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読書記録『詩集 愛について』若松英輔
このところ、あまり読書に集中できない。字面をおってページだけは進んでいるのだけれど、何一つ頭に入っていないことに時々気がついて慌ててしまう。ページを戻っては何度も同じところを読み返している。
無性に詩を読みたくなる時がある。図書館の詩のコーナーで美しい表紙の詩集を見つけて借りてきた。夜眠る前に開いてみたら、言葉がすんなり頭に入ってきた。ページを後戻りする必要もなかった。
作者の若松英輔さんは、これまでも何冊か著作を読んでいるはずだ。SNSで発信している言葉にも魅力があって注目してきた。大切な人を失くされたのだろうか。愛と信仰に満ちている詩の言葉であるが、何があったのだろう、その愛が永遠に奪われた哀しみが詠われていて胸を打つ。
「愛しみ」と書いて「かなしみ」と読むそうだ。はっとした。
知っていましたか
愛しみと書いて
かなしみと
読むそうです (略)
愛することは
悲しみを
積み上げることだったなんて
知らなかった 「積木」
半年後には高校を卒業する息子との別れが近づいて、夫も寂しそうだ。 隣の夫に詩の一節を読み上げたら、「そうか…そうか…」と何度も頷いていた。
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