職以来ずっと花見の光景に憧れていた。団子より花な性分故、運転中に眺めるだけでも十分心は弾んでいるが、あっという間に“ドライブスルー”を終えてしまい、いつも桜には後ろ髪を引かれる思いでいる。
桜の花言葉は品種によって異なるものの、〖あなたに微笑む〗〖私を忘れないで〗というものがある。2つ目の〖わたしを忘れないで〗については『怖い』と感じる方もどうやらいるらしいが、いかにも桜らしいじゃないですか。
見頃を迎えたかと思えば味わう間もなく“次の季節”を受け入れ、木々を離れていくのだから。〖忘れないで〗どころか〖忘れられない〗からもう少しお手柔らかにお願いしたい。
『鰻を食べに行こう』
祖父に別れを告げて以降、祖母の一声で家族に緊急招集がかかる頻度が増えた気がする。とはいえ私以外の親族は土日祝休みか自営業の為、休みが合わせやすく、私だけ席を外す回が未だに9割を超えている。
敢えて休みをはめない日も多々あるが(割とある)、花見が目的のシーズンだけはホントは顔を出したい。どうしていつも土日祝なんだ。強いて言うならなぜもっと早く言わない。
私の確定休みは一日だけ。6年目を迎えても尚、この〖ルール〗だけは祖母には理解し難いらしい。ちなみに〖花見がてらの鰻〗に向かうのは今日。私は本日出勤である。母からの連絡に『写真待ってるね』と一言添えた。画面越しに楽しませてもらおう。
同じ場所に居ないだけだ。画面越しでも充分あの迫力は伝わるだろう。彼岸花のシーズンには1人で向かうあの公園。この季節も、ホントは肉眼で眺めてみたいんだ。秋が来なくても、きっとあの土地の眺めは最高なんだろうな。
母からの事後報告が来た暁には、下記に“今年の春”を添付しておこうと思う。いつか必ず、そんな想いの“記憶補完”。
(2022/04/02)