あの日以来の夏の味だ
今年の夏はどんな味なのだろう。
やはり、私の知らない味なのだろうか。
昨年の夏の日に『この夏は私の知らない味がした』と一言添えた。
とある漫画の受け売りだったりする。
知らない景色だった。
文字通り美しかった。
見たことの無い眺めがそこにはあったんだ。
二度と拝めないと知りながら、時に恋しく思うほど、それはそれは“夏夜のマジック”さながらで。
人はこうして日々を鮮やかに記憶するのかと思い知らされた。
あれ以来、夜行秘密を再生すると心が何故か痛むのは、アーティストのせいではない