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子どものやる気スイッチ

夏休み明けのテスト
大きく飛躍した子がいました。

夏期講習のある時から、
課題にひたむきに取り組む姿が見られました。

『苦手なことは、一緒にやろう!』
その子の補助輪になりました。

授業の合間、空き時間など、
時間が許す限り、一緒に過ごしました。

先生と生徒の関係というより、

コーチと選手のような関係

テストという舞台では、私は、助けられません。

だから、
舞台で、自力で解答できるために
サポートするだけなのです。

けれど、、、

毎日がんばっているのに
たくさん問題を解いているのに

夏のテストでは、
がんばりの変化が、なかなか点数にあらわれません。

もどかしい…

本人も
そのテストの点数を見る保護者の方も

「やっぱりできない…」
「どうせやっても…」

と、気持ちがポキンと折れそうになります。

でも、

私は気づいていました。

テストの点数は、横ばいが続いているけれど、
答案の内容が変化していることを…

初めは、
こんな(難しい)問題なんかできないと思って、
何も書かれていない答案用紙。

質問したり自学するようになったころ、

“何か知っていること”を書き始めた答案用紙。

どちらも、0点だけど、

正解というゴールに近づこうとがんばりが出てきたのです。

理由は、何であれ
ゴール前に立ち止まってしまったか、
行く方向がズレただけなのです。

ゴールに行くために
一緒に軌道修正を重ねていきます。

その子なりのプロセスを見つけていきます。

いつしか
「よし、もう大丈夫‼︎」と言う姿に出会えます。

本人なりに、準備万端でテストに臨みます。

しかし、ここでもまだ、
正解というゴール直前で計算や単位ミスなど、
ささいなジャマが入ります。

またしても、点が入りません。

他の子どもたちが得点アップするのを見ると、
悔しさや恥ずかしさを感じます。

子どもたちには、
その都度、私から現状を伝えていきます。

最初のテストでは、
「レース自体を放棄してたよね」って笑いあい、

何かを書いて、解答に至らなかった時は、

「それは、まちがいじゃないよ」
「そっちの道に進むと、ゴールから遠ざかることを発見できた!発明王子だね」




できた‼︎と、自信を持って解答したのに
正解に至らなかった時は、

「ヨッシーは、ゴールで手を拡げて待っていたのに…
直前で曲がったよね」

と、一緒に悔しさを味わいました。

ゴールは、もうすぐだから、
もう一回トライしてみて!

私が助けられない時があります。



それは、テスト中だったね。

あなたが解答時間内でベストを尽くせるために
今この瞬間は、全力でサポートするから!

次は、できることを信じる。
あなたなら、できる!

ある時、

ジグソーパズルのピースがパタパタと
はまっていくように…
点数が急上昇する瞬間があります。

解答に至るまでのプロセスが
まるでメロディーのように頭の中を流れていきます。

大幅に得点を伸ばしたある子は、
「何か分かっちゃった」
と、言いました。

『3ヶ月前の自分に何て言ってあげたい?』と
尋ねてみると、

「早く先生に聞けばよかったね」と。

自分の進みたい道に向かって、
一人で歩き出していました。
もう、補助輪なしで運転できそう☺️

刺激を受けた子たちの
やる気スイッチが入ったみたい❣️

今日から、
担当するクラスが2つ増えます!

どんな出会いがあるかな!
何人の補助輪できるかな♪

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